講演の概要
星降る夜の楽しみ方。自分を撮ろう、仲間を撮ろう。若手の天文愛好家、新宿健さんがご登壇です!
星空愛好家 新宿 健(しんじゅく けん)
高校天文部で星空を見に行くという非日常感・ワクワク感に 魅了され、今年で12年目の26歳。星は見るのも撮るのも好き。 ちなみに東京都新宿区には住んだことがない。
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視聴者さまからのご質問に回答します!
Q:おすすめ焦点距離の15mmはAPS-Cでしょうか? 手がボタンの上でふるえています。w
A: 説明不足ですみません。35mmフルサイズ換算で15mm、でございます。私はタムロンの15-30mmズーム + Canon EOS6Dの組み合わせで愛用していますが、APS-C機なら10mmか11mmのレンズがあると良いと思います!
Q:お話を聞いて、星空記念写真に興味を持ちましたし撮ってみたくなりました。ただ、もう少し撮り方についてのお話が詳しくてもよかったのではないかと思いました。カメラの設定値だけではなく、ピントは星空に合わせればよいのか、タイマーか何かを使っているのか、シャッタースピードの30秒間ずっと人は動かずじっとしているのか、など具体的な撮り方をお話いただけたらもっとよかったと思います。
A:ピントは、私は星空に合わせています。地上景色は暗いのと、露光中にどうせ人物は揺れてしまうので、相対的に広く明るい「星空」がシャープに写っている方が画面が引き締まると思うためです。 シャッターはカメラ本体の10秒タイマーを使っています。30秒間は、みんなに頑張って静止していてもらいます。
関連情報
新宿健さんが、天文雑誌「星ナビ2019年2月号」に寄稿された8ページ記事。すべての天文ファンに、すべての星空好きによんでほしい素晴らしい内容です。「星空を見に行く」というあらゆるプロセスを楽しみ、「たいせつな思い出」として記録するという「私的星空写真」のススメ。「完成度よりも満足度」「心打たれる瞬間を逃さない」「被写体にとっての宝物をつくる」「同じ時間を共有したからこそ伝わる特別な意味」「私にとっての星見は花見に似ている」など、共感度の高いキーワードが満載。
なぜ星空を撮るのか。その動機や目指す方向はさまざまですが、天体そのものを撮るというよりも「星空の下にいる自分と仲間たちを記録したい」という新宿さんのような方向性は、今後ますます広がっていくのではないでしょうか。