バーナードループのHαモザイク画像ですが、以前撮影した中望遠の画像と重ねてカラー化してみました。


カラー画像:
EOS6D(SEO-SP4) SIGMA85mmF1.4Art F2.8 4min*8 2モザイク ISO1600 JILVA-170ノータッチガイド
モノクロ画像:
α7S(フィルターレス) EF300mmF2.8LIS F2.8
baader Hα7nm
30sec*40〜60 ISO12800 9フレームモザイク
15sec*30 ISO400 (M42のみ)

焦点距離もまるで違うしカラーバランスも合うはずがないと思い込んでいて考えてもいなかったのですが、SNSで「やるしかないでしょ」と煽られて?、試しにやってみたら以外と簡単^^

左が85mmのオリジナルのカラー画像。右がモノクロHα画像をRチャンネルに比較明して合成した画像です。

星の大きさの違いは、Rチャンネルの方がずっと小さいので、比較明で重ねれば隠れてしまうので全く問題になりませんでした。
カラーバランスも、元々漆黒部がほとんどない領域なので、同じく問題になりませんでした。

一番面倒だったのが位置合わせ。
単に重ねただけでは、星の位置が全く合いません。

今回「パペットワープ」の機能を初めて使用。

「パペットワープ」では、画像全体をこのようなメッシュ領域に分割し、「ピン」を打って上下のレイヤーを固定し、マウスでつかんで片側のレイヤーを変形します。

歪曲収差の違いによるずれは大域的なので割と少ない操作で一致させられますが、モザイク合成の際にICEが変形している部分はなかなか大変。
根本的に合わないところも残るのですが、ベストエフォートでごまかします^^;;

でも、モノクロ画像の方がウネウネのディテールのインパクトがずっと大きいですねえ。
人間の眼はR成分に対する空間解像度が弱いのでしょうか。

という話をしていたら、W伯爵からアドバイスが。

なるほど。
モノクロだったら感じることのできる濃淡も、単色にすると人間の眼はついてこないんですね。

単色の濃度差を、色の差に置き換えるとよいと。

 

試しにやってみました。
RチャンネルのハイライトをGにブレンド、シャドーをBにブレンドしました。

ループの高輝度部のディテールがはっきりしてきましたね。
ハイパス画像をGに入れて見るとか、これは遊べそうです^^

さらにもう一つ。

Labモードにして、L画像にHαを比較明ブレンド。
カラー画像のHαの写りが弱い関係で、Hαの暗い部分がより白くなり、全体的にピンクっぽくなりました。

このHαドーピング作戦、今後もトライしてみようと思っています。RをHαで別撮りするなら、カラー画像は非改造機でも構わないことになるので、これまで星景専用だった5D3も使えそうです^^

さて、次の晴れには何を撮るか、考えるのが楽しみです。

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