西沢政芳さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。月に照らされた冠雪した十勝岳からオリオン座が昇ってきました。10分間の長秒露出で、山頂にとりまくガスの流れとオリオン大星雲の赤い光跡が美しく表現されています。

大星雲の光跡の中に「トラペジウム(大星雲の中にある4重星)」の光跡も分離してみているのがわかるでしょうか?繊細で柔らかな画像の中にも解像感に満ちています。

CANON 50mmF1.8Ⅱ 600秒1枚撮り

追記)フルサイズの画像のリンク先を西沢さんより頂戴しました。こちらからごらんになることができます。GANREFのサイトに移動します。

 

この作品は西沢さんが一貫して実践されている「長秒1枚撮り」によるものです。比較明合成と比較して、恒星の光跡が滑らかで色が豊かになるのが特長ですが、もうひとつ雲やガスなどの流れが「段々」にならず滑らかになるというメリットもあります(*)。

(*)この現象は、コマ間のタイムラグをゼロにすることだけでは解決しません。詳細については超マニアックですが、こちらのブログが参考になります。

あぷらなーと・比較明コンポジットの弱点
https://apranat.exblog.jp/22140533/

 

「フィルムの良さ」は往々にして懐古的な文脈で語られることがありますが、単なるノスタルジーではない「フィルム時代に存在した優れた撮影方法」がデジタル化の中で見過ごされてしまっているものもあります。その一つが「長秒一枚撮り」です。比較明合成は光害地では有効な手法ですが、空が十分暗い場所ではそのデメリットも顕在化してきます。

西沢さんのご活動と作品群で、だいぶ長秒1枚撮りの優れた点は理解されてきたようですが、まだ足りません^^天リフでは今後も長秒を推してまいります^^

十勝岳とオリオンhttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/44383302_1754773524644850_8516931224688656384_o-683x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/44383302_1754773524644850_8516931224688656384_o-150x150.jpg編集部星景自然長秒1枚撮り光跡西沢政芳さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。月に照らされた冠雪した十勝岳からオリオン座が昇ってきました。10分間の長秒露出で、山頂にとりまくガスの流れとオリオン大星雲の赤い光跡が美しく表現されています。 大星雲の光跡の中に「トラペジウム(大星雲の中にある4重星)」の光跡も分離してみているのがわかるでしょうか?繊細で柔らかな画像の中にも解像感に満ちています。 追記)フルサイズの画像のリンク先を西沢さんより頂戴しました。こちらからごらんになることができます。GANREFのサイトに移動します。   この作品は西沢さんが一貫して実践されている「長秒1枚撮り」によるものです。比較明合成と比較して、恒星の光跡が滑らかで色が豊かになるのが特長ですが、もうひとつ雲やガスなどの流れが「段々」にならず滑らかになるというメリットもあります(*)。 (*)この現象は、コマ間のタイムラグをゼロにすることだけでは解決しません。詳細については超マニアックですが、こちらのブログが参考になります。 あぷらなーと・比較明コンポジットの弱点 https://apranat.exblog.jp/22140533/   「フィルムの良さ」は往々にして懐古的な文脈で語られることがありますが、単なるノスタルジーではない「フィルム時代に存在した優れた撮影方法」がデジタル化の中で見過ごされてしまっているものもあります。その一つが「長秒一枚撮り」です。比較明合成は光害地では有効な手法ですが、空が十分暗い場所ではそのデメリットも顕在化してきます。 西沢さんのご活動と作品群で、だいぶ長秒1枚撮りの優れた点は理解されてきたようですが、まだ足りません^^天リフでは今後も長秒を推してまいります^^読者の傑作画像をピックアップ