加藤仁さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。30cm反射望遠鏡で撮影した惑星状星雲です。3つの対象が同じ拡大率で並べられているため、大きさの違いがよくわかります。(等級の右の「分」は視直径です)

それぞれの天体までの距離はWikipediaによると700光年、1200光年、2300光年となっています。距離を差し引いた実際の大きさもこの順になるようですね。

Skyawatcher BKP300+VIEXNエクステンダーPH(fl2100mm F7)+CLS-CCD fillter49mm+EOS6D HKIR改造 ISO1600 NGC7293:360秒×11コマ M27:360秒×8コマ M57:360秒×1コマ EQ8赤道儀+60mmガイド鏡+Loadstar改+PHD guiding 茨城県高萩市の自宅屋上で撮影

惑星状星雲は、一般に太陽の3倍以下の小さな恒星が、進化の晩年の「赤色巨星」の段階でガスを周囲に放出し、さらに進化の最終段階である「白色矮星」となった際に放出される強い紫外線で励起されて輝いているものだそうです。

不思議なのは、この作品からもわかる惑星状星雲の多様性です。基本はある「軸」を持ったリング状・ボール状・ですが、色も形もさまざまで、一つとして同じ形がないほどです。

このような惑星状星雲は一般に輝度が高いため、市街地でもじゅうぶんに撮影できるのが強みです。この作品は口径30cmの大型機材による撮影ですが、口径15cm程度でもかなり楽しめることでしょう。対象によってはナローバンドフィルターも有効です。光害地で惑星状星雲をじっくり狙うスタイルは、今後さらに増えてくることでしょう。

口径20cmのニュートン反射なら補正レンズを合わせても10万円台の前半です。カメラ用の大口径望遠ズームとさほど変わらない価格でディープスカイ用のシステムを手に入れることができます。

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/12/b0f9fd300115f3dfbf1f9cc9f15188e4-1024x511.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/12/b0f9fd300115f3dfbf1f9cc9f15188e4-150x150.jpg編集部新着惑星状星雲加藤仁さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。30cm反射望遠鏡で撮影した惑星状星雲です。3つの対象が同じ拡大率で並べられているため、大きさの違いがよくわかります。(等級の右の「分」は視直径です) それぞれの天体までの距離はWikipediaによると700光年、1200光年、2300光年となっています。距離を差し引いた実際の大きさもこの順になるようですね。 惑星状星雲は、一般に太陽の3倍以下の小さな恒星が、進化の晩年の「赤色巨星」の段階でガスを周囲に放出し、さらに進化の最終段階である「白色矮星」となった際に放出される強い紫外線で励起されて輝いているものだそうです。 不思議なのは、この作品からもわかる惑星状星雲の多様性です。基本はある「軸」を持ったリング状・ボール状・ですが、色も形もさまざまで、一つとして同じ形がないほどです。 このような惑星状星雲は一般に輝度が高いため、市街地でもじゅうぶんに撮影できるのが強みです。この作品は口径30cmの大型機材による撮影ですが、口径15cm程度でもかなり楽しめることでしょう。対象によってはナローバンドフィルターも有効です。光害地で惑星状星雲をじっくり狙うスタイルは、今後さらに増えてくることでしょう。 口径20cmのニュートン反射なら補正レンズを合わせても10万円台の前半です。カメラ用の大口径望遠ズームとさほど変わらない価格でディープスカイ用のシステムを手に入れることができます。読者の傑作画像をピックアップ