赤外線での星野写真ファーストライト

天気予報では曇りだったのだが、朝4時半ごろ目が覚めて外を見てみるとなんと晴れ。

8月で星が見えるのはチョーひさしぶり(というか今シーズンほぼ初めて)。
不覚。もう2時間はやく起きていれば・・・
何の準備の時間もなかったので、自宅ベランダから赤外撮影状態のα7Sを空に向けてみました。
α7Sフィルターレス改造 DistagonT* 2.8/28 F4 25秒
ISO12800 IR86フィルター

どひゃー。ゴーストのオンパレード。これではあきませんねえ。
ベテルギュースが明るくてリゲルが暗いのは赤外ならではです。
α7Sフィルターレス改造 Makro-Planner* 2.0/50 F2 10秒
ISO8000 IR86フィルター

Makro-Plannerに換装。焦点距離が長い分、ひどいゴーストは回避。
でも周辺減光はかなり目立ちます。
元々天体に解放で使うレンズではありませんが、星像はまあまあいい感じの写りです。
これ一枚では何ともいえませんが。。

(追記2015/4/26)
絞っても周辺減光が大きく、周辺像もあまり改善されないため、このレンズは手放してしまいシグマ50mmArtを導入しました。天体以外にはいいレンズなんですが。
IR86での赤外星野、思ったより普通の露出時間で星は写ってくれそうです。
郊外に出て、ポラリエで数分追尾して30枚ほどスタックすれば、それなりの星野写真にはなりそうです。
問題は、「赤外」ならではの何かがあるのかどうかです。
あんまり期待はできませんが、次回の晴れの時に。

α7S用タイマーリモコン入手

α7Sには純正のバルブ露出対応タイマーリモコンが存在しない。

「タイムラプス」アプリも入れてみたのだが、枚数を細かく指定できなかったり、起動や設定が面倒だったりで、あまり使えなかった。仕方ないのでこれまでは30秒露出で毎回手で!シャッターを切っていた。

ネット上で海外製品が使えるリモコンの存在を知り、早速入手した。
名の通ったAlibabaとはいえ、海外の通販サイトを使うのは初めてだったのでちょっと緊張したが、普通に登録・注文して普通に届いた。33米ドル。非純正リモコンはどこも安いねえ。
本体のUSBに接続する有線タイプ。ちょっとサイズが大きい。
露出時間、露出間隔、露出枚数を設定してスタートボタンを押せば後は放置撮影が可能。
電源は単四2本。キヤノンのリモコンと違ってメイン電源スイッチが付いている。

開封直後の図。プチプチ入りの紙袋にくるまって到着。

なんともあっさりとした梱包で、箱は完全につぶれていた。

普通に動作したのでまあいいか。中国人的には「元箱も衝撃吸収材なのでこうなるのが普通」なのかな。
アマゾンの段ボール地獄とどっちがいいのだろうと10秒ほど黙考。
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しかしまあ今年の夏は晴れなかった。
九州北部地方では青空を見たのは数回、まともな撮影は全くできず。
FSQ106EDもα7Sもナローバンドフィルターも出番なし。
天候、休日や仕事の状況、月齢、空の条件などを考えると、自分の場合、満足できる星空に出会えるのは「年にせいぜい5回」だろうと思っている。そのチャンスを生かすのみ。
今年は5月の三秀台、7月の波照間の2回。あと3回か。

α7Sで赤外線写真にトライ

デジタルカメラのCMOSセンサーは、
人間の眼が光を感じない波長300nm〜400nm程度の近紫外線や、
波長700nm〜1000nmの近赤外線にも感度があります。

このため、そのままでは人間の感覚と違ってしまうので、
そういった光線をカットするフィルターがセンサーの前に付いています。

今回、α7Sをフィルターレス改造したので、
これまでカットされていた赤外線にも感度が出るようになりました。
折角の機会なので赤外線写真にもトライしてみることにしました。

ちなみに、広い意味での赤外線は、波長700nm〜1mmまでの電磁波で、
デジカメで感度がある赤外線はその短波長側のほんの一部(700nm〜1000nm)です。
(ちなみに1000nm=1μm、1000μm=1mm。μmの通称は「ミクロン」)

暗闇で人体が発する熱線(赤外線)の波長は10μm前後で、
デジカメの感光域よりももっと長い波長です。



赤外線撮影用のフィルターは、富士フイルムから出ているゼラチンフィルターが一番手軽です。
カットする波長によって種類がとても沢山あります(20nm刻みで10種類以上)

ネットによると、デジカメでの赤外撮影では、IR76(波長760nmより短波長光をカット)あたりが一般的らしいです。
今回はアマゾンの在庫がそのあたり少なかったので、ややdeepなIR86を注文しました。
IR86ともなると、人間の眼では完全に真っ黒にしか見えません。

これをハサミで丸く切り取って、48mmのUVフィルターの枠に、
両面テープで貼り付けました。

EFレンズだと絞りが簡単に調節できないので、
MF・手動絞りのDistagon28mmF2.8をチョイス。
アダプタは光映舎のネジ止め式アダプタで、この中に48mmフィルターを入れています。
α7S DistagonT*28mmF2.8 ISO100 1/10秒 IR86
赤外線でのファーストショット。
今年の夏の貴重な福岡市の青空です。
(余談ですがこの日が今夏シーズンの唯一の晴れでした・・)
おーすげー。木の葉が真っ白、空が暗い!
感度的には、一般撮影とくらべて4-5EV程度+にする必要がありました。
後でSC72フィルターでも試してみましたが、
IR86と比べてこちらは+2EV程度感度があるようでした。
昼間の撮影なら、IR86でも感度不足を感じることはないでしょう。
高感度に強いα7Sだし。
赤外フィルターを装着すると、当然液晶モニターには普通の色は出ません。
完全な赤になるのかと思っていたのですが、
ヒストグラムを見ると青や緑の光も来ているようです。なんでかな?
センサーの色フィルターが赤外も透過しているのか、
ベイヤーを補間する際にそうなるのかは不明です。
α7S DistagonT*28mmF2.8 ISO800 1/6秒 IR86
ベランダから夕景をとってみました。フレアっぽい写りです。
それと、何だか丸い形のものが映り込んでいるようにも見えますが??
レンズのコーティングやカメラ内部の黒塗りは、赤外だと相性が悪いのでしょうか?
そこで、赤外でレンズを写してみると・・
ビンゴ!
distagonの裏面の黒塗りは、赤外線だと黒くなっていないことが判明しました。
左がDIstagon28mm、右はタカハシの直焦点アダプタです。
タカハシはしっかり黒いのにDistagonは明るいグレー。
そのほかの手持ちのレンズも調べてみました。
左上はDistagon21mm、右上がDistagon28mm、下がEF24mmF1.4。
ヤシコンのレンズを止めるリングの黒塗りは赤外には弱いようです。
そのほか、コシナツアイスも同じ傾向でした。
キヤノンをはじめと、植毛紙系は赤外でもOKでした。
Distagon28用のCONTAXメタルフードをIR86で撮影。
旧ヤシコンの黒塗装はこのとおり、赤外ではシルバーと化してしまいます。
黒塗装の問題はともかく、赤外撮影ではどのレンズを使用しても、軒並み画像はフレアっぽくなってしまいます。
たぶん、レンズの反射防止コーティングが赤外向けには最適化されていないからでしょう。
とすると、赤外撮影では、最新のレンズ枚数がやたら多い高性能レンズよりは、昔ながらのレンズ枚数の少ないMFレンズの方が相性がよい可能性が高いと推測できます。
EF50mmF1.8を処分しなけりゃよかった・・・Distagonに植毛紙貼ろうかな・・・
カメヲタ趣味は続くのでありました。

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ポラリエの軽量化・BORGアングルプレート35VP

波照間でのポラリエの活躍で、ポラリエの真価はやはり撮影システムの簡素化・軽量化に発揮されると確信した。
そこで手に入れた新アイテム。BORGアングルプレート35VP、6000円。

重量55gと超軽量。アルカスイスプレート互換。

三脚に取り付けたところ。自由雲台を使うよりも軽量化でき、重心も低くなり安定度が増す。
ポラリエを乗せたときに不用意にずれないように、溝が掘ってあるのが優れもの。

プレートには1/4インチのねじ穴が2つ、3/8インチのねじ穴が一つ切ってあり、三脚とのバランスを調整できる。

ノーマルな使用法。重心がほぼ三脚の上になり、極軸望遠鏡も使用可能。
しかし、ノーマル接続では、天頂〜北天あたりをねらうとこのようにかなり苦しい姿勢になる。
こちらはリバース接続。重心が少し外に出てしまい、極軸望遠鏡も使えないが、天頂付近をねらう場合でも窮屈でなくなる。
星景用にはこっちがよさげだな。
カメラを除いた総システム重量が2kgを切った。OMD+12mmF2と組み合わせれば2.6kgを切る。
たぶんこれが現時点での最強・最軽量の星景撮影システムだろう。
一度やってみたいと思っているのが、月明かりの中の夜の縦走。
夕方から行動を始めて稜線の上で薄明を過ごし、夜半まで星景撮影、下弦の月の出を待って、ゆっくりゆっくり月夜の稜線を星景を撮りながら歩く。ちびりちびりやりながら夜明けを稜線のテント場で迎える。サイコーだろうな。モデルコースは双六発槍ヶ岳肩かな。


続々・α7Sフィルターレス改造+光映舎マウントアダプタ・ケラレの原因

光映舎のマウントアダプタだが、ボディ側のマウント台座は取り外さず、残したままでマウントベース部をネジ止めするのが本来の仕様だと判明した(説明書にもちゃんと書いてあった)。

マウント台座の内径不足がケラレの原因だと思い込んでいたため、取り外すことしか頭になかったのが原因。
スケアリングが狂っていないか心配・・・
マウント台座を残した状態でのフラット。無修正。
マウント台座を外した場合とほぼ変わらない。
STOKマウントアダプタに、ボディ側マウント台座を合わせたところ。
α7Sの四隅ケラレの直接の原因は、マウント台座ではなく、マウント台座に嵌る側の内径不足。
マウントに嵌合させる以上は、マウント内径より小さい金具が必要になる。これが原因でケラレてしまう。

マウント台座が光束を阻害していないのがわかる。

光映舎のマウントアダプタの場合、マウント台座に直接ネジ止めするため、マウント台座の内径分の光束をそのまま確保できる。

このため四隅のケラレがほぼなくなる。
というわけで、改造ものに手を出すときは細心の注意と最新の情報をもとに、自己責任でお願いします。