満天の星を眺めてみたい!と思ったときに、実際どこに行けばいいのか?多くの方がぶつかる壁だと思います。ぶっちゃけ「田舎(過疎地)」に行けばたいてい星はよく見えるのですが、それでは答えになっていませんよね^^
そんなニーズに応えるために【日本の天体観測地のカタログ「青宙スポット」】の作成が始まっています。実際に星をみた実績のあるスポットを、地図上のデータベースで共有しようという試みです。
この記事ではこの「青宙スポット」の使い方(とてもカンタンです!)をご紹介したいと思います!
もくじ
「青宙(あおぞら)スポット」とは?
アクセス方法
日本の天体観測地のカタログ「青宙スポット」を公開致します!
今はまだ場所のみですが、随時詳細を追加&更新していきます!
満天の星空を実体験に!
使い方はカンタンです。上のツイートのリンクをクリック。地図を操作してスポットをクリック。それだけです(*)。
(*)Googleのサービス「マイマップ」を使用して作成されています。
データの読み方
- 【星空】「どのくらい星を見るのに適した条件か」です。空の暗さを10点満点で(*)、視界の広さ(満点100%)、林や電線などの遮蔽物、その場所から見える遠くの街や近くの該当などの「光源」の有無、街灯りによる「光害」の程度と方位などです。
- 【場所】星を見る場所へのアクセス、駐車場の状況と台数、トイレの有無、近隣のコンビニ、段差や野生動物などの危険性の有無、立ち入ることのできる時間、どんなスタイルの観測に向くか、などです。
(*)1〜2点:天の川は見えない、3〜4点:天の川がなんとか見える、5〜6点:天の川が普通に見える、7〜8点:高クオリティ、9〜10点:国内トップクラス
現時点(2019年7月20日)では登録スポットは82件、名前だけで説明のないスポットもありますが、今後有志で「ゆるゆると」更新されていくとのことです。
使用上の注意点
- 掲載されている情報は、有志の「編集者」が、自らの体験ないしは収集した情報に基づいています。情報の信頼性は「口コミ」レベルであることを前提としてください。
- この情報を「どのように使うか」は自己責任です。ここに書かれた情報によって起きるいかなる事態についても、編集者・マップの運営管理者は一切の責任を負わないことにご注意ください。
- 記載された場所についてのクレーム(この場所を公開しないでほしい、など)については、記載された場所の権利者ないしは管理者からの場合のみ対応するとのことです。
運営者
「青宙スポット」は、Twitterアカウント「青宙観測隊@AO_ZRK」によって運営されています。スポットを実際に登録する「編集者」はおっくん(@yutaCRC)さんとぷらね太郎(@messier_35)さん、そして天リフ編集部(@TenmonReflexion)の3名です。
編集者、情報提供者を募集中です。
現状、登録者は上記3名のみで地域的にも西日本方面に偏っていますが、今後東北地方の追加が予定されているなど、登録エリア・地点とも順次追加される見込みです。
また、さらなる編集者を募集中です。また、地点単位での情報提供も募集中です。ご興味のある方は青宙観測隊@AO_ZRKか、各「編集者」にお問い合わせ下さい。よろしくお願いいたします。
天リフがなぜ「青宙スポット」に協力するか
少しでも多くの人に最高の星空を経験してほしい
最高の星空に触れることは、素晴らしい経験である。
より多くの人に最高の星空を体験してほしい。このことは、星空を愛する全ての人の思いであり、天リフの願いでもあります。
しかし、実際には「どこに行けば星空が見られるのか」という情報に、一般の方がアクセスすることは容易ではありません。ある人が「星を見てみたい!」と思ったときに、「青宙スポットを見ることで、2時間くらいで行ける場所の候補が10〜20個くらい見つかる」ような状況になれば、それは大いに有効に機能することでしょう。
残念ながら現在は「青宙スポット」を含めて、そのようなツールは世の中に存在しません。そのようなツールの実現のために「青宙スポット」に全面的に協力することを決めました。
天リフとしてのスポット選定基準
天リフとして登録する地点は、過去実際に行ったことのある場所の中から、星空の条件にかかわらず「多くの人が星空を経験できる」ことを基準にピックアップしました。
公開天文台
「青宙スポット」とは別に、手軽に星空を楽しむ手段として「公開天文台」があります。日本には現在300弱の「公開天文台」があり、星空案内の専門家による星空観望会など、一般向けのプログラムが用意されています。まったく星見の経験のない方の場合、このような施設を利用するのもオススメです。
お近くの「公開天文台」の情報を探すには、こちらの「パオナビ」が便利です。
こちらの書籍にも全国の公開天文台が紹介されています。全国の図書館にも備えられているそうですので、興味のある方は一読されてみてはいかがでしょうか。
こちらはつい最近発行された、公開天文台や「星が見られる」宿泊施設のガイドブックです。この本で紹介されているスポットなら、良く知っている専門家にガイドしてもらうことも可能です。こちらも一読をおすすめします。
星見のマナー
美しい星空はみんなの共通財産です。紹介しているスポットはみな「公共の場」です。①観測地や近隣の地権者、管理者②ドライブ・登山・デート・車中泊などの一般の人たち③自分たちと同じ星見の人たちなど、さまざまな人たちがいることをじゅうぶんに配慮し、お互いが気持ちよく過ごせるようにしましょう。
上の記事は「星空の撮影」に特化した記事ですが、星見のマナーについて一般向けに書いたものです。星見に初めて行かれる方はぜひ一度眼を通してみてください!
まとめ
いかがでしたか?ぜひ「青宙スポット」をみなさんの星見ライフにお役立てください!
「青宙スポット」がより多くの人の星見体験の役に立つように、引き続き全面的に協力していく予定です!