吉村研さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。おうし座の超新星残骸「Sh2-240」です。

この星雲はブロードバンドのRGBの場合は相当な難物で、最近は「レムナント(超新星残骸)」をもじって「無理ナント」とまで呼ばれる始末^^;;

この作品は「モノクロHαナローバンド(半値幅5nmフィルター)」によるもの。ナローバンドなら撮影ははるかに有利になりますが、それでも難物であることには変わりません。淡い部分や細かなフィラメント構造まで、焦点距離200mmとは思えない精緻さで難物をとらえました。足かけ2年、総露出9時間20分の積み重ねの賜物でしょう。

Date & Time:2019 .12.10 23:17~(JST) Location : Yuasa, Wakayama, Japan Optics:EF200mm F2.8L II USM Camera:1600MM-Cool (at -20℃) Exposure:Gain 271, 40fr x 480s (320min) Filter:Astrodon Hα 5nm Mount:SWAT-350(V-Spec) Guiding:No touch Date & Time:2017 .12.20 21:08~(JST) Location : Yuasa, Wakayama, Japan Optics:EF200mm F2.8L II USM Camera:1600MM-Cool (at -22℃) Exposure:Gain 284, 80fr x 180s (240min) Filter:Astrodon Hα 5nm Mount:EM-200TM2J Guiding:No touch Control:APT PixInsight、Photoshop CC

 

おうし座の超新星残骸(Sh2-240, Simeis147)

実はこの吉村さんの作品の「前半(2017年)」のリザルトも本ギャラリーでピックアップさせていただいています。この時は総露出246分。これにさらに倍以上の露出を加え、2年分の画像処理技術の向上で仕上がったのが今回の作品です。

過去の画像を積み重ね、再処理を繰り返していくのも、最近のディープスカイの楽しみ方の一つの潮流といえるでしょう。

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/12/0bbaf75768e7c713bf396c6a566eab30-1024x1008.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/12/0bbaf75768e7c713bf396c6a566eab30-150x150.jpg編集部新着散光星雲吉村研さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。おうし座の超新星残骸「Sh2-240」です。 この星雲はブロードバンドのRGBの場合は相当な難物で、最近は「レムナント(超新星残骸)」をもじって「無理ナント」とまで呼ばれる始末^^;; この作品は「モノクロHαナローバンド(半値幅5nmフィルター)」によるもの。ナローバンドなら撮影ははるかに有利になりますが、それでも難物であることには変わりません。淡い部分や細かなフィラメント構造まで、焦点距離200mmとは思えない精緻さで難物をとらえました。足かけ2年、総露出9時間20分の積み重ねの賜物でしょう。   https://reflexions.jp/tenref/gallery/2017/12/29/3237/ 実はこの吉村さんの作品の「前半(2017年)」のリザルトも本ギャラリーでピックアップさせていただいています。この時は総露出246分。これにさらに倍以上の露出を加え、2年分の画像処理技術の向上で仕上がったのが今回の作品です。 過去の画像を積み重ね、再処理を繰り返していくのも、最近のディープスカイの楽しみ方の一つの潮流といえるでしょう。読者の傑作画像をピックアップ