去年のFSQ106ED導入後、ずっとベランダで撮影してきたが、初めて遠征を敢行。遠征とは言っても、自宅から車で30分の糸島。北天にはイカ釣り漁船以外(これはこれで侮りがたいのだが)何もないので、空は割と暗い。
EOS5D3 EF8-15mmF4L F4 ISO3200 30秒撮影地の詳細は別エントリを参照。今回初めてSXPで極軸望遠鏡を使ってみたのだが、赤緯軸の「穴」を回す方法がわからず、結局目分量で合わせることに(笑
FSQ106ED F5直焦点 α7s ISO6400 30秒 L×26、D×40、F×40
今日の主目標、M81とM82。予定ではエクステンダーを付けて800mmにして、2分露出で40枚ほど撮りたかったのだが・・・
テスト撮影。オートガイドなのに流れまくり・・・原因は風。正直そんな強い風とも感じなかったのだが、ちょっと吹くと激しく揺れる。そのゆれにオートガイダーが追従しようとして、右往左往してガイドが安定しない。
フードもファインダーも外して風を少しでも受けないようにしてみたが、それでも安定しない。沈思熟考30秒。オートガイドのパラメータに「ウェイト時間0.1秒」とあるのに気づく。これをもっとlazyにすれば、風でバタバタガイドが暴れにくくなるかも?ということで0.5秒にしてみた。気持ち安定したかなあ・・
ガイドが安定すればこの程度の星像になる。それでも、星は丸くないし、ぶれたような軌跡が見える。
不安定になるとこれくらい星像が膨らむ。風の影響、侮りがたし・・風の吹いている日は、星景か中望遠にするのが吉か。
FSQ106ED F5直焦点 α7s ISO6400 30秒 L×13、D×40、F×40
風のせいで歩留まりは50%程度だったものの、総露出10分程度でもそれなりに写ってくれた。さすがα7s。自分程度の実力なら、一晩で沢山の対象を撮るのも楽しいかも。1時間4対象として、5時間あれば20対象。20個小宇宙が並べば結構壮観かも。
FSQ106ED F5直焦点 α7s ISO6400 30秒 L×22、D×40、F×40
回転花火星雲も10分程度の露出でこの写り。1時間かけたらどこまで写るかな?
ベランダで気楽に撮るのもいいけど、近場でここまでいけるなら、もっと外に出てみようと思った遠征初体験でした。
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