シグマ85MMF1.4ART導入(2)試写編

シグマ85mmArt、早速実戦投入してみました。
いろいろ細かな評価ポイントはさておき、まずは作例から。


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EOS6D(SEO-SP4) SIGMA85mmF1.4Art F2.8 120sec*30
スカイメモRSノータッチガイド 2016.12.2 福岡県小石原

カリフォルニア星雲からM45周辺。
この付近は分子雲だらけで、強調厨wの聖地?です。
恒星の色や輝きが足りないとか、強調しすぎで荒れているとか、作品としては不満点たらたらですが、この画角で60分で得られる画像としては大満足。

 

 


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EOS6D(SEO-SP4) SIGMA85mmF1.4Art F2.8 120sec*30
スカイメモRSノータッチガイド 2016.12.2 福岡県小石原

オリオン座中心部全景。
エンゼルフィッシュにバーナードループ、三ツ星に馬の首、オリオン大星雲、魔女の横顔までを一網打尽。
85mmは広く対象をおさめることができるので、銀河域の広がった星雲・分子雲の撮影に威力を発揮しそうです。

焦点距離が短い分、ガイドエラーにも寛容になるので、風の強い日のレギュラーですかね^^

ところで、気になる画質ですが、1枚目の作例画像の中心部を1600%で切り出してみました。レベル調整のみの補正です。

 

こちらはコンポジット前の1枚画像。星像が小さいですね〜
最小星像は5ドットの+字状。
このレンズの解像度の優秀さがわかります。
ローパスなしのIR改造機なので、星の回りに赤と緑の偽色が出ています。センサーがレンズの解像度に完全に負けていますね。

 

こちらはコンポジット直後の画像。
偽色が平均化されてなくなり、最小星像も若干大きく2ドット角から3ドット角になりました。

ただ、中間輝星の周りの紫ハロが気になります。
一方で輝星の周りの光条(いわゆるウニ)はさほどきつくなくていい感じです(筆者の主観^^)

さらにDSSで2x Drizzle処理したもの。
解像度不足でギザギザだった星がまるくきれいな形になります。
縮小画像では全く違いがわからないのですが、「明るさの最小値」のようなダメージ処理を行う場合には解像度が高い方が画像を汚しにくいようです。
この手法はちょっと試行錯誤中。成果がでたらまたレポートします。

輝星のまわりのハロは、ライブビューでピント合わせをしてみてもはっきりわかります。
F2.0で、ピント位置を少しずつずらして撮影した画像の中心(最上段)かと四隅(下四段)の拡大画像です。
(Canon純正のCamera Connectアプリで、2ステップ刻みで焦点位置を変えました)

合焦位置が中心と周辺、周辺でも4隅それぞれで微妙に異なるようですが、中心部はフォーカス移動につれて赤紫ハロ→青紫ハロ(ジャスピン)→青紫ハロ減少、星像肥大と変わっていくようです。

周辺部のサジタル方向の流れは、ジャスピン前の赤紫ハロ状態の方がより大きいため、実戦的にはこの状態を避けて、赤紫ハロが青紫になったジャスピン位置ないしはそこからわずかにズレたあたりが最適そう。
(まあ1回だけの検証なんであまりあてにしないでください^^;)

青紫のハロは、絞ることで若干改善します。
上の作例は左がF2.0、右がF2.8。
絞りによる改善は明白ですね。
プレアデス周辺は青い星が多く、特にハロが目立ちます。

最周辺の結像状況の比較。左がF2.0、右がF2.8。
レベル補正のみ、F2.0は周辺減光の影響も出ています。
絞ることでずいぶん改善されますね。

ただし、ピクセル等倍でなければ、周辺画質の悪化はほとんどわかりません。また、同じシグマの50mmArtと比較して、流れは圧倒的に少ないように思われます。

ずいぶんとハロが目立つこのレンズですが、画像処理でかなり改善することができます。

PhotoshopのCamera raw現像の収差補正のフリンジ軽減を使います。上の状態がデフォルト。「適用量」は2から4程度が良さそうに思いました。4より大きくするとハロは減少するものの、過補正になって逆に不自然になります。

フリンジ軽減をどの工程で行うかによっても結果が異なりました。結論から言って、個別のraw画像をフリンジ低減ありで現像し、その画像をコンポジットしてさらにフリンジ低減をかけるのが一番良好な結果が得られました。

適用量4のフリンジ低減では星のまわりに四角い補正痕が残るのですが、コンポジットすることでそれらが平均化されて自然になるように思えました。

———

なお、このレンズに関しては、以下のyoutube動画(トーク)もぜひご参照ください。このトークの前あたりから、85Artに対する期待感が異常に盛り上がっていたのですが、いざ実写してけっこうハロがでかいとわかって少し巻き戻した状態がこれらのトークです^^;

このトークの後、補正後画像のハロ部分以外をマスクしてフリンジ軽減の副作用を局所化するなど、様々な技を駆使すればフリンジ問題はかなり押さえ込めるのではないか、というのが現在のよっちゃんさんの見解で、ファイナルアンサー作例待ちになっています^^
よっちゃんの天体写真トークに出させていただきました!
このレンズについて(主によっちゃんさんが^^;)語っています。

 

883 enif さんのレビュー動画に作例提供させていただきました。
それまで過剰な期待感を込めてしまっていたことを実直に懺悔?されています^^;;
でもすごくいいレンズですよー。

 

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「シグマ85MMF1.4ART導入(2)試写編」への6件のフィードバック

  1. 50mmではノクト・ニッコールと迷いまくった挙げ句Nikkor(58mmですが)に逝きましたが、85mmは迷う余地、無さそうですね~ヾ(≧∇≦)〃
    …とはいえウチの85mm f/1.4Gはつい先日、100mm f/1.4E の身代わりとなってドナドナされたところです。(^^;

    それにしても、先日FBにupしたBorg55FLでの昴付近と三つ星付近、分子雲の色合っててよかったー(笑)

    1. 三ツ星付近や燃える木のまわりとか、微妙に色が違っていて興味深いですよね。
      でも分子雲の「本当の色」って何なんでしょうね^^
      死ぬまでにライブビューで見られるくらいのカメラで視認してみたいです^^
      特にあの「○ンコ色」・・・

      OTUS買えるのでなければ85mmはまさにシグマ一択ですね。
      100mmF1.4Eの調子はどうですか?ハロの具合とか・・

      1. ウ○コ色あちこちに散らばってますよね。(笑)
        昴の青い広がりの外とか。
        青と黄色は色温度だけの違いなので、純粋に反射してる恒星の温度の違いなんでしょうね。
        昴広角でニュートラルグレー無視して色温度動かすと、ウン○色まで青くなってキレイです。

        赤は水素が励起しているわけで、オリオン界隈は励起した赤と、反射の黄、青が複雑に絡み合って実に美しいですね。

        100mmですが、電視してるとこれ以上楽しいレンズは無く…つまり撮影するためにはもう一本、100mmが必要でして…(^O^;;;

        開放から四隅まで星像小さいです。が、ピクセル等倍で輝星を眺めると目に付くわずかに残る非点収差は、深く絞ってもあまり改善されません。
        周辺減光がかなり強いので、炙り出しをやるにはF2.8ぐらいまで絞りたいところです。

        ところでこの正月界隈はどこかご旅行ですか?
        私は12/31~1/5まで佐賀に帰省予定です。

        1. 色温度を上げて○ン○ロンダリング^^;
          輝度選択して比較明合成すれば浄化できるかもしれませんねw

          電視にはアポゾナーよりも100mmF1.4ですか。
          イメージサークル狭くてもいいんだから100mmF1.4は適材適所かもしれませんね。

          宝くじ当たったらぜひニーニーが欲しいです^^
          FSQ売ってニーニーの中古探そうかな・・w
          事前準備として?エクステンダーx1.6は売っちゃいました。
          イプの鋭像と明るさを見ると、FSQはフォトビジュアルの汎用性しかメリットが残らない気がして。まあもう一年はがんばりますが。

          正月ですが、年末奈良に帰省して1/6ごろに福岡に戻る予定です。この時期はすれ違いになっちゃいますねー。

          1. そうですか~残念!

            samyang が135mm f/1.4 を出すという話もだいぶ前から聞くので、明るさ至上主義的な電視用途にはこちらも狙い目かも。
            samyangなら光学性能はしっかりしてるでしょうし。
            漏れなく品質問題もくっついてくるのでちゃんとしたカメラ屋から買ってきて箱はとっとかないといけませんが。(笑)

            135mmにx1.4テレコン付けてニーニー、メタボレデューサー付けて95mmF1.0、と一粒で3倍楽しめるってのは如何?

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