Commented by HUQ at 2015-11-08 17:32 x
大作レビュー、お疲れさまです。
方位微動の押し押しネジが挟むコマは、余った部材を再利用したものだそうです。(笑)
Taさんが自らに課した課題は「高精度なものを、安く手に入る部材で如何に精度に妥協無く作るか」なので、こういったところには端切れがふんだんに利用されています。(笑)
Commented by HUQ at 2015-11-09 20:13 x
あ~、やっぱ切り子残ってましたか。(笑)
このあたり、ユニテックさんなら金を掛けてでも全部洗浄して美しく仕上げるところですが、Taさんの性格上「性能に関与しない部分は無視」する傾向が強いので(笑)、結構切り子とか残ってますよね。(^^;
こういうところはきっと、言っても直りません。(爆)
もしコマが崩壊するようなことがあったら、Taさんに言ってやってください。たぶん、無料で同じ物が送られてきます。(笑)
そういうところはきっと消耗品扱いの感覚なんです。(^^;;
Commented by 坊主 at 2015-11-10 08:11 x
6月上旬からJILVA待ちの列に並び、そろそろ心折れ掛けてきたものですf^_^;)
色々心配して疑問に思ってた事が分かって、大変参考になります。
こういう記事がアップされると、「もう少し気長に待つか」って気になります。
まぁ、すでに富士山閉まっちゃいましたが…
Commented by HUQ at 2015-11-10 08:37 x
坊主さんすみません。
お待ち頂いた時間のほとんどは、私が片っ端から指摘した使い勝手の悪い部分をどうやって価格を抑えて対策するか、に費やされていました。
私が絡まなければ5月頃には出荷されていたかもしれませんが…まぁ、そこは完成度が上がったということに免じて、もう少々お待ち下さい。
Commented by HUQ at 2015-11-13 10:15 x
星爺さんのブログ、見ました。
何でも喋っちゃうなーあの人…(笑)
慌てて、早速 UltraLight のレイアウト案の敲き台を送って議論を始めたところです。
私としてはUltraLight、シーリングの経年劣化がどの程度問題になるかが一番気になるんですよね…
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:04 x
コンポジットは基本、rawでやってます。
コンポジットできる枚数が少なくて、1枚1枚に予めノイズ除去処理を掛けておきたい場合は現像後にコンポジットすることもありますが、そうすると後でRGBレベル調整に苦しむことが多いです。(ヒストグラムに山が複数現れる→高輝度と低輝度でレベルが合わない)
ダークの枚数は仰る通り、コンポジット枚数以上欲しいところです。現地でそんなにも大量なダークを撮ることはできないので、半年掛けて自宅ベランダでISO別/温度別/露出時間別のダークライブラリを構築しています。
本当は恒温槽で作るのが効率的なんですが、流石に個人でそこまで出来ません。(^^;
冷却カメラのように温度を一定に保てるものであれば、ISO別/露出時間別だけで良いので、効率的にダークライブラリを構築できますね。
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:05 x
縞ノイズをディザリングで消そうと思ったら、かなり大きく動かさねばならなくなりませんか?そうすると写野の端の20%ぐらいは歪曲収差の具合が大きく変わってきて、コンポジットが合わなくなる(おそらく放射状に星が伸びる)ことはありませんか?
それか写野は赤緯軸に平行で、赤経・赤緯を同じ角度ずつ数ピクセルずつずらしていくか、ですね。
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:06 x
kojiro-net5 さんがやっておられるように敢えて極軸をずらした上で、写野中央のガイド星を使って2軸ガイドするのも手ですね。極軸がずれている方向の時角以外の写野なら、勝手に写野が回ってくれます。
短時間露出で焦点距離がある程度短い前提であれば、経緯台で写野中央ガイド星で2軸ガイド、というのが成り立つかもしれません。(一番美味しい南中前後であまり回転しない、のと、写野中央に被写体近くの都合の良いガイド星を持ってくるのが難しそうなのが欠点ですが…)
機能を限定して「南中前後の被写体に対してディザリングする」ことを目的とするなら、三脚アジャスタではなく方位微動を電動化したほうが効果的だと思います。しかしそれはそれで、与圧の効いてない方位微動をガタなく電動化するのは難しいんですよね…押し押しネジの両側を電動化するという手はありますが…無駄に高くなりそうです。(^^;
たぶん、そこまでするなら Ta さんは価格に対する付加価値の面で極軸自動設定機能も取り込もうとすると思うので(過去そういう議論もありました…)、相当時間が掛かりそうです。
Commented by HUQ at 2015-11-08 17:32 x
大作レビュー、お疲れさまです。
方位微動の押し押しネジが挟むコマは、余った部材を再利用したものだそうです。(笑)
Taさんが自らに課した課題は「高精度なものを、安く手に入る部材で如何に精度に妥協無く作るか」なので、こういったところには端切れがふんだんに利用されています。(笑)
そんなわけで下に隙間がありますが、台座まで縦櫛でステンレスネジがねじ込まれているので、ガタが発生する要因はありません。
コマですが、押しねじを押し込む度にアルミの表面が削れて切り子が出て部屋が汚れるため、押しねじが当たる部分をザグるよう進言しました。
押しネジのネジ先を丸ネジに変えると、削れは皆無になる筈です。(これも先丸ネジの価格で見送られた模様(笑))
ザグリがあるのは、コマの位置によって押しねじが当たる箇所が少しずつ変わるためです。
それから傾斜台の2本のアームはアルミではなく、板厚5mmのステンレスです。
上に載せる機材の重量は最終的にアームの傾斜部に掛かるため、アームの強度が肝心です。
荷重を面で受ける部材については、板厚のアルミで出来ています。
三脚への取り付けは、アルカプレートは介さないほうが良いと思います。三脚トップは基本的に水平な状態で使うため、使用中に回転してしまうことは無い筈です。
広い面積で三脚トッププレートと接触させたほうが安定すると思います。
一番良いのは、GITZO のシステマティック3型のトッププレートの替わりにこれを挟むか、BT三脚を使うことだと思います。
tentai.asablo.jp/blog/2015/10/02/7822844
HUQさん
コマ、そういう経緯でしたか。
そういえば、部材の切り子が各所に残っていて、分解した際に掃除しました^^; 今も机の上に切り子一つ発見w
ビクセン三脚のような円筒形のステンレス棒の手頃なものがあれば、それと入れ替えるといいかもしれませんね。
自分はザグリ穴をグリスで埋めて、切り子が散らないようにしました。
JILVA-170、仰るとおり「高精度なものを、安く手に入る部材で如何に精度に妥協無く作るか」の思想を随所に感じます。特にベンチアーム。
あれ、汎用部材を切って穴2つ開けただけですよね?
ステンレスの件、訂正しました。
確かに色が違いました。このへんの金属部材には明るくないので、そもそも「アルミ」と書いていいのかどうかも迷ったのですが(アルミ合金も様々みたいなので)
カメラ三脚での運用は仮です。BT三脚もそのうちに送られてくる予定です。今使っている三脚は、三脚の太ネジ固定部が甘くなっていて、これ以上締め込みを繰り返すともう壊れそうなんです(–;)。なのでアルカクランプ専用になってます。
Commented by HUQ at 2015-11-09 20:13 x
あ~、やっぱ切り子残ってましたか。(笑)
このあたり、ユニテックさんなら金を掛けてでも全部洗浄して美しく仕上げるところですが、Taさんの性格上「性能に関与しない部分は無視」する傾向が強いので(笑)、結構切り子とか残ってますよね。(^^;
こういうところはきっと、言っても直りません。(爆)
もしコマが崩壊するようなことがあったら、Taさんに言ってやってください。たぶん、無料で同じ物が送られてきます。(笑)
そういうところはきっと消耗品扱いの感覚なんです。(^^;;
ベンチアーム、ご明察の通りです。
もの凄くシンプルですが、強度は十分でしょう?
三脚の太ネジが崩壊寸前でしたか。
BT三脚が届いた後もこの三脚を何かに使うおつもりでしたら、例えば太ネジで固定できるレベラーをガッツリ取り付けてしまう、というのも手かもしれません。今後はレベラー上の太ネジを使えますし、水平も取りやすくなります。
ところでTaさんから伺ったのですが、kojiro-net5 さんは私の大先輩だそうですね。
KUALA-ML または KUALA-gomi に加入されてますか?
昔メールの整理で誤ってgomiのアカウントを消してしまったのですが、そうと聞いて早速「ばらおさん」(私の3つ上の先輩です)に再加入申請のメールをしました。
某大新聞社に在籍(中?)の「N井さん」など、ご存じありませんか?
HUQさん
すっかり記憶から抜け落ちていましたが思い出しました。1回生のころすこしだけ顔を出していました。NFで同期がFM8で星占いを作ったのですが、女子学生が漢字コードの読み合わせをやってたような時代です。おそらく共通の知り合いはおられないのではないでしょうか。
ベンチアームのような表面の仕上げのキレイなものは汎用部品、荒削りなものは内製部品という理解ですね^^ ウォームホイルのカバーもまさか汎用品ですか??
カメラ三脚のネックはエレベータと雲台取付部ですね。エレベータプレートをエレベータに止めるイモネジと穴がダメになっていて、強く固着するとプレートが雲台側に残ってしまうんです。なのでアルカ標準にしてしまいました。
Commented by 坊主 at 2015-11-10 08:11 x
6月上旬からJILVA待ちの列に並び、そろそろ心折れ掛けてきたものですf^_^;)
色々心配して疑問に思ってた事が分かって、大変参考になります。
こういう記事がアップされると、「もう少し気長に待つか」って気になります。
まぁ、すでに富士山閉まっちゃいましたが…
Commented by HUQ at 2015-11-10 08:37 x
坊主さんすみません。
お待ち頂いた時間のほとんどは、私が片っ端から指摘した使い勝手の悪い部分をどうやって価格を抑えて対策するか、に費やされていました。
私が絡まなければ5月頃には出荷されていたかもしれませんが…まぁ、そこは完成度が上がったということに免じて、もう少々お待ち下さい。
>
坊主さん 6月上旬なら自分とあまり変わらないのでもうすぐ来ますよ。
しかし長かったですね・・^_^;; 次の新月期にはと何度思ったことかw
待った分、上下微動の改良は大きいです。
Commented by 坊主 at 2015-11-10 20:55 x
なるほど、なるほど。
改良に時間を費やしていたのですね。
最近晴れの日が多くなってきたのに届かないから、TAさんが倒れたかと心配してました(^_^)
上下微動は、赤道儀+鏡筒の荷重を受ける六角のアルミブロックとステンレスのアームを繋ぐネジが細い(M6?)のが、初めて写真見た時から気がかりでした。
荷重かけたら、いくらなんでも歪むだろうと。
ただ、ココでバラした写真見せてもらって、上下微動ネジでも荷重を受けてるようなので安心しました。
Commented by HUQ at 2015-11-10 23:00 x
坊主さん
機材の荷重は親子ネジでも多少は受けていますが、仮に親子ネジが浮いていても、六角アルミブロックとステンレスアームは面で接しているため、ネジの太さに寄らず歪むことができません。
まずJILVA本体と六角アルミブロックが面で接しています。
六角アルミブロックとステンレスアームも面で接しています。
そして両腕のステンレスアームは、その両端が、ベースの1.5cmアルミ板と、上下微動装置の受けのアルミ板に面で接しています。
この構成において、ステンレスアームと六角アルミブロックを繋ぐネジが細いことがウィークポイントになるとすると、ネジ自体が剪断力によって破断しないかだけが懸念点となります。
ネジの太さに関わらず、ステンレスアームを歪ませることはできません。(アームの上端下端が厚いアルミ板に面で接しているため)
簡略化すると、両端が固定されている厚さ5mmのステンレス製の2本の梁の上に、13kg(JILVA本体+積載重量)が載っている状態に置き換えられます。
そして、13kg の荷重によってステンレス製M6ネジ2本が破断するかというと、全く問題無ありません。
Commented by 坊主 at 2015-11-11 07:33 x
HUQさん
情報ありがとうございます。
久しぶりに剪断とか構造力学の話が聞けて、学生の頃の血が騒ぎます(^^)
続きは星爺さんのブログの方がよいのかも知れませんが、一回だけ自分の思考回路を細かくご説明します。
自分も天体写真やりはじめて、ブレに散々悩まされてようやく分かったのですが、ネジってわずかですが伸びたり曲がったりして、バネのように振舞う側面があり、写真の歩留りを悪化させたりします。特に曲げ応力に弱い様に感じてます。このため、上記の様な心配をしておりました。
ただ、上下微動が同軸のネジになった事で、引きネジにかかる鉛直方向の荷重が極太の押しネジで引き受けることになり、三点保持の丈夫な構造になったと理解しました。
(ちょっとマニアックですいません。)
後は、現物が届いたら(バリと切子をとって)機材を組み上げて、少し揺らしたりして色々試してみたいと思います。
Commented by HUQ at 2015-11-10 08:33 x
私は’92の入学で、’93に執行部の観計局をやってました。
星占いのベースはFM8でしたか!
その後N88BASICに移植されたようで、それを TurboC(懐) でC言語化したのが私の一番大きな業績?です。(笑)
あの星占い、中身は中野さんの軌道計算の本がまんま入ってるんですよね。(^^; ものっすごい補正項の山です。
出てくる惑星の位置は天文年鑑記載の値に一致します。
精密工学科だった私は、情報処理・電気系学科の先輩にC言語を教わって、なんとかNFの出店にまにあわせることができました。
あのとき自分が作ったソフトで600人ほどのお客さんたちが喜んでいるのを見てソフト屋になろうと心に決め、今に至っています。
ウォームホイルは某巨大望遠鏡製造業者に図面を出して発注された専用品です。ここは精度が要る部分なので金掛かってます。(笑)
なるほど~三脚上部、だいぶ傷んでますね。(^^;
修理部品取り寄せると買った方が安かったりしますし…難しい。
ベンチプレートの自由度ですが、端から何mmのところにΦ○バカ穴、等、ポンチ絵でいいので図面を書いて送ると、Taさん対応してくれると思います。
穴開けは直径2cm程度までは簡単だったかと思います。
スリットを入れたり溝を切ったりするのは割と手間暇が掛かるかとおもうので、どうしてもでなければ、穴だけで済ますとすぐ加工が終わると思います。
HUQさん ソフト屋さんでしたか〜同業ですね。
私は82なのでちょうど10年ですね。
ベンチプレート、Taさんにそんなことさせたらますます待ち行列が流れなくなるではないですかw
製品品質も大事だけど安定納品も同じくらい力を入れていただかないと。。
坊主さん
星爺さんのブログ、更新されていましたね。
今日か明日到着ですかね。
でも何かと遅れるので、気長に待った方がいいかも^^;
重量半分の軽量版とか、JILVA-300とか楽しみですね。
Commented by HUQ at 2015-11-13 10:15 x
星爺さんのブログ、見ました。
何でも喋っちゃうなーあの人…(笑)
慌てて、早速 UltraLight のレイアウト案の敲き台を送って議論を始めたところです。
私としてはUltraLight、シーリングの経年劣化がどの程度問題になるかが一番気になるんですよね…
出来たとしても加速試験器など無いので、耐久性については保証しかねるのではないか、と思っています。
とりあえず安牌は、軽さなら海外版JILVA-170(もう終了したようですね)、後発の国内版 JILVA-170 のどっちかだと思います。
JILVA-300 は、本当にルンバでした。(笑)
>
UltraLight、どんなものか見てみたいですけどニーズあるんですかねぇ。
自分は山登り用はポラリエ+軽量三脚+標準or広角レンズで満足です。
Deep Skyの限界を目指して日本程度の標高の山に登っても効率わるそうじゃないですか。
商品バリエーションを増やすより、国内版の完成度と納品スピードを上げる方がいいんじゃないでしょうか。
次の必須アイテムはディザリング対応だと思います。これなしにはもはや星野撮影もdeep skyも考えられません。
シャッターコントロールと連動する、三脚アジャスタ式のディザリングコントローラ誰か作ってくれないですかね。
Commented by HUQ at 2015-11-14 10:06 x
Taさんの作るモノって、ロット毎に全然別モノになると思うんですよね…たぶん。PanHead EQ見てると。(笑)
開発してる過程で判ったより良い案、でもこのロットに盛り込むには間に合わない(実現するには手配済みの部材の変更が必要、等)、というモノが、次のロットから盛り込まれる。
おそらく「完成」という状態は、Taさんの頭の中には無いんじゃないかと思います。
「今の時点で形に出来たモノ」が「今のロット」として出荷される。
次のロットからはより良いと思われる案が盛り込まれる。それを形にしているうちにまたアイディアが洗練されてそのまた次のロットに…の繰り返し。
ある意味、ソフトウェア開発に似ているかもしれません。(笑)
国内版は、もう完成しているもの同士の組み合わせなので、既に形が出来ています。
Taさんの頭にあるのはたぶんその先、それが UltraLight なんだと思います。
SWAT-200 と同程度の重量で JILVA-170 海外版と同様の精度のモノを作れるか、というチャレンジ。
それが実現できる見通しが立ったときには、それが JILVA-170 後継の本流となるのでしょう。
納品スピードは、過去の製品で製造工程が定型化されたものを下請けに出す、ぐらいしか無いとおもいます。だって、SB工房 Ta さん一人ですもん。(^^;
ディザリングは、現像時に無茶しない前提であればかなり有効なんですが、淡いモノを炙り出そうとすると、やはりダークを引いた方が仕上がりが良いんですよね。。。
分子雲炙り出すと、数十枚程度のコンポジットでは輝点ノイズの軌跡が出てきちゃうんです。
三脚アジャスタ式の疑似赤緯ガイド、かれこれ1年近く検討しているんですが、SWAT/JILVA で満足のいく精度に赤経・赤緯をコントロールするのがなかなか難しそうです。下手すると南中前後ですら、ノータッチガイドのほうが追尾精度が高い場合もある見込みとなり…難しい。。。
K-ASTECさんとこで製品化されないのも、そんなジレンマがあるからかもしれません。
HUQさん
>「今の時点で形に出来たモノ」が「今のロット」として出荷される。
>それが実現できる見通しが立ったときには、それが JILVA-170 後継の本流となるのでしょう
K-ASTECさんの製品もそういうのが多いですね。研究試作してある段階までできたら一定数製造して「頒布」する。在庫が出尽くしたら次のニーズと改良が同期するまでお休みして次の製品へ。
UltraLightが本流になっていくのであれば、それが「次のJILVA」ということですね。
HUQさんはコンポジットはrawでされてますか、それともcamera raw現像のTIFFですか?
自分は最近はダークも引かずcamera raw現像TIFFなんですが、ダークを引いたrawとcamera raw現像TIFFで仕上がりに違いがないように思えるんです。むしろ、階調とか色とか調整の自由度の点でcamera raw現像TIFFのメリットも大きいなと。(ちゃんと検証したいと思ってます)
総露出時間以上のダークを温度誤差を追い込んで取得しない限り、輝点ノイズを引くメリットを「平均化しきれなかったランダムノイズが全コマに乗るデメリット」が上回ってしまうのではないかと。
(camera rawの輝点ノイズ除去能力は強力で、ダークを引くのと遜色ないです)
というロジックから、ダークをRAP2で引いてそれをcamera raw現像するのが最強だろうと思ってやってみたのですが、最終画像に有意な差が感じられず。
カメラを何台も使って一晩とり続けるとダークの現場での取得はほぼ無理なんですよね・・
というわけで現在のところダークなしフラットなしの撮影スタイルです。
ディザリングですが、これはダークの有無によらず例の縞ノイズを減らす効果が大です。五ヶ瀬の撮影では、15分間撮り続けて極軸をランダムにずらすというサイクルでやったのですが(ほんとはもっと短くしたい)、15分間隔でもけっこう忙しくこれを自動でやりたいなと。三脚アジャスタで「ガイド」するのではなくて、シャッターコントロールと連動した一定間隔でのディザだけをやれないものかなと。
2軸ガイドでM-GEN使えばできるらしいですが、これはこれで、ディザのための移動時間と追尾安定までの待ち時間のロスがあるみたいです。
そもそも、露出時間の違うカメラの2台同架には対応してくれないので・
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:04 x
コンポジットは基本、rawでやってます。
コンポジットできる枚数が少なくて、1枚1枚に予めノイズ除去処理を掛けておきたい場合は現像後にコンポジットすることもありますが、そうすると後でRGBレベル調整に苦しむことが多いです。(ヒストグラムに山が複数現れる→高輝度と低輝度でレベルが合わない)
自宅で大量コンポジットで撮るときは例外で、時刻によって光害カブリの具合が大きく変わるため、現像時に16枚単位ぐらいで一様な傾斜補正を掛けて現像し、16bit TIFF でコンポジット、その後フラットエイドで残ったムラ除去、という流れのこともあります。
本来はデモザイクする前にダークを引かねばならないようですが、コンポジットコマ1枚1枚に対して、異なるダークファイルを減算していくのが面倒で、そこまでできてません。(^^;
ダークの枚数は仰る通り、コンポジット枚数以上欲しいところです。現地でそんなにも大量なダークを撮ることはできないので、半年掛けて自宅ベランダでISO別/温度別/露出時間別のダークライブラリを構築しています。
本当は恒温槽で作るのが効率的なんですが、流石に個人でそこまで出来ません。(^^;
冷却カメラのように温度を一定に保てるものであれば、ISO別/露出時間別だけで良いので、効率的にダークライブラリを構築できますね。
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:05 x
縞ノイズをディザリングで消そうと思ったら、かなり大きく動かさねばならなくなりませんか?そうすると写野の端の20%ぐらいは歪曲収差の具合が大きく変わってきて、コンポジットが合わなくなる(おそらく放射状に星が伸びる)ことはありませんか?
たぶん一番理想的なディザリングは、写野回転です。これなら収差が写野中心から同心円状に出ていると仮定すると、レンズ収差の影響を受けずにコンポジット可能です。また、ほんの少し回転させるだけで縞ノイズを相殺できると思います。更には輝星のハロの欠けや絞りによるトゲトゲも消すことができます。
ただ、やはりもう1軸電動軸を追加するというのはハードル高いですよね…
次善の策として、赤経・赤緯をずらすディザリングは有効かもしれません。縞ノイズは映像素子の縦か横に水平近い感じに出ることが多いように思うので、赤緯軸に対してカメラを45°回転させて取り付けておくと、赤経・赤緯どちらか一方をちょっと移動させただけで効果的に縞ノイズを消せるかもしれません。
それか写野は赤緯軸に平行で、赤経・赤緯を同じ角度ずつ数ピクセルずつずらしていくか、ですね。
Commented by HUQ at 2015-11-15 11:06 x
kojiro-net5 さんがやっておられるように敢えて極軸をずらした上で、写野中央のガイド星を使って2軸ガイドするのも手ですね。極軸がずれている方向の時角以外の写野なら、勝手に写野が回ってくれます。
短時間露出で焦点距離がある程度短い前提であれば、経緯台で写野中央ガイド星で2軸ガイド、というのが成り立つかもしれません。(一番美味しい南中前後であまり回転しない、のと、写野中央に被写体近くの都合の良いガイド星を持ってくるのが難しそうなのが欠点ですが…)
この辺にまでなってくると、まず自動導入機能を入れた上で、その先に見えてくる機能であるように感じられます。
機能を限定して「南中前後の被写体に対してディザリングする」ことを目的とするなら、三脚アジャスタではなく方位微動を電動化したほうが効果的だと思います。しかしそれはそれで、与圧の効いてない方位微動をガタなく電動化するのは難しいんですよね…押し押しネジの両側を電動化するという手はありますが…無駄に高くなりそうです。(^^;
たぶん、そこまでするなら Ta さんは価格に対する付加価値の面で極軸自動設定機能も取り込もうとすると思うので(過去そういう議論もありました…)、相当時間が掛かりそうです。
もっと簡単な方法として、電動三脚アジャスタの1端を東か西に置く、という手もあるかもしれません。これなら三脚アジャスタの動きで南中前後の被写体の縞ノイズ消しに効果があると思います。ただ、その状態では極軸設定には使いにくいので、別途極軸微動装置が必要になりますね。
縞ノイズ消しとして一番手軽で効果的なのは、三脚の1本を東か西へ向けて三脚アジャスタを敷き、上下左右微動装置付の JILVA-170 を載せ、その上でノータッチガイドしながら、載せたカメラの露出時間の最小公倍数の時間毎にコマ間で三脚アジャスターを手動で少しずつ回転させていくこと、かもしれません。
SECRET: 1
鍵コメさん
記事書きました。低周波のパターンノイズはあまり問題ではなくて、ドットレベルのパターンノイズを低減することがDitheringの肝だと感じています。
また、ダークノイズ減算という手法が、パターンノイズとランダムノイズの低周波成分にしか有効でなく、逆に低品位のダークによってドットレベルのパターンノイズを増長してしまう、という認識があまりされていないのが現状ではないでしょうか。
よろしければメールアドレスを鍵コメで教えていただけませんか?
ご入用でしたら元画像をお送りします。