EOS5D3+クリップオンフィルターでM42

フルサイズ用のAstronomik CLS フィルターを入手していたのだが、α7S導入でしばらく眠っていた。

正式名称はAstoronomik EOS XL Clip-filter CLS。

ミラーボックス内にすっぽりはめ込む形。
ミラーアップしてはめ込むのだが、はめこんだ後はミラーはフィルターで固定されてしまうので、ミラーはアップ状態のまま。
ライブビューでのみ使う前提。
真上から見たところ。
フィルターのサイズは24/36mmよりやや小さいくらいか。
だだでさえぎりぎりサイズのEOSフルサイズのミラーボックス、ケラレが心配だが・・・・
というわけでファーストライト。
EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS スタック、ダーク、フラットなし、撮って出し。

がーん。
ケラレまくりではないか・・・中望遠以下の明るいカメラレンズならともかく、望遠・直焦点ではこれでは使えないか・・

フィルター装着状態のフラット画像。下端が暗いのは定番のミラーボックスケラレだが、左右も微妙に違っている。


EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS light×40、flat×10 ノートリミング

どこまでフラット補正で使い物になるか試してみた。DSSでスタック後、レベル補正のみ。
だいぶケラレは補正されたものの、ミラーボックス部に変な赤い帯が入ってしまう。

結論。フルサイズのクリップフィルターは焦点距離の短いカメラレンズ用。直焦点ではケラレが酷いので使うものではない。48mmか52mmのフィルターを使いましょう。

EOS5D3 FSQ106ED 645RD ISO3200 30秒
Astronomik CLS light×40、flat×10


同じ夜、同じ光学系でのばら星雲。
フルサイズ+レデューサで広い写野のシステムにもかからず、中央部のみトリミングという、本末転倒の構成・・
思うような絵が撮れないなあ。

曇ってしまった・・・

うーん、残念。
準備ができたと思ったら曇が。
EOS5D3 SAMYANG35mmF1.4
月と木星が仲良く並んだ。

EOS5D3 SAMYANG35mmF1.4

EOS-M+328、α7S+EF100mmマクロの2台体制で臨んだのだが。

FSQ106ED用のアリガタで並列同架。

しかしサムヤンやるねえ、ボケが綺麗。
EOSM EF300mmF2.8L ISO3200,30sec. スタックなし
Astronomik CLSフィルター フラット・ダークなし

仕方ないので雲間から少し撮影してみたが、雲の縞々がどうしようもない。
でも、1枚でこの程度なら、スタックすればけっこう浮かび上がらせられそう。今後に期待。

α7S EF100mmF2.8L バーダー7nmHαフィルター
ISO12800,60秒 スタックなし、フラット・ダークなし

こちらは100mmでナローバンド。
上階の天井が入ってしまった。ここからは、ばら星雲は南中前までが限界。

天井ケラレ問題はベランダ撮影の宿命。(ルーフバルコニーならいいんだけど)
ケラレを少なくするためにできるだけ赤道儀は外側に出したい。
これまでは上の写真のように三脚の足を真北に向けていたため、壁に三脚をぴったり寄せることができなかった。
が、極軸微調整用の「ツノ」を外せば、赤道儀を三脚の上で自由に回転できることを発見。
ベランダでは極軸合わせは目分量なので無問題。
EOS5D3 SAMYANG35mmF1.4

さらに今回、ハーフピラーを導入した。
目的は三脚を延ばさずにすませ、極力赤道儀を外側に置くため。
これまでブラブラしていたリモコンが置ける♪

この2つの効果で40cmほど壁に近づけることができた。
このわずかの差がベランダ撮影にとってはけっこうでかい。

HαナローバンドでIC2177(Seagull nebula)〜 PS CC導入

Hαナローバンドで、IC2177(Seagull nebula)を撮影。

暗くて淡くて大きい天体なので328で。
EF300mmF2.8L IS α7S 光映舎アダプタ バーダーHα7nm
ISO12800 30秒 DSSで80枚スタック、ダーク×40フラット×30
PS CCにて調整 SXPノータッチガイド 自宅ベランダ

かなり荒れ荒れの画像になってしまったが、今の自分の技術と福岡市内の空ならまあこんなところかな。
もっと長時間の露出、もっと好条件の空、もっと高い画像処理技術。どれをとってもまだまだ向上の余地はある。

カメラ内jpeg現像ママ、画像縮小のみ。星雲の影はほんのかすか。
これ1枚だけなら速攻ゴミ箱行きなのだが・・・


80枚スタック、DSSより16bit-TIFF出力、ママjpeg縮小出力
数のパワーでだいぶディテールが現れてきた。
カラー情報が残っているのでかなりニギヤカな色が付いている。


上記TIFF画像をモノクロ化、レベル調整。
だいぶ淡い星雲が浮き出してきたが、右上と左下の輝度差が目立つ。これは地上の光のせい。
80枚露出の40分間の最初のコマと最後のコマを比べると、背景の明るさが1EVほど違っている。

これまで、この背景カブリ・輝度差は手持ちのソフトでは補正できなかったのだが、今回Photoshop CCを導入しカブリ補正を行った。
その結果が最初の画像。

使用したレイヤーマスクは3枚。まず斜め方向にざっくり調整し、その後上下左右の微妙な違いを補正した。

Photoshopを使用した画像処理は、ブログ「デジタル星野写真撮影記」のこの記事がわかりやすく詳しい。
ほかにも様々な処理テクニックがちりばめられていて、これからひとつひとつ実践してみようと思っている。




ちなみに、Photoshop CCは月額定額980円です。

皆既月食

全国的に皆既月食。
いつもより少し早く仕事を終え、皆既に突入した月を眺めながら帰宅。

EOS5D2 EF100mmF2.8L IS
隣のマンションに遮られていた月がようやく姿を現した。
頑張ってもっと早く帰ってきても無駄になるところだった。

EOS5D3 FSQ106ED直焦点

皆既中の月。右下が天王星。結構明るいのね。ライブビューでもしっかり見えていた。


EOS5D3 FSQ106ED直焦点
皆既が終わったあたり。
皆既中は変化が少なくやや退屈だが、皆既が終わってからの変化は結構早く、かといって皆既日食ほど忙しくもないのでゆっくり楽しめる。


EOS5D3 FSQ106ED直焦点
薄い雲がかかったのか、リングに光芒が。

EOS5D3 FSQ106ED直焦点

だいぶ太くなった。
眼視で眺めると、「月に地球の影がかかっている」ことを実感する。
古代ギリシャ人が、日食と月食で観察できる事実から「地球は丸い」ことを認識していたということも肯ける。


ちょうこくしつ座NGC253

先週の金曜日の晩の撮影から。
α7s改 FSQ106ED直焦点 LPS-V4 ISO2000 30秒 110枚スタック
ダーク×30 フラット×20

ちょうこくしつ座のNGC253。wiki先生によると、アンドロメダ座M31、さんかく座M33に次いで大きく明るい銀河系外星雲とのことだが、周辺部が淡く、南に低い(赤緯-25度、M8よりもやや低い)こともあって光害地ではなかなか手強い対象である。

今回は気合の放置撮影110枚。ざらざらではあるが、一応全景を捉えることができた。
ソファで仮眠を取りつつ(寝落ちとも言う)若干朦朧気味に撮影。ISO3200のつもりだったのだが2000だった。ダーク(ISO3200)が合っていないのだが、そんな変にはならなかった。

左下が街灯りで緑かぶりするのはいつもの通り。はやくPSを導入してマスク補正を身につけなくては。

2016/3/4追記

PSのプラグインGXTでかぶり補正してみました。
この程度のかぶりであれば、
グラデーションマスクを使うまでもなく一発補正です。
いやー、便利ですね^^