全国500万人の星空ファンの皆さん、こんにちは!
ネットのニュースやテレビの科学番組なので、星空に関心を持つ人は年々増えています。今回ご紹介するこの本は、そんな「宇宙って面白そう!」「キレイな星空を見てみたい!」と思った人が、次のアクションとして「何が体験できるか」について易しく解説した本です。
星空を見に行きたくなったらこの本!
ゼロからはじめる、星空の楽しみ方ガイド!
行きやすく楽しみやすい星空スポットを紹介!
Chapter1 星空を見る前に Q&A
この本は4つの章からできています。どの章からも読み進められるようになっていますが、最初の章はQ&A形式で疑問に答える形式。
例えば最初のQA。
「天体観測の知識がありません。星を観察するには何から始めればいいのでしょうか?」
「難しそうだよね・・」「そうだね・・」「私たちには、ムリムリ」
「もったいないですよ!」
「星を見るのに 道具はいりません。」
「暗い所で見ること、最初は詳しい人に教えてもらうこと」
「これができれば誰でも簡単に楽しめるようになります!
「もったいないですよ!」
「もったいないですよ!」
「もったいないですよ!」
「もったいないですよ!」
いやほんと。まさにです。これだけ多くの人が星空に関心を持っている中で、その次の体験のチャンスを逃すのはほんとにもったいない!
もうひとつ「最初は詳しい人に教えてもらう」ことをリコメンドしているのもポイントです。日本は世界でも有数の「天文施設大国」であり、「星空案内人」などのサポート体制も進んでいます。そういった業界、人々を巻き込んでこの本が作られたことも大きなことだと思います。みんなあなたが来るのを待っているんですよ!
こちらは最後のQA。
「日食や月食を見たいのですが、どうすれば観察できますか?」
回答の中身は本書を見ていただくとして、これもなんだか「あるある」ですよね。筆者も20代、30代のころを思いだします。
「どーせ仕事だし ねむー」
「また帰り遅くなった・・・」
「やけに人がいるけど・・月食!?」
「何か癒される・・・」(おいおい、泣くなよ^^;;)
「そういえば夜空なんて久しぶりに見たな」
「今度星を見に出かけてみようかな」
このほかにも「季節や場所によって見える星空は違いますか」「流れ星はどこで見ることができますか」など、星空を体験するときに知っておくと役に立つ基本がやさしく解説されています。
Chapter2 星空が見えるところに行こう
この本のメイン。全国各地50カ所以上の星見スポットが詳しく解説されています。この本が画期的なのは、紹介されているスポットの種類や設備、可能なアクティビティなどがビジュアルに分類されていること。
収録されているスポットには、プラネタリウムや天体望遠鏡などを備えた「公開天文台・教育施設」、ホテル・ペンション・テントサイトなどの「宿泊施設」、「星空ガイド」のツアー、そして「(素で行く)星空が見える場所」の4種類が網羅されています。
それぞれのスポットの解説は、観光ガイドとしても楽しめるような構成。「星空ツーリズム」の言葉どおり、「星をテーマにした旅行ガイドブック」の趣です。
Chapter3 年間 星空イベント
四季の星空、星座、流星群などの「夜空を彩るイベント」の紹介。ほんの少しの知識があるだけで、星旅はより楽しく興味深いものになります。わずか15ページほどのボリュームですが、最初から頭でっかちになる必要はありません。さらりと流して、その時の季節に眼を通すだけでもじゅうぶん役に立つことでしょう。
Chapter4 次に星空を見に行くときに
そして最後に。一度星空を体験してみて「もう一度行ってみたい」と感じた人に。あの体験をもう一度。最初はガイドを受けたけど、次は自力で行ってみたい。双眼鏡や望遠鏡を持っていきたい。星の写真も撮ってみたい。
そんな人たちのための「もう一歩先の世界」への案内です。ちょっと内容は難しくなりますが、こちらも15ページちょっと、さらりと読める内容です。
編著者
編著者は国立天文台の縣秀彦先生。氏が中心となった「宙ツーリズム推進協議会」が協力しています。全篇にちりばめられた美しい天体写真はおもに天体写真家・プロカメラマンの飯島裕さんの手によるもので、パラパラと眺めるだけでも楽しい本に仕上がっています。
まとめ
いかがでしたか?この本は全国500万人の星空ファンの皆さんすべてにオススメできる素晴らしいガイドブックです。この夏・そして秋に、星空を体験してみたい方にとっては必読!ぜひお手にとってごらんになってみてください。