続々・α7Sフィルターレス改造+光映舎マウントアダプタ・ケラレの原因
光映舎のマウントアダプタだが、ボディ側のマウント台座は取り外さず、残したままでマウントベース部をネジ止めするのが本来の仕様だと判明した(説明書にもちゃんと書いてあった)。
マウント台座の内径不足がケラレの原因だと思い込んでいたため、取り外すことしか頭になかったのが原因。
スケアリングが狂っていないか心配・・・
マウント台座を外した場合とほぼ変わらない。
STOKマウントアダプタに、ボディ側マウント台座を合わせたところ。
α7Sの四隅ケラレの直接の原因は、マウント台座ではなく、マウント台座に嵌る側の内径不足。
マウントに嵌合させる以上は、マウント内径より小さい金具が必要になる。これが原因でケラレてしまう。
このため四隅のケラレがほぼなくなる。
というわけで、改造ものに手を出すときは細心の注意と最新の情報をもとに、自己責任でお願いします。
初めまして。
α7SのIR改造記事を検索して飛んできました。
α7R+ニコンFマウントレンズでの撮影を考えていたのですが、記事を拝見すると超広角のニコン使いには実現が難しい様ですね。非常に参考になりました。
takaさん 初めまして、初コメントありがとうございます。
Fマウントの事情はよく知らないのですが、α7Sはキヤノン使いには夢のボディです^^。噂の?「モノクロセンサー」に期待してます。
Commented by まつうら at 2015-05-05 19:11 x
はじめまして。「天体撮影」と「α7s」と「EFレンズ」のマウントを調べていて、このブログにたどり着きました。
フルサイズのレンズでマウントアダプタを介した場合、α7sでは『画角』は本来の画角より狭くなるのでしょうか?お教えくださいませ。
まつうらさん アダプタを介しても画角はレンズの焦点距離とセンサーサイズだけで決まります。
α7sにEFレンズをつけた場合も、EOSにEFレンズつけた場合も同じ画角ですよ。
Commented by まつうら at 2015-05-09 12:42 x
ご教授いただきありがとうございます。もうひとつ教えてください。
アダプタを介することによる「ケラレ」や「周辺減光」はありますか?
まつうらさん
α7s+EFの場合、「フルサイズ対応マウントアダプタ」であればケラレ・周辺減光の心配はありません。
(レンズ自体の周辺減光はアダプタと関係なく、出るものは出ます)
フルサイズ対応でないもの(NEXなどのAPS-C用)は、けられるので使えません。
それと、元々ソニーEマウントはマウントの内径が小さいため、アダプタの有無に関係なく四隅がけられます。
この記事で紹介した光映舎のアダプタは、マウント台座ごと交換してしまうので四隅ケラレがほぼなくなります。
今になってこのあたりの記事を読み返させて頂いているのですが、光映舎のマウントアダプタ、仕様変わりました??
URL先の説明書きによれば、
-----—引用ここから
フルサイズ(α7s)の場合はEマウントの爪の光沢部分(上左側の写真)の反射が気になりますので、
Eマウントの代わりにスペーサーリング(オプション)を使用してその上に取り付けています。
これにより爪の光沢部分の反射がなくなります。取付はα7sで確認しております。
-----—引用ここまで
となっています。
α7Sの場合、「Eマウントの代わりに」のなっていますので、Eマウントを外して、付属の黒アルマイトスペーサーを付けるのが正しいかと思います。(α7, APS-C は対象外)
ところでEFレンズ(特にAFの広角レンズ)をα7Sに使ったとき、四隅が流れる現象は起きませんか?
私はメインがニコン機なのでFマウント-Eマウントアダプタを買ったのですが、黒アルマイトスペーサーがデフォルトの3mm厚だと、周辺が大きく流れて絞ってもあまり改善されないため、ノギスで測って +0.75~0.8mm程度厚増ししたスペーサーを作ってもらいました。
結果、ピントリングの∞マークのほぼ真ん中で無限遠が出るようになり、周辺の流れは大きく改善しました。
開放から四隅まで流れは無くなりました。
3mm厚
simhuq.sytes.net/astro/koeisha/SPT3_F1.4-8.0.zip
3.8mm厚
simhuq.sytes.net/astro/koeisha/3.8mmPT_F1.4-8.0.zip
HUQさん さすが、鋭いですね。
発売直後に買ったのでそのときはスペーサはついておらず、後で送られてきました。厚みが1.5mm弱でちょっと薄くて強度的に不安だったのと、何度も分解したくなかったので換装せずそのままEマウントを付けたままで使用していました。
>四隅が流れる現象
起きますよ−。四隅というか、片ボケです。
しかし実写画像みましたがなんですかこの使用前使用後の違いは。
自分のはここまでひどくないのですが、長いレンズを付けて高度の低い対象を撮ると起きやすいので、マウントがレンズ重量に負けて傾くのだと思っていました。実際、レンズを付けて力をかけると微妙にずれるのがわかります。
>デフォルトの3mm厚
えー、最新のスペーサーは肉厚になってるんですね。
しかしデフォルトのEマウントのリングは結構肉厚のステンレスっぽいので、どっちが強度あるんでしょうね。
光映舎さんに聞いてみます。
おっと、メールを掘り起こしたら3mmスペーサーもさらにその後に送られていたみたいです。
んん?じゃー今装着してるのは何だろ?すっかり記憶喪失ですw
改めて実機確認してみます。
Commented by HUQ at 2015-12-26 09:51 x
今回この件で光映舎さんと何度かやりとりを繰り返しましたが、非常に真摯な姿勢でこちらの訴えに応えて下さり、大変好感を持てました。
「無限遠で周辺が流れるのはオーバーインフの量の違いによるもの」という私の訴えに対し、正直当初は「本当にそれが原因か?」と思っておられたようですが(実際市場にある殆どのマウントアダプターはオーバーインフが大きめに作られている)、応急処置的にレンズを僅かに浮かせて取り付け撮影し、劇的に周辺の解像(というより像面湾曲)が改善されたことから、厚みを指定してスペーサーを作り直していただきました。
MFレンズは全群繰り出しで望遠鏡のレンズと変わらないため、このようなことが起きにくいですが、AFレンズでは高速化のため一部の群のみを動かしているため、設計されたバックフォーカスでのみしか良像を保証しにくくなっているように思います。
実は星撮りレンズとして名高い NIKKOR AF-S 14-24mm f/2.8G はこの傾向が非常に強く、Fマウント機に繋ぐと周辺まで星が流れにくいのに、Rayqual 製 Fマウント→Xマウントアダプタを介すると APS-C ですら周辺が流れる、という現象を体験しています。
(以来、Xマウントでは、広角は XFレンズしか使っていません。)
光映舎さんでは、今後暇をみつけていくつかのフィルタ or ノーフィルターを挟んだ場合の「適正スペーサー厚」を調べ、購入字にチョイスできるような対応を考えているそうです。
調査だけでも結構な時間が掛かるとおもいますが…
ところでこの「像面湾曲が酷い」画像、どこかのレンズの「ハズレレンズ」に似てると思いません?
Sigma のハズレレンズです。
Sigma のレンズは当たり外れが多いとされていますが、中でも像面湾曲は非常に個体差があります。
これも、バックフォーカスの長さの個体差によるものではないか、と睨んでいるのですが…
光映舎さん、サポート対応良いですよね。
自分も(すっかり忘れてしまってましたがw)48mmフィルターの件やアダプタの装着方法について細かくサポートいただきました。
ご指摘の事象、確かにありそうですね。
このアダプタ、かなりオーバーインフになるので、近距離補正の入った広角レンズとかだと確かにやばそうです。
それにしても0.8mmの差でこんなに変わるとは恐るべしです。
Sigmaの「ハズレ現象w」もお見立ての通りかもですね。