全天撮影・白木峰(6)
328で星雲星団を撮影している間、魚眼レンズで全天撮影を3時間近く放置撮影していました。
放置撮影はらくちんですね^^
こちらは単純に比較明合成したバージョン。
北極星が小さくて貧弱ですね・・
天の北極付近がなんとなく暗く凹んだように見えます。
(この北極星問題、ムササビWAT01さんにご指摘いただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。)
元画像は30秒露出なので8mmのレンズではほとんど星は流れません。
このため、星の輝度の最大値は30秒露出分。
比較明合成すると、天の極から離れた星ほど光跡が長くなり、
線が長い分だけ「存在感」がでます。
加算平均合成では逆に、天の極から離れた星ほど暗くなり、
北極星だけがぽつんと明るく残ります。
1枚撮りで撮影した場合は、
天の極の星は光が全て蓄積されて明るくなり、
天の極から離れた星は日周運動の移動量だけ蓄積されます。
結果としてざっくり上記2枚の画像の中間くらいになります。
また、比較明合成では、
バックグラウンドの明るさが
1枚ぶん(今回の場合30秒)となるため、
1枚撮りと比較して総露出時間が長いほど、
星が相対的に明るくなります。
光害地では星が目立つメリットがあるのですが、
非光害地では逆に星が飛んでしまい、
うるさすぎる光跡になってしまいます。
今回の試みで、短時間露出の素材画像でも、
ある程度は日周運動を自然(=1枚撮りに近い仕上がり)に
できることがわかりましたが、
フィルムの1枚撮りの光跡の美しさにはとてもかないませんね。
非光害地で日周運動を美しく写すためには、
比較明合成ではなく1枚撮りが一番良いのかも知れません。
ただ、長時間の1枚撮りは、
車や撮影者のヘッドライト・雲の来襲等で全滅してしまう欠点があります。
また、短時間露出の比較明合成は、
素材画像をタイムラプスに流用できるメリットもあります。
次回はもっとISOを下げて
ソフトフィルターも外した1枚撮りを試して見たいと思っています。
ところで、この素材画像を使ったタイムラプス動画。
特に何の見所もない記録写真ですが・・・
さらにおまけ。
追尾の全天写真です。
魚眼での春の星座は寂しいですね・・
でも木星の左のぼんやりしたのは、もしかして対日照??
銀河が見えるようになるのが待ち遠しいですね。
はじめまして JILVA170 やSONYα7s検索でたどり着いた
satelight57 といいます。以後よろしくお願いいたします。
最近全天写真は、みかけなくなりました。その点で これだけ
可動されているのは 驚きです。
自分は あまりの稼働率の低さに早々と手放してしまいました。
加えて どこも光害だらけです。 うらやましい限りです。
日本脱出しかないので 楽に取れる方法を模索中です。
satelight57さん
こちらこそよろしくお願いいたしますm(_ _)m
α7S、スカイメモRS仲間ですね^^
この全天撮影ですが、地平近くの光害はPSの周辺減光補正で逆に補正することでかなり補正をしています。
九州はどちらかといえば恵まれている方ですが、それでも全天撮影で光害皆無の場所は内地では難しいですね・・
このレンズは天体写真を再開する際に真っ先に買いました。
15mmの対角は普通の星景にも使えるので稼働率はかなり高いです。8mmでは毎回記念撮影しています^^