ここ数日、カカクコムのα7の掲示板からの流入が激増しています。
例の画像問題ですが、この機会に、至高の天体写真赤道儀「JILVA-170」を是非ご覧ください^^;
(ステマではありませんよ)
今回はJILVA-170の「ベンチアーム」のレビューです。
ベンチアームを使ってカメラ雲台を2個装着したところ。
JILVA-170のターンテーブルはSWATシリーズと互換なので、全てのSWAT用パーツが使用できます。
カメラを二台装着するにはアリ溝キャッチャー+アリ溝レールを使用するのが普通ですが、
それぞれ15000円、8200円と結構なお値段になります。
実はこのパーツ、自分が注文した時点ではアナウンスされていなかったのですが、
「高価なアリ溝キャッチャーをお買い上げいただくのは心苦しい」とのことで、
今回の製品に標準で付属してきました。何と良心的な!
若干の(?)不自由はあるものの、
このパーツで23200円分のパーツ同様に、
2台のカメラで撮影が可能になります。
中央部が深い溝になっていて、
ちょうどこの溝がターンテーブルの1/4インチネジの出っ張りとの干渉を防いでいます。
ベンチアームをターンテーブルに装着する金具。アリ溝ほど強固で再現性のある固定はできませんが、高精度の面と面を圧着するのでガタツキは皆無。しっかり締めれば、重量級の機材でもびくともしません。
つまみはホームセンターでも売っている汎用品。白いプラのワッシャも汎用部品でしょう。右のプレートはアルミ板を切り出して穴を開けただけ。実にシンプル、低コスト。アイデアの勝利ですね。ただしその分、細かな機能性はSWAT製アリ溝キャッチャー+アリ溝レールには負けます。重い機材を装着した状態で、左右のバランスを調整するのはアリ溝システムの方がはるかに便利でしょう。また、運搬時に固定金具の置き場所にけっこう困ります。白いワッシャはなくしてしまいそうだし。
運搬時にはこのように本体にかるくネジ止めしておくのも手ですが、これはこれで出っ張りが邪魔になります。
また、アームのネジが固定なので、この部分にアルカスイスのクランプを装着する場合、意図した位置で固定することができません。
三脚固定ネジは、マイナスドライバーで力一杯回すと外すことができました。ロックペイントで固定してあることからも外すことは想定していないのでしょう。かなりの力が必要でした。ザグリ穴は円錐形なのにネジは皿ネジではありません。付け外しを想定しないのであれば固定には問題はないのですが、マイナスの皿ネジがなかったのでしょうか。
下が純正のネジ。上がアルカスイスプレートでよく使われている、根元にネジを切っていない六角ネジ。このネジはアマゾンで5個1500円で売っています。結構高いです。上のネジに換装すれば、六角レンチで雲台やアルカスイスクランプを固定できます。35mm間隔のネジ穴とバカ穴がもっと欲しいとか、色々、欲を言えばきりのないところではあります。でもそういう手間をメーカーサイドでかけていくと、結局SWATのオプションと同じような価格にならざるを得ないでしょう。このパーツは、必要な機能だけを安価に入手したい人、自分で穴開け・ねじ切りをして自由にカスタマイズしできる人には最適です。一方で、少々コストをかけてもそんな手間をかけたくない、パーツを揃えていろいろ組み合わせて楽しみたい人は、専用のパーツを購入したほうが良いかも知れません。このベンチアームは、実は162mmのウォームギアと同じく、JILVA-170のコンセプトを体現しているパーツなのかもしれませんね。次回はベンチアームを使ったドイツ式化の活用例の予定です。
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