「星噴く九重連山」天文ガイド2016年4月号
天文ガイドに入選したのはほぼ35年ぶり、
昨年6月に星ナビに掲載されて以来、
落選が続いていましたがようやく2作目。
とりあえずまぐれ一発にならなくて良かったです^^
今月は「新星景(地上と星を別々に撮影して合成する)」の入選は1作のみでした。
選評に
「切り貼りしたような印象が残っているのが今後の課題」
とあったのですが、
本作は、1枚撮り星景の延長として、
星雲のあぶり出しではなく
画質向上のためにコンポジットを行ったつもりだったので
ちょっと意外でした。
でも、前のページのTさんのハルニレを見て衝撃を受けました。
違和感の原因は、
作品としてのトータルバランスの問題なのだと思い知りました。
九重連峰の上で輝く星々と天の川が、
まるで山から吹き出したかのように見えるさまが本作のテーマだったのですが、
星を強調しすぎたのかもしれません。
また、下弦すぎの赤っぽい月に照らされた山肌の印象と、
彩度強調で青ハロが強く出た輝星の印象がミスマッチなのかも。
強調煩悩が星雲ではなく星に向かってたんですね^^;;
悩みはつきませんが、
地上と星を別々に撮影して合成する「新星景」の手法は、
それぞれの調整の可動域が広がり、
絵づくりの自由度が格段に広がるので、
これからもガンガンやっていくつもりです。
ただ、当分の間は、
Tさんの作品を毎日鑑賞して、
強調煩悩と折り合いを付けなければ^^
気になった他の入選作品では、
天文ガイドの「星雲の中の星」がありました。
近赤外をL画像とした、
RGBカラーによるオリオン大星雲です。
近赤外のカラー化は、
テーマとして暖めていたものなのですが、
先を越されてしまいましたね–;
今年は、暗黒星雲の赤外カラーに取り組んでみたいと思っています。
Commented by ムササビWAT01 at 2016-03-06 11:49 x
入選おめでとうございます
選者の評価はやや厳しい気がしますが
私はこれはこれで美しい作品だと思います
最近はデジタル技術を使った新しい表現方法が生まれ
天体写真は必ずしも天文ファンだけが撮影するものではなくなりました
撮影地に行っても LEDでライトアップしたり
LED自身で光の軌跡を描いたりする撮影者に会うことも珍しくありません
ネットで入手した他人が撮影した天体写真に画像処理を加えて自身の作品にするカメラマンもいます
私は実際の星空を強調する手段としての新星景写真は理解出来ますが
コラージュのような行き過ぎた画像処理には違和感を感じます
ここの基準が選者によって分かれるところだと思います
天体写真はもう天文ファンだけのものでは無くなりました
メーカーも新たな需要を見込んで タイムラプス対応のポータブル赤道儀を発売せざるを得ない時勢です
様々な価値観があるのは当然で どのような価値観の人が多くなるのかわかりませんが
私は自分が星空を見つめてきた思いに忠実でありたいと考えています
ムササビWAT01さん、ありがとうございます。
>天体写真はもう天文ファンだけのものでは無くなりました
まさにその通りですね。
剽窃は論外としても、これまでされていなかったような様々な手法や考え方が、これからますます天体写真に入ってくるのでしょう。そのことはたぶんこの分野をより豊かなものにしてくれると信じています。
私も、ムササビWAT01さんのように、星空に対する思いを大切にしていきたいです。それが原点ですから・・
こんばんは。
ブログの方にご訪問ありがとうございました。
天文ガイド入選おめでとうございます。
九重らしい山肌が印象的に感じて拝見しましたよ。
なんだか沢山お褒め頂いているようで嬉しいです^^
星と地上風景のバランス、難しいですよね。
私も悩みながらですが、写真の最終的な答えは自分の中にあると考えてます。
では、お互い頑張りましょうね♪
shiraneさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
>写真の最終的な答えは自分の中にある
仰るとおりですね。どう表現したいのかは自分の中に。
どう受け取られるのかはコントロールできませんが、自分の思いをぶつけていくしかないですよね。
>なんだか沢山お褒め頂いているようで嬉しいです^^
褒めるだなんてめっそうもない^^;;
shiraneさんのように山と星空への想いを表現できるように頑張ります^^