ベランダ撮りでもうひとつ。
以前からやってみたいと思っていた、近赤外線でのM42の疑似カラー合成です。

左:EOS kiss X5(HKIR改造)FSQ106ED+645RD ISO400 15sec*15
右:左のRをIR画像(IR86フィルター)に置き換え
α7S  FSQ106ED+645RD ISO12800 30sec*30、270sec*4

左が通常の改造機によるカラー画像。
右がIR86を付けた近赤外画像をR成分に置き換えたものです。

M42の近くに、近赤外でより強く光っている星が多いのがわかります。また、暗黒星雲がより赤く見えていて、暗黒星雲は近赤外光ではより強く光っていることがうかがえます。

IR86を付けると実効感度が著しく下がってしまうため、30秒露出ではかなり露光不足。淡い部分はほとんど出ていません。

1枚画像のjpeg撮って出し。色温度電球色。
ヒストグラムを見ると、もう倍くらいは露出できそう。
860nmより長い波長では、センサーのB画素もけっこう感度があることがわかります。

でも、この程度の波長の近赤外線では、宇宙の様相は可視光とそんなに大きくは変わらないのが寂しいところ。
非光害地でもっと露出して、淡いところも描出するとどのくらい違いが出るのでしょうか。

以前撮影したときは、暗黒星雲が「透けて」見えるような兆候がありました。b78に再チャレンジしてみたいですね。

実は今回の撮影では、α7Sの30秒縛りを外して撮影した270秒露出のコマも使用しています。30秒では淡い部分の描出に限界を感じていて、「星喰い」現象を無視して撮ってみるとどうなるかの試行です。

その結果は次回に^^

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