長きに渡って続いた五ヶ瀬シリーズも最終回です。
EOS5D3 EF8-15mmF4L F4 30sec ポラリエ恒星時追尾
夜明け前。
左の金星・木星のあたりから、舌状に天頂付近まで延びているのが黄道光。
熊本市の光害に勝るとも劣らないまぶしさです。
ポラリエが電池切れでダウン。1枚撮りなのでノイズが目立ちます。


EOS5D3 EF8-15mmF4L F4 60sec×20 ポラリエ恒星時追尾

こちらは対日照。
画面中心右下、うお座のあたりのもわっとした広がり。
眼視ではなんとなく明るいかな、くらいの感じで判然としなかったのですが。




EOS5D3 EF8-15mmF4L F4 30sec ポラリエ恒星時追尾
撮影終了前の記念写真。4:30ごろ。
薄明開始まではまだ時間があったのですが、
もう眠くて眠くて、立ち寝しそうなくらい。
最後の連続撮影を放置して、この後寝袋にくるまって寝ました。

時折、ねぼけまなこで見た朝焼けが本当に美しかったのですが、残念ながら写真はなし。
秋の夜長、徹夜の撮影は体力を使いますね・・

翌朝、8時頃撤収して帰還。
この後、3日ほど時差ボケみたいな感じでした。

しかし充実の撮影行でした。
ぜひまた行きたい、五ヶ瀬ハイランドスキー場!

今回のメインは実は眼視観望でした。
FSQ106EDで見た観望リストとショートコメントです。
M8 南天低く悪条件だったが絶品の美しさ。星雲を横切る暗黒帯が迫力。
M20 10cm程度の口径では地味で冴えない感じ。三裂は認識できず、すじがあるかなー、程度。
M22 周辺は星に分解できるが高度が低かったためいまひとつ。三秀台でED82で見た時のほうが星が沢山見えた。
M11 一見球状星団?でも円形じゃないので散開星団だね。星がびっしり。
M27 ほの青い気が?する。あれいというより雪だるまっぽい。大きくて迫力。
M57 小さいけどきれいなリング。子供の頃77mmで見た時はもっともっと小さかった記憶。106mmと暗い空は違う。
M39 大好きな星団。三角形に星が集まってキラキラ。
北アメリカ星雲 がんばったが認識不能。次回再チャレンジ。
網状星雲 大きい方の網状は写真に近い感じ。初めて見たので感激。淡い方はよくわからず。
M2 いかにもー、な球状星団。周辺は分解できてキラキラと美しい。
M15 M15みたいにキレイだけど、M2とは違うんだネー。どっちもキレイだよ。
NGC253 大きくて明るくて細長い。写真通りの形。微妙な濃淡があって、何があるんだろうと興味をかきたてる。
らせん星雲 リング状というより中心部がやや暗い円形の雲のよう。淡いもののはっきり視認できた。これも初だったので感激。
M31 とにかくでかい。なんとなく腕があるような?M32がまぶしく星のよう。
M33 ぼんやり。淡い。濃淡は確認できるが渦状とは確認しきれず。
二重星団 この晩、何度見たことか。まさに金銀パールダイヤモンドプラチナをちりばめた感じ。
M45 子供の頃初めて望遠鏡でM45を覗いた感動今一度、と意気込んで見たが、子供の頃の感動には負けた・・でも美しい。こんな青くて輝いた星がなんでこの場所に集まっているのだろう?
ヒアデス星団 M45の後に見ると、アルデバランの赤さが際立つ。まばらだけど、冬が来たなーと感じる、季節の食材みたいなもの。
M42 圧巻。あつまき。肉眼は赤を感じにくいのがよくわかる。写真のB画像に近い。羽の部分がジェット流のよう。ラジアン177倍で見るトラペジウム周辺がこれまた素晴らしい。
馬頭星雲 視認できず。R成分が大半だろうからしかたないかな。
燃える木星雲 こちらははっきりわかる。暗黒帯と、ざわざわした模様。
M78 昔はM78はしょぼいと思っていたが、実は味わい深い美しい星雲だと再認識。暗黒部の切れ込みのエッジが神秘的。
ばら星雲 視認できず。ミニミニプレアデスのような6つの星がかわいい。
M46,47 さすがの冬の二重星団。M46は大好きな星団の一つ。NGC2438は小さなシミ状。
M44 これ見ると春の気分。プレアデスが若い娘たちとすると、こっちは熟女集団、今風には美魔女集団かな。
M81,82 今回見た中で最も興味深いものの一つ。M81を見ると円盤を斜めから見ているという感じがする。円盤の正体やいかに?M82はそれと対照的に、でこぼこした外観にここで「ただならぬこと」が起きているのではないかという想像を駆り立てる。
M36,37,38 冬の初めのお約束。ぎょしゃの内部を流して、順に38,36,37。逆に37,36,38。時には38で止まり十字を確認したり、36のコンパクトさを確認したり。愛撫のルーチン。

アイピースはセレストロンの31mmと17mm、ラジアン3mm。
バロー2.5を合わせて、倍率のバリエーションは
17倍、31倍、42倍、78倍、177倍、441倍(これは使わなかった)です。
乱視が酷いので、瞳径の大きな倍率は星像が荒れていまひとつでした。
一番使ったのが31倍と78倍でした。

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