★月齢3.1の月と夕焼け

編集部ピックアップ、今日の一枚。

撮影:松井秀和様

梅雨明けした夏の夕焼けの空に浮かぶ月齢3.1の月。
日常の中の一コマではありますが、澄んだ空気に輝く細い月の美しさは、他の何物にもない美しさです。

日常に寄り添う天体の美をあますことなく捉えた作品です。


この作品を眺めているうちに、平安京の清少納言もこの風景をきっと見ているはず、枕草子にこういう情景の描写はないものか、と思い立ち調べてみました。

夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。



ここでの「夜」はもっと遅い時間で「月」は満月前後の月であろうというのが一般的な解釈です。この風景ではなさそう。

月は、有明の東の山ぎはに、細くて出づるほど、いとあはれなり。

夕方ではなくて朝方の月でした。なぜ「宵の西の山ぎは」ではなく東なのかは謎です。

日は、入日。入りはてぬる山の端(は)に、光のなほとまりて、赤う見ゆるに、薄黄ばみたる雲の、たなびきわたりたる、いとあはれなり。

こちらは夕陽でした。どっちでもよかったのでしょうか^^
「赤う見ゆる入日の山ぎは」に月が見えるともっと美しいと思うのですが・・

「星は すばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だに なからましかば、まいて・・・」

有名な一節ですが、貧弱な記述で「星のことはどうでもいいの」的な投げやり感を感じなくもありません(個人の感想です)。

平安京の星空はさぞ美しかったに違いないのですが・・・

清少納言はホントに星がすき?
http://www1.odn.ne.jp/~cce60050/otoshiana/seisyonagon.html

清少納言はとくに星が好きでも星に詳しいわけでもなかったのではないか、という独自の論考。

「星はすばる」 枕草子 Rokujizouの『宇宙に想いを馳せて』
http://rokujizou3.blog60.fc2.com/blog-entry-382.html

「よばひ星」流星説と彗星説、そのものずばり説の検証。

 

 


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