50mmレンズでの夏の銀河の光跡。
シグマのArtシリーズは実に素晴らしいレンズ。
F4に絞れば周辺まで星は2ピクセル。

EOS5D3 SIGMA50mmF1.4Art F4 ISO3200 600sec
Dark*4
昇る夏の銀河。
非改造なので赤の星雲はあまり出ませんが、
星の色はカラフル。
肉眼では色はわかりませんが、天の川の形はちょうどこれくらいの感じ。



EOS5D3 SIGMA50mmF1.4Art F4 ISO3200 600sec
Dark*4
昇るさそり座。
石垣だと、昇るさそり座は立った状態でもしっぽまで見ることができます。
また、横に寝た状態で沈んでいきます。
威勢良く昇り、こそこそと沈んでゆく。
ギリシャ神話での天敵オリオンとの関係はここから来ているんだなあと実感。


固定撮影の1枚撮りの場合、ダークノイズがかなり気になります。
ISOを400とかに下げても、気温が高いとノイズがびっしり。
普段はディザリングありの多数枚合成なのでダークは撮らないのですが、
今回はかなり気になったので帰宅後改めてダークを撮りました。

ダーク減算にはDSSを使ったのですが、
撮影時との気温差のせいで若干過補正気味。
過補正だと、輝点ノイズが暗点ノイズになります。
DSSのダーク倍数パラメータを調整して、0.7で処理しました。

左からダークなし、ダーク係数0.5,0.6,0.7,0.8,1.0
ダーク係数による比較。
ダークなしだと、主にオレンジ色の輝点が賑やかですが、
ダーク減算することでかなり改善されます。
まあ当たり前の基本処理なんですが。


左 ダークなし、右 ダークあり

ところが、ダークを引いた画像をよく見てみると、
明るい星の光跡に偽色のようなモアレが出ています。
Camera raw現像のアルゴリズムと、
DSSのraw現像のアルゴリズムが違うせいなのでしょうか。
まあこのモアレも、ピクセル等倍で見ないとわからないくらいではあるのですが、
「より美しい光跡」を追求するならちょっと気になるところです。
手間をかけてもベストを追求するなら、撮影時にダークを複数枚撮像し、
RAP2でダークを引いて、Camera raw現像するのがよさそうです。
この日は、ノイズに気が付いて以降は、
カメラ内の長秒時ノイズ低減を使用しました。
これでもかなりノイズが改善します。
撮影時間が倍になるのが悲しいところですが、
複数台のカメラで撮影するとけっこう忙しいのでまあいいか。


おまけ・伊土名ビーチの夕焼け



この日は水平線に沈む太陽は見られなかったものの、
美しい夕焼けでした。

夕焼けの海と足跡。
真っ赤な夕焼け。

関連記事

Follow me!