フルサイズ用のAstronomik CLS フィルターを入手していたのだが、α7S導入でしばらく眠っていた。

正式名称はAstoronomik EOS XL Clip-filter CLS。

ミラーボックス内にすっぽりはめ込む形。
ミラーアップしてはめ込むのだが、はめこんだ後はミラーはフィルターで固定されてしまうので、ミラーはアップ状態のまま。
ライブビューでのみ使う前提。
真上から見たところ。
フィルターのサイズは24/36mmよりやや小さいくらいか。
だだでさえぎりぎりサイズのEOSフルサイズのミラーボックス、ケラレが心配だが・・・・
というわけでファーストライト。
EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS スタック、ダーク、フラットなし、撮って出し。

がーん。
ケラレまくりではないか・・・中望遠以下の明るいカメラレンズならともかく、望遠・直焦点ではこれでは使えないか・・

フィルター装着状態のフラット画像。下端が暗いのは定番のミラーボックスケラレだが、左右も微妙に違っている。


EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS light×40、flat×10 ノートリミング

どこまでフラット補正で使い物になるか試してみた。DSSでスタック後、レベル補正のみ。
だいぶケラレは補正されたものの、ミラーボックス部に変な赤い帯が入ってしまう。

結論。フルサイズのクリップフィルターは焦点距離の短いカメラレンズ用。直焦点ではケラレが酷いので使うものではない。48mmか52mmのフィルターを使いましょう。

EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS light×40、flat×10


同じ夜、同じ光学系でのばら星雲。
フルサイズ+レデューサで広い写野のシステムにもかからず、中央部のみトリミングという、本末転倒の構成・・
思うような絵が撮れないなあ。

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