波照間最終回。
波照間では、本州では見ることのできない数多くの一等星を見ることができる。
ケンタウルス座のαとβもその一つ。
α7S EF24mmF1,4L F2、13秒

右下の明るい星がケンタウルス座α。
今回は低空に雲が多かったのが残念。

α7S EF24mmF1,4L F2、13秒

南の水平線のすぐ上がケンタウルス座α。その右下の雲に隠れた青い星がケンタウルス座β。さらにその右の水平線下に南十字星がある。7月下旬では南十字星は見られない。
撮影中、地面をごそごそ歩くヤドカリみたいなやつに遭遇。
ヤドカリにしてはえらくでかい。帰ってから調べてみると、ヤシガニの子供らしい。
爪がうまそうだな・・惜しいことをしたw

初めての波照間島、初めてのα7S撮影だったが、簡単に今回の撮影行を振り返る。
【波照間島】
天気については運次第。今回は直前の予報は絶望的だったが、運良く晴れてくれた。
それでも、南の島の夏の気候は決して安定してはいないので、一晩ピーカンに晴れることは期待しないほうがいい。むしろ、雲をアクセントにした星景を狙うのが楽しいかも。
昼間は突然強烈な夕立が襲ってくることもあるので、いい天気だからといって昼間から機材を出したままにするとひどい目に遭う可能性大。
今回宿泊したのは「ハウス美波」。素泊まり1泊20004000円(大間違いでした、すみません)。離れなので気兼ねすることなく夜間に出入りできた。
冷蔵庫、調理具、調味料、食器など完備、体一つで食事は確保できる。
波照間島の中心部から、南の海岸までは1キロ強、星空観望センターまでは3キロ強。歩いて行けない距離ではないが、自転車を借りるのが便利。電動アシスト付きが一日1500円。波照間のレンタル自転車は大型のかごが前後に接地されているものが多く、機材を乗せるのに便利。
場所にもよるが夏場は虫が多く、白色の懐中電灯を付けると山のように寄ってくる。赤色ライトを使用するのが吉でしょう。
【ポタ赤】
天気予報的に晴れるイメージがなかったので、荷物は最小限にした。
三脚は小型カーボン、極望、微動雲台などポラリエグッズはなし、本体と自由雲台2個の最小構成、カメラなしで2.5kg。結果としてこれで大正解。露出は長くて30秒なので、覗き穴極軸合わせで何の問題もなかった。
車での移動ならいくらでも荷物が積めるが、飛行機だとそうはいかない。これが本来のポラリエの使い方ですね。
撮影途中でポラリエの電池が切れてしまっていて、ガイドエラーが結構でてしまったのは失敗。予備を持っていたとしても、出発時に満充電しておくべきだった。
【カメラ】
これも軽量化のため、EOSは持たずα7S一台にした。無改造α7Sなら、通常撮影と併用できるので軽快。レンズはEFマウントが8-15魚眼、EF24F1.4、サムヤン35、100マクロの4本と、MマウントのBiogon35mmとHologon16mm。
α7Sの星景は、ISO8000までは普通に使える。波照間級の暗い空でも、ISO8000ならF2.8/30秒で適正露出になる。無理に絞りを空けて撮る必要はなく、レンズに合わせて良像になる絞りを使ったほうがよいと思う。また、固定撮影であっても「適正露出」を意識して絞り、ISO、露出時間をコントロールする必要がある。(今回無駄にISOを上げて撮ってしまったショットが結構あった)
100mmで撮ることができなかったのは残念だが、どのレンズも大活躍。自分の好み的には、星景には24mmが一番使いやすい。
失敗としては、直前にEOSを置いていく決断をしたので、本体がないのにバッテリーチャージャーとリモートスイッチを持ってきてしまったことw荷物チェックは出発直前にもう一回やるべきだった。
【望遠鏡】
晴れるのを半ばあきらめていたので眼視機材を一切持ってこなかったのが悔やまれる。双眼鏡であの銀河の中を覗いてみたかった・・・
【生活リズム】
もう少し根性を出せば、もっと撮影時間を取れたはずなのがやや反省。
でもまあ、仕事で疲れてたし、飯を食ったらビールも飲みたくなるし、嫁を完全放置するわけにもいかんし。
次に行く機会があれば、2月か3月に行ってみたい。夏の波照間は少し暑すぎる;–;

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