EF300mmF2.8LISが、カメラレンズとしてキヤノンの最高クラスの性能を持つことは周知の通り。天体用としても優秀な性能のはずなのだが、あまり作例を見ない。高すぎるからだろうね。アマゾンで62万。FSQ106EDよりも高い。天体用としての汎用性も考えると、新規に328を買うのなら、FSQ85+RDのほうがはるかにコスパが高いだろう。

しかし・・自分は既に328が手元にある。一つ前のやつだけど。
10年ほど前にデジタル一眼を手に入れて「普通の」写真を撮り始めたときに買った。今でも、FSQ106EDに次ぐ高額買い物である。

前置きが長くなったが、この328を赤道儀に搭載する一番スマートな方法は何なのか?

まず、FSQ106ED用の80mm幅アリガタに1/4ネジで取り付けてみた。
この角度から見ると普通に見えるが、広大なアリガタに328の小さい三脚座がぽつんとネジ止めされていて、いかにもアンバランス。FSQ用を流用するならまだしも、新規に導入するのに使う方法ではない。
次に試したのが、K-ASTECの天文用アルカスイスクランプ&プレート。
タカハシ規格のねじ穴が空けてあり、SXPの赤緯体に直接ネジ止めできるのはいいのだが、クランプのネジが赤緯体と微妙に干渉してしまう。
そこで、クランプと赤緯体の間にスペーサを挟むことに。写真の状態では1.6mm程度かさ上げされている。これでぎりぎりいっぱい、干渉しなくなった。
余裕を見るなら2mm〜3mm程度あった方がいいだろう。
別の方法として、クランプの丸いつまみにスペーサをかますなりして少し長くする方法もあるかもしれない。
これで無事SXPに328をスマートに搭載可能に。EOS-Mだと前後のバランスが悪く、自由雲台をバランス代わりに装着。SXP側のバランスは、シャフトを延ばすだけで合った。
EOS5D3を搭載。
前後バランスはまだ頭が重い。バランス代わりにポラリエの雲台アダプタを付けている。
たぶんバッテリーグリップをつけた状態で、三脚座の位置でバランスが合う設計なのだろう。
実戦ではバッテリーグリップを付けた方がいいかな。
しかし三脚座の一点支持が不安だ。。。そんなに長時間露出はしないだろうが、これで3分とか5分とかいけるのだろうか。
フォーカスプリセットボタンの黒リングにバンドを付けて2点支持にできるといいのだが。

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