小石原(2) バーナードループ9枚モザイク

くらげを撮った翌々日、飛び石で小石原に行ってきました。

このところ週間予報を覆す好天が続いていて、昨夜も晴れ。
体力と気合があれば4連チャンできたことになるのですが^^;;

何はともあれ、まずは完成画像。

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α7S(フィルターレス) EF300mmF2.8LIS F2.8 baader Hα7nm
ISO12800 30sec*40〜60  9フレームモザイク
ISO400  15sec*30(M42のみ)
JILVA-170ノータッチガイド 2017.1.26 福岡県東峰村小石原にて

前々から撮ってみたいと思っていた、Hαモノクロ・モザイクによるオリオン座中心部。
HII領域の入り乱れた複雑な構造を描出することができました^^

一晩で撮りきりたかったのでフレーム当たりの露出時間は30秒×60枚=30分。
先日のくらげ星雲の30秒×430枚=215分と比べるとたったの1/7です。

 

先日撮影したくらげ星雲。
この二枚の画像、実は総露出時間は7倍の差があります。
上が30秒*60枚、下が30秒×430枚。

元画像を見るとノイズ感には大きな差があります。
でも、強めのノイズ処理をかけた最終画像ではこのくらいの差。遠目で見るとほとんど違いはわかりませんね・・この差を得るために7倍の時間をかける価値はどれほどあるのか・・

そこで!
1つのフレームの露出時間を減らして、その分面積を広げてモザイクにしよう。面積を広げれば自然と「遠目」で見ることになってアラも目立ちにくくなる!
これぞモザイク合成の原点^^

完成画像からの等倍切り出し。
よく見るとアラだらけ。
オリオンの中心部のフレームが雲の通過で40枚しか使えず、明らかに画質が劣っていて、モザイクのつなぎ目がバレバレです。

でも目を離して遠くから見ると・・・だんだんわからなくなってくるでしょ^^

よくネットで「(アラがばれるので)拡大禁止ですw」みたいな自虐ネタがありますが、「拡大されたくないのなら、最初から縮小してしまえ」という作戦がモザイク合成なのです^^

とはいえ、モザイク合成は手間がかかります。
上は今回使用した9フレームの素材画像。ここに至るまでのプロセスにかかる手間は単純作業とはいえ9倍。

 

モザイク合成にはICEを使用したのですがこれもなかなかの曲者。
左の画像はスタック直後の画像で貼り合わせたものですが、微妙に違和感が^^;
あっ。M78がなくなってる〜w

ICEはつなぎ合わせが失敗しても、しれっとこういう結果を出してくることがあるので要注意。

ICE様に境目がわかりやすくなるように、すこしレベル調整した画像を(この作業も9倍!)ICEでつなぎ合わせたのが右の画像。
でも惜しいことに・・・2枚、選に漏れました–;;;

 

仕方ないのでICEに無視された2枚は手で合成することに。
レイヤーを重ねて境目をぼかし、境目の明るさを合わせてなるべく自然に見えるように調整します。

ここから先は普通の画像処理なのですが、面倒なのがセンサーのゴミ消し。
上の画像に丸い影がありますが、これがモザイクだと9個^^;;
フラットを入れてないのでゴミ消しは地道にレタッチあるのみ^^;;

9枚モザイクだと3倍遠目になるので、かなり攻めた強調が可能になります。
左が強調前。いったんここで強めのノイズ除去をかけたのが真ん中。これをレベル調整・ローカル強調などなどをかけたのが右の最終画像。ウネウネがくっきり。

 

 

M42の左側の暗黒部の拡大。
ディザリングも省略したので元画像は縞ノイズが目立ちます(左)。
ノイズ除去していったん消えたかのように見えても(中)、強調するとまた浮いてきます(右)。

でも・・遠目なら目立たないでしょ^^

 

同じく、馬の首付近の拡大。
強いノイズ除去の副作用で、ディテールが顕著に損なわれてのっぺりしてしまいました。

このへんはもっと上手く処理する方法があったはず・・
でも・・・遠目なら・・・目立たない・・・でしょ^^;;;;;

 

モザイクとは関係ないのですが、Hαのナロー撮影では、M42の中心部は完全に白飛びしてしまいます(左)。
そこで、M42だけは短秒露光のコマを撮影しHDR合成しました。
中左、中右の画像がそれです。
完成画像は右の通り。
(完成画像では馬の首にも同じような処理を施しています。)

 

何はともあれ、一応完成して良かった^^
でも60枚はさすがに少なすぎた(しかも肝心の中心部は40枚・・)ようです。インパクトは十分でも、クオリティの低さは遠目でも目についてしまいます。

とはいえ、撮り増しするのも9倍・・・次やるとしたら中途半端にせず、FSQ+645RDで、4*4モザイク、コマ当たり60分かな^^
16時間コースです^^;;

 

今後の展開ですが、オリオンのように広がった複雑な構造を持った上に明るい領域は他にはないので、かなり腰をいれてやる必要がありそうです。ガム星雲、エンゼルフィッシュ、Sh-27あたりでしょうか。
さそり周辺はHαだけだと意外につまらなさそうだし。

何フレームのモザイクで撮るかにかかわらず、総露出時間は最低でも6時間、できれば12時間は欲しいところですね。

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