講演

13:45〜14:00 満天の星が見たい!けど、暗い場所は ちょっと怖い…怖くない「星空遠征」の方法/月面大好き会社員 森 梢(もり こずえ)

講演の概要

すごい「満天の星」を見たい!でも暗い場所はちょっと怖い・・そんな貴方を「梢」さん(@treetop_star)がやさしくナビゲート!この夏は「満天の星」を初体験しよう!

「百聞は一見にしかず」。満天の星もその典型です。一度で降るような星を眺めることができれば、人生の楽しみが一つ増えるようなものです。でも、そこに至るまでのハードルが実はけっこう高いのでは?「暗闇」って、普通に怖いよね?そんな人のために、梢さんが自らの実体験をもとに語っていただきます!

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視聴者アンケートに頂戴したコメントに森梢さんが回答を寄せてくださいました。以下全文掲載します!

Q.そうだそうだと、うなずきながら見ることが出来ました。
A.色々考えてまとめた事でしたので、うなずいて聞いてもらえたのでしたら、とても嬉しいです!

Q.ありがとうございました
A.こちらこそ、聞いていただきましてありがとうございました

Q.一緒に行ってくれる人がいて、幸せ。
A.私も天文観察や撮影で出向いたときに思ったことを話してくれました。ありがとう!!
一緒に行ってくれる人は貴重なので、大事にしたいですね
同じ意見で嬉しいです!
実は…あの時言えなかったのですが、わたしは一人でやりたい時もあるんです…
新しい機材を初めて使う時や、星というより機材のテストが目的の時は一人でやっています
遊び気分よりは、本気で集中したい時ですね

Q.非常に実践的な内容でたいへん汎用性の高いものに思えました。
A.ありがとうございます!
以前よりずっと、「星が好き」と口にする人は多いのに、実際に見に行く人が少ないのは何が壁になっているんだろうと気になっていました
天文マニアはいきなり双眼鏡とか望遠鏡とかすすめがちだし、星屋としてはなんとなくそんな流れに申し訳ないような気持ちもありました
レジャーで楽しむというのを目線にしてみたら、まず必要な物も天文マニアの感覚からは違ったものになりました
これがきっかけになって、難しい事抜きで気軽に楽しむ方が現れてくれたら、それだけでこちらも嬉しいです!

Q.原稿をものすごく推敲なさってた様子が直ぐに理解できました。満天の星を見に行く情熱が伝わってきました。
A.ありがとうございます
実はかなり考え込んで、作り込みながら事前に7人もの人たちにそれぞれ聞いてもらって、現場トラブルにも影響されにくいような表示を心がけたりして、意見も聞きながらあれこれ変更しつつ完成させました
でも終わってすぐに「ダメ出しのみ&今後は自分に事前に見せるように」というメッセージを送ってきたような知人も居て、かなり嫌な気持ちになりましたので、そこを分かっていただけるなんて、涙が出るほど嬉しいです
みんなが良いというものにはならなかったようですが、わたしが伝えたい層の方々に、伝わってくれたようなので、それだけで満足です
ホッとしています

Q.暗い所は女性でなくても不安はあると思います。いい考え方だと思う。
A.そうですよね、ありがとうございます
天文マニアは男性も多く、皆さん口にはしませんけど、暗いという事はそれだけ身体への危険を回避しにくくなるので、本当は不安ですよね
暗闇を避けたい気持ちは人間の本能的なもので、男女関係なくあると思います
暗闇は怖くて当たり前、それは堂々と言いたいなと以前から思っていました

Q.あー、分かります。ラーメン、というか食料持ち込みはその内やりたいですねぇ。
星鍋推しが出てくるとは思いませんでした。
A.ありがとうございます
「夜食」と表現するか悩んだのですが、ここはキッパリと「ラーメン」にしました
寒くて疲れたとき、やっぱりラーメンなんじゃないのかなと思ったんですけど、たくさんの方が星見ラーメンは賛成してくれて嬉しかったです
食料は大事ですよね、特に温かい食事が必要だと思っています
暗闇で心細いと思いますので、熱々のラーメンとか鍋とかはお腹が膨れるだけでなく、リラックスさせてくれますから
やっぱり怖くない遠征のためにはラーメンは絶対に必要だなあと思っています

Q.人の出会い楽しいです。
自分はまだ遠征をしたことがないので参考になった。
A.遠征は、しようと思うとそれなりにエネルギーが要りますよね
わたしは今回とにかく楽に、ほとんど事前準備もなく遠征できるように話をしましたので、「これなら自分もできそう」と思ってもらえたら嬉しいです
もしも遠征先でお会いできましたら、どうぞよろしくお願いします

Q.こういう初心者向けの内容は、これから始めたい人にとっては貴重な情報だと思います
A.ありがとうございます
そうなんです「初心者向け」という事について、わたしもずっと考えていました
ネットで調べたりすると、初心者向けということで、入門用の天体望遠鏡とかカメラが紹介されていたり、星図のアプリが紹介されていたりするのですが、遠征先で会う「初めて星を見にきた」という人たちは、
「星座やら、星の名前やら、望遠鏡やらカメラやら、難しいことは分からないし興味もないけど、綺麗な星空が見たいから、ただ眺めに来た、綺麗〜」と言う人ばかりなんです
天文どうのこうのという目線では無く、星空をレジャーとして楽しむという事を考えないと、一般の方が求めているものとはズレるんじゃないかなと思っていました

Q.”絶対に必要なもの”にはすごく納得しました。ただ、一緒に行ってくれる人を探すのが1番の問題なのにな…と思いました。ほぼ一晩中付き合わせることになるので星に興味のない友達を誘うのも厳しいですし、星仲間の男性率は高いと思うので女性だとなおさら簡単には行けないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか…?どのように星仲間を増やしているのか、一緒に行ってくれる人を見つけているのか、というような具体的なことをお話いただけたらもっとよかったと思います。
A.そうですか、一緒に行ってくれる人を探すのは難しいですか
実は最初、一番目に必要なものに「友達」としていたのですが、考えて「友達・家族」に変えたんです
家族なら真っ先に声をかけやすくて良いのではないかなと思いました
ほぼ一晩中やろうとするのは基本的には星屋だけです
一般の方はその日に就寝できるくらいの時間に帰宅しようとしますから、一晩やる場合は確かに星屋の友達を作るのが良いですね
わたしも最初は女性の星屋を探したのですが居ないので、女性の仲間を探すというこだわりは無くしました
男性とか女性とかを考えずに、素直に星仲間として気が合う人たち(全員男性です)と付き合うようになりました
男性女性関係なく、やりたい事が合う仲間がいてくれれば十分ですね
そういう仲間は貴重で、とても有難いです
つまり答えは
「女性で星屋はほぼ居ないので、遠征仲間は男性たちになるけどそれが普通であり、とてもありがたい」です
さらに女性は男性よりもコミニケーション能力が高い方々が多いので、自分から話しかけたり、習いたい方に自分から質問したり、お誘いしたり、誘われたらありがたく受けたりしていると思います
わたしもそうしてきました
女性は友達を作るのは得意ですよ

Q.家内を連れて遠征をしてますので、女性目線での考えが聴けて参考になりました。
A.ありがとうございます
実は、女性目線というよりは、「一般の方向け」を意識して組み立てみました
遠征先にドライブでやってくる方々と話してみると分かるのですが、男性女性というより、そもそも一般の方は機材や天文学的な詳しいことにはそれほどの興味は無く、ただ綺麗な星空を見たいという気持ちの方が強いように感じていました
そんな方向けに発信してみました
レジャーのような気持ちで見に行って事をきっかけにして、そこからさらに深い興味が出る方もいらっしゃると思います
そんな方が現れてくれたら嬉しいですね

Q.月齢に応じた星見のコツがわかりました。ありがとうございました。
A.聞いていただきましてありがとうございます
ほとんどの星空観察の情報では、月がある時を避けるように説明がされていますけど、月は一般的にはとても人気で、月が好きという方々も多いので(わたしも月が大好きです)、月がある時の遠征も良いものだと伝えたかったです

Q.私にはあまり興味のない話でした。一つ前の講演の邪魔になった気分が残っていて残念。
A.宇宙物理たんの動画再生中に声を入れてしまって、大変申し訳ありませんでした
わたしのミスです
宇宙物理たんにも謝罪させていただきました
不愉快な思いをさせてしまい、重ねてお詫びいたします

Q.たまにお名前を見かけますが初めてお顔を拝見しました。
A.これまであまり顔を出す機会が無かったので、良い機会をもらえました
もしどこかでこの顔を見かけましたらよろしくお願いします

Q.月齢や場所、持ち物の紹介は初心者にとってありがたいですよね。星=ラーメンの図式は全国共通。キャンプ雑誌だとコレだけでストーブ(コンロ)やら鍋やらで1冊まるまる特集組んじゃったりしますよね~。
A.そうですね、言いたいネタはラーメンを始めとして色々とありますね
あんまり色々と盛り込むと、そんなに準備したり物を買わないといけないのかと思われてしまうかなとも思い、シンプルなところで止めました
今現在の家庭にあるもので遠征できるように、今回は話してみましたけど、一度行ってみたら、こういうものがあると良いなと個人個人で思ったりしてアウトドア用品にも興味を示す方が増えそうですよね

関連情報

森さんの講演を視聴されて「よし、自分も星見に出かけてみよう!」と思われた方に。さらに(かなり?)詳しい星見ガイド記事をご紹介しておきます。この夏の星見のお供にぜひ!

事務局コメント

事務局担当が星見を始めてまだ間もない頃、ある「星まつり」の会場で偶然となりにいらした梢さんのグループに星空案内をしていただき、素晴らしい星空を堪能することができました。梢さんは誰よりも星空を楽しんでいる方のお一人であり、まわりの人を楽しませるにはどうすればいいかを親身になって考えてくださる方です。そのホスピタリティは保証します!