(8/17追記あり)
α7Sが改造から返ってきた。ローパスや赤外カットフィルターなどのCMOSセンサーの前に置かれているものを全て外して、CMOSセンサーむき出しにする改造である。
マウントアダプタも光映舎のネジ止め式のものに換装した。
理由は3つ。四隅のケラレの改善、カメラレンズで無限遠を出すこと、フィルターの使用。

ケラレの件は、(追記8/17) ほぼ解消されることがわかった。素晴らしい。少しは改善されそうな感じ。フラットを撮ったら別エントリで書く予定。

無限遠は、余裕で出た。手元のDistagon28mmの場合、フィルターなしで距離目盛2mで合焦。1mm近く余裕がありそうな感じ。
(追記8/17)マウント台座を残す本来の使用方法の場合、フィルターなしでは無限遠は出ないが、フィルターを入れると無限遠が出る。(フィルターは八仙堂の48mm薄枠UVを使用)

ちなみに、純正マウント部の状態だと、Distagon28mmでは無限遠は出なかった。EFレンズでも試しておくんだった・・

マウント部の4本のネジを外して元々装着されていたマウント台座を外し、マウントアダプタをボディにネジ止めする。
左の金属板は何のためのものかよくわからなかったが、残した状態だとカタカタ音がするので不要と判断して取り外している
(追記8/17)マウント台座を取り外してアダプタをネジ止めするのではなく、マウント台座は残したまま、ネジだけ外してアダプタをネジ止めするのが本来の使い方とのこと。この件については別エントリで書きます。

この4本のネジ、オレンジ色のロックペイント?で強力に固着されていて外すのに苦労した。
このためにホームセンターで精密ドライバー(中華製180円)を買っていたのだが、グリップが細すぎてまったく力が入らない。結局先の細い普通のドライバーを使用した。
光害カットフィルターLPS-D1(M48)を装着したところ。
このアダプタの隠れたメリットは、センサーの前にフィルターを装着できるため、カメラレンズ使用の場合のフィルターワークの幅が広がること。広角系レンズで光害カットやナローバンドの干渉フィルターが使えるのは大きい。

フィルターを交換するには、3本のネジを緩めて手前のEFマウント部を取り外して行うが、このときボディ側がむき出しになるのでかなり気を遣う。キャップがあると良いのだが。
(追記8/17)ニコンLC-58、キヤノンのE-58IIなど58mm径のレンズキャップが代用できるらしい。ただしものによっては内径が足りずすかすかで入らないこともあるので、自己責任で。
というか改造ものの記事は全て自己責任でお願いします。


バーダーの半値幅7nmのHαフィルターも手に入れた。この手のナローバンドフィルターは48mm径が主流で52mm径はあまり見ない。
光映舎のアダプタはフィルター径は52mmとなっていたので当初はステップダウンリング経由で48mmを付けようかと考えていた。クリアランスが足りるか心配だったので問い合わせたところ、48mmフィルター対応版のアダプタもあるとのことで、そっちにしてもらった。

α7Sと各種フィルターの組み合わせで、広角レンズから直焦点まで、ガス星雲をいろいろ撮ってみたい。次の晴れの日が楽しみである。

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