編集部ピックアップ、今日の一枚。

Nikon VR300mmF2.8ED G D800新改造 Vixen AP ISO3200 180s×21コマ 63分

撮影:和田昌也

オリオン座の中心部です。
オリオン大星雲に三つ星、馬頭星雲、燃える木星雲など、第一級の対象が目白押しで、冬の天体では最も人気のあるエリアでしょう。

しかもこの領域は赤一遍倒ではなく、それぞれの星雲が皆違う色合いをしていること、ほとんど全ての領域が淡い分子雲に取り囲まれていることも、この領域の面白さです。

この作品では、M42の中心部から周辺の淡い分子雲まで、輝度差のある難しい対象が色彩と階調豊かに表現されています。

この作品で使用されているのは300mmF2.8の明るい望遠レンズ。63分の短めの露出時間にもかかわらず、しっかりと淡い分子雲が描出されているのはこの明るさにも要因があるのでしょう。

300mmF2.8の望遠レンズは、天文ファンの間では意外と使用率が低いように感じますが、この作品を見ても性能面では全く遜色を感じませんし、F2.8という明るさ・3キロを割る重量など、天体適性の極めて高いレンズです。

価格的には手軽とはとてもいえませんが、風景やスポーツ、野鳥など一般の写真撮影でも用途が広く、「天体も撮ってみたい写真ファン」「天体以外も撮る天文ファン」にはかなりのオススメではないかと感じています。

 

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1027wada-684x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1027wada-150x150.jpg編集部深宇宙編集部ピックアップ、今日の一枚。 撮影:和田昌也様 オリオン座の中心部です。 オリオン大星雲に三つ星、馬頭星雲、燃える木星雲など、第一級の対象が目白押しで、冬の天体では最も人気のあるエリアでしょう。 しかもこの領域は赤一遍倒ではなく、それぞれの星雲が皆違う色合いをしていること、ほとんど全ての領域が淡い分子雲に取り囲まれていることも、この領域の面白さです。 この作品では、M42の中心部から周辺の淡い分子雲まで、輝度差のある難しい対象が色彩と階調豊かに表現されています。 この作品で使用されているのは300mmF2.8の明るい望遠レンズ。63分の短めの露出時間にもかかわらず、しっかりと淡い分子雲が描出されているのはこの明るさにも要因があるのでしょう。 300mmF2.8の望遠レンズは、天文ファンの間では意外と使用率が低いように感じますが、この作品を見ても性能面では全く遜色を感じませんし、F2.8という明るさ・3キロを割る重量など、天体適性の極めて高いレンズです。 価格的には手軽とはとてもいえませんが、風景やスポーツ、野鳥など一般の写真撮影でも用途が広く、「天体も撮ってみたい写真ファン」「天体以外も撮る天文ファン」にはかなりのオススメではないかと感じています。  読者の傑作画像をピックアップ