ペリカン星雲・Hα-RGB合成で
寺崎正勝さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。はくちょう座の北アメリカ星雲のとなりにあるこのペリカン星雲は、Hα線の輝度が高く、RGBカラーで撮影してもナローバンドで撮影しても良く写り、人気のある対象の一つです。
この作品は、その対象をさらに「一工夫」して、Hαナローバンドの画像をL画像にして、通常のRGB画像と合わせてカラー合成したものです。ナローバンドで星雲のディテールを描出し、星の色は通常のRGBカラーで表現する考え方です。
元投稿で寺崎さんが指摘されていますが、この方法の場合Hαの星雲はGBの輝度が高くなるためそのままだと「ピンク色」になります。それもひとつの表現ですが、この作品は画像処理で通常のRGB撮影に近い赤色に調整されたそうです。
もう一つ弱点としては、輝星の外縁に「ハロ」が出やすくなることがあります。これはL画像の星像径がRGBの星像径よりも小さく若干のゴーストを伴うことが原因ではないかと筆者は推測しますが、こちらはCamera rawのフリンジ低減(と推測)で対処されたそうです。
Hαのナローバンドはコントラストもディテールもよく表現でき、モノクロでも面白いものですが、RGB画像との組み合わせでカラー化するのも、必要な手間以上に面白い手法です。寺崎さんはモノクロ冷却CCDによるRGBカラー合成ですが、デジカメで撮影すればHα画像とRGB画像の2回撮りで実現でき、フィルター1枚で試すことが可能です。
こうした留意点はありますが面白い画像が撮れますので皆さんもいかがでしょうか
https://reflexions.jp/tenref/gallery/2020/05/07/6453/https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2020/05/b8c79adc6a88f2a2931676892184cadf.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2020/05/b8c79adc6a88f2a2931676892184cadf-150x150.jpg新着散光星雲寺崎正勝さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。はくちょう座の北アメリカ星雲のとなりにあるこのペリカン星雲は、Hα線の輝度が高く、RGBカラーで撮影してもナローバンドで撮影しても良く写り、人気のある対象の一つです。 この作品は、その対象をさらに「一工夫」して、Hαナローバンドの画像をL画像にして、通常のRGB画像と合わせてカラー合成したものです。ナローバンドで星雲のディテールを描出し、星の色は通常のRGBカラーで表現する考え方です。 元投稿で寺崎さんが指摘されていますが、この方法の場合Hαの星雲はGBの輝度が高くなるためそのままだと「ピンク色」になります。それもひとつの表現ですが、この作品は画像処理で通常のRGB撮影に近い赤色に調整されたそうです。 もう一つ弱点としては、輝星の外縁に「ハロ」が出やすくなることがあります。これはL画像の星像径がRGBの星像径よりも小さく若干のゴーストを伴うことが原因ではないかと筆者は推測しますが、こちらはCamera rawのフリンジ低減(と推測)で対処されたそうです。 Hαのナローバンドはコントラストもディテールもよく表現でき、モノクロでも面白いものですが、RGB画像との組み合わせでカラー化するのも、必要な手間以上に面白い手法です。寺崎さんはモノクロ冷却CCDによるRGBカラー合成ですが、デジカメで撮影すればHα画像とRGB画像の2回撮りで実現でき、フィルター1枚で試すことが可能です。 こうした留意点はありますが面白い画像が撮れますので皆さんもいかがでしょうか編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフギャラリー
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