Nobuaki Itoさんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。はくちょう座の北アメリカ星雲とその東側のSh2-119を焦点距離250mmのRedCat51でとらえました。

北アメリカ星雲は定番中の定番ですが、その近くにあるにもかかわらずSh2-119はあまり撮られる機会が少ない散光星雲です。両者をバランスよく配置できる250mmという焦点距離ならではの構図で、今後のスタンダードになっていくことでしょう。

Nikon D810A / RedCat51 ISO3200 / 300s×30枚 スカイメモRS+MGEN

この領域のように星の密度が非常に高い場合、光学系の性能が作品の仕上がりに大きな影響を与えます。星像が肥大してしまうと無数の星に星雲や銀河のディテールがかき消されてしまいます。その点、RedCat51とD810Aの組み合わせは、現時点で最強のひとつといえるでしょう。

この作品では、赤いHII領域や星だらけの天の川、黒く引き締まった暗黒星雲、天の川の少し外れの中間輝星の色が美しいエリアまで、星空の多様性が見事に表現されていて、画像処理のお手本ともいうべき仕上がりです。

焦点距離200〜300mmの小型鏡筒が切り取る、星野写真の可能性を強く感じる作品です。

 

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/05/85dd4611c639159e857673ec180250a4-1024x684.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/05/85dd4611c639159e857673ec180250a4-150x150.jpg編集部散光星雲星野はくちょう座Nobuaki Itoさんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。はくちょう座の北アメリカ星雲とその東側のSh2-119を焦点距離250mmのRedCat51でとらえました。 北アメリカ星雲は定番中の定番ですが、その近くにあるにもかかわらずSh2-119はあまり撮られる機会が少ない散光星雲です。両者をバランスよく配置できる250mmという焦点距離ならではの構図で、今後のスタンダードになっていくことでしょう。 この領域のように星の密度が非常に高い場合、光学系の性能が作品の仕上がりに大きな影響を与えます。星像が肥大してしまうと無数の星に星雲や銀河のディテールがかき消されてしまいます。その点、RedCat51とD810Aの組み合わせは、現時点で最強のひとつといえるでしょう。 この作品では、赤いHII領域や星だらけの天の川、黒く引き締まった暗黒星雲、天の川の少し外れの中間輝星の色が美しいエリアまで、星空の多様性が見事に表現されていて、画像処理のお手本ともいうべき仕上がりです。 焦点距離200〜300mmの小型鏡筒が切り取る、星野写真の可能性を強く感じる作品です。  読者の傑作画像をピックアップ