全天撮影・固定撮影編・小石原(6)
全天の固定撮影。
最近、固定での光跡撮影は1枚撮りがお気に入りなのですが、
全天撮影の場合はタイムラプスにする楽しみもあるので、
引き続き複数枚撮りでやっています。
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EOS5D3 EF8-15mmF4 F4 2min*10 ISO3200 比較明と加算平均を合成。
2分10枚、20分の光跡。 星座と天の川の形が残る露出時間です。 比較明合成は星の明るさが勝ちすぎるため、 今回も加算平均と比較明を合成しています。
左:加算平均 右:比較明
左:加算平均 右:比較明
今回気が付いたのですが、 天の川の描写も加算平均と比較明で大きく異なります。 上の画像は天の川中心部のトリミングですが、 加算平均の場合、天の川全体が柔らかくボケているのに対して、 比較明の場合は、天の川中心部の濃淡が強く残っています。
比較明合成の場合、 コマ間の露出間隔をいくら短くしても、 光跡のつなぎ目に段ができる現象があるのですが、 これと類似の現象かも知れません。
1枚画像の段階で光跡が流れている場合、 積算される光量が、光跡の中央と両端で異なるためでしょう。
合成前の元画像。
1コマ2分の10枚合成なので、
加算平均でもある程度光跡がしっかり残ります。
この画像をベースに調整したのですが、
そのままだと星の高輝度部が眠い感じになるので、
比較明合成のハイライト部分だけを残した画像を、
さらに比較明で重ねています。
そしてさらに、輝度調整を変えた加算平均の地上分のみを合成したのですが、
こちらは境界線の処理が今ひとつになってしまいました–;
どちらが美しいと感じるかは人それぞれかと思いますが、
今回は加算平均の柔らかさを取りました。
光跡撮影も奥が深いですね。
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