夜明けが近づき、
だんだんと夏の銀河が高くなってきました。
高度が上がるにつれ、
星の輝きが増してきます。

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EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 ISO3200
地上30sec*10 星30sec*18 ポラリエ

これが今回撮りたかった風景。
阿蘇カルデラ盆地から、阿蘇五山と夏の天の川。
阿蘇市街の夜景はかなり強烈。
天の川との輝度差が大きく、処理に苦労しました。


EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 ISO3200
地上30sec ポラリエ

1枚撮りのマスク処理なしの追尾画像。
実際にはこれくらい輝度差があります。

追尾画像と地上画像を合成する「新星景」では、
よく「つなぎ目が不自然」と言われてしまいますが、
この写真では割と自然になったのでは?と思っています。

つなぎ目はざっくり以下のように処理しています。

  1. 追尾画像とσクリップで星を消した固定画像をざっくり同じパラメータでレベル調整する。
  2. 固定画像の地上付近を範囲選択し境界線を大きくぼかしてコピーし、追尾画像に貼り付け
  3. このままでは地上付近の星が消えているので、追尾画像の地上付近を黒く塗りつぶした上、グラデーションをかけてコピーしさらに比較明合成
  4. 3.のレイヤーの透過率を調整し、地上付近の星が不自然に明るくならないように調整


この後、地上部は何段階かに輝度でマスクをかけ、
輝度を下げて地上部とのバランスを取ります。
さらに、地上部の道路の車の光跡を出すために、
比較明合成した地上画像を、比較明でブレンドしています。

欲を言えば、
地上のガスと阿蘇の噴煙のディテールが
消えてしまっているのをなんとかしたかったんですが・・

長時間露出で平均化されることで出てくる動感と、
短時間露出で切り取られたディテールをうまく両立させたい・・
今後の課題ですね。

しかし・・・
web品質で見る限り、
星を多数枚コンポジットする効果がどれほどあるか・・
1枚画像でもいいんちゃうかとも思ったり–;;;;;



EOS5D EF8-15mmF4L F4 ISO3200
30sec*13 比較明合成

南天を円周魚眼で。
阿蘇の夜景と夏の星空。
大型の双眼鏡が二台設置されているのですが(たぶん有料)、
今思えば覗けばよかった。
次回試してみます^^

EOS5D EF8-15mmF4L F4 ISO3200
30sec*6 固定撮影

全天を円周魚眼で。
三脚の地上高が低くて、夜景は一切写っていません。。
追尾なしの魚眼は多数枚コンポジットすると周辺が崩れてしまうので、
この程度の枚数が限界。


円形グラデーションで地上を暗く補正していますが、
オリジナル画像では街灯りはもっともっと強烈です–;

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