大晦日〜元日の晩、奈良の実家で庭撮り。

晴れたのは1時間程度。じっくりQBPとAstroDuoを比較したかったのだが、中途半端に終わった。

実家は奈良盆地の山の裾野。福岡の自宅よりはマシだが、普通の光害地。高齢化の進んだ住宅地なので、街灯以外の住宅の明かりは昔よりも少ない^^;

帰省にはAP赤道儀を2組持ち出した。コンパクトなので2組積んでも嵩張らないのが良いところ^^

IC2177 QBPとFL55SSで

 FL55SS+レデューサ・フラットナー α7S(フィルターレス改造) QBPフィルター(マウントアダプタ内装着) ダーク、フラットなし 静音モード撮影 ISO6400 30sec*30 AP赤道儀

QBPフィルターで総露出15分。かなり無理してあぶり出したので汚いが、4時間くらい露出すれば十分作品になりうると感じた。

1枚画像。ホワイトバランス昼光の場合。QBPフィルターの波長特性はRが広めでGが狭めになる。

そのため、カラーバランスをニュートラルにするためには相当Gを持ち上げなければならない。天体の場合、結果的にHαの相対輝度が低くなり、OIII成分がHαに埋もれにくい。これはLPS-V4のようにHα一遍倒にならないメリットがある。

コンポジット直後の画像をレベル切り詰めだけした画像。フラット、ダークなし。帯域の狭い干渉フィルターは、強調するとどうしてもムラが出てしまう。特に光害地では悲惨。このへんをどう対処するかが使いこなしのポイントになる。FlatAidProのvoid画像によるシェーディング補正に期待。

今回α7Sを「静音モード」で使用した。静音モードの場合raw画像は12bitになるのだが、実際のところISO6400の30秒露出では大差ないように感じた(side by side比較ではないが)。10分とかの長い露出時間ならともかく、高感度の短秒露出では、そもそも14bitのダイナミックレンジは出ていないものと考えられる。

フィルターはα7SのEFマウントアダプタ内に装着している。フィルター起因の周辺像の悪化は特に感じない。フラットナーの前に装着した場合周辺像悪化の報告があったが、次回検証予定。

バラ星雲 AstroDuoとシグマ105mmF1.4Artで

シグマ105mmF1.4Art F2.0 EOS6D(SEO-SP4) STC AstroDuoフィルター  ISO6400 120sec*16 AP赤道儀 ダーク、フラットなし

AstroDuoはシグマ105mmArtで。F2の威力でISO6400 2分露出でヒストグラムが真ん中くらい。さすが光害地^^;;

QBPとの比較に注目。R優勢には違いないが、QBPほどGは細くない。

コンポジット直後の画像をレベル切り詰め。見ただけでぞっとする^^;;; これでもraw現像時にプロファイル補正で周辺減光を補正しているのだが。焦点距離105mmと狭帯域干渉フィルターの宿命か。

いろいろど根性で補正したのが先頭の画像。今回は、元画像を星消しして(輝度選択でハイライトを「コンテンツに応じる」で塗りつぶし)ガウスぼかしをかけた画像を元画像から減算することで割と改善できたが、何度もやりたいような処理ではない。

課題と疑問

箇条書き。

  • FAPのシェーディング補正は、フラット処理で取り切れないムラを「減算」するもの。フラット手抜きの現在のワークフローではうまくいかないかもしれない(荒井さんからはうまくいかないだろうと言われている)。具体的に検証する。
  • いわゆる「スカイフラット」は、減算で補正すべきかぶりと、除算で補正すべき「光学系の光量ムラ」を、どちらも「除算」で補正することになる。一方でFAPのシェーディング補正は、void画像にフラットを適用した後に残ったムラを減算で補正する(と理解している)。両者はどんなときにどのくらいの差になって表れるのだろうか?
  • 干渉フィルターによる「ムラ」のうち、除算補正すべき成分と減算補正すべき成分の比率はどのくらいなのだろうか?普通にフラット処理を行えば、PSのプロファイル補正よりもフラットは合うのだろうか?