色々考えた末、オートガイドを導入することにした。

これまで、オートガイドを導入するつもりはなかった。
1コマに長時間の露出をかけなくても、数十秒〜数分の短時間露出で撮影したコマを、多数枚(数十枚〜数百枚)をスタックすることで同等の成果が得られるからである。
しかし、自分の環境では、SXP+FSQ106直焦点(530mmF5)のノータッチガイドは30秒が限界。
(北極星の見えないベランダでの目分量極軸合わせ+ピリオディックモーションの補正をしていないので、本来のSXPの性能はもう少し上だろうが)
光害地の場合、F5・30秒・ISO8000+LPS-V4だとほぼ「適正」露出なので、ぎりぎりOKなのだが、Hαナローバンドだともう5倍、できれば10倍くらいは露出したくなるし、エクステンダーを使って800mmで狙いたい対象もある。そうなると、今のガイド性能では苦しい。
また、歩留まりの問題もある。ピクセル等倍で見ると、点像のコマもあるのだが流れたコマも少し混じってしまう。歩留まりが100%でない場合、流れたコマをスタック対象から除外するのはこれまた面倒な作業である。
特に、α7Sの純正現像ツールは動作が重いのでraw画像でのチェックは無理。自分はjpeg画像を動作の軽いキヤノンのDPPで連続ビューしているが、そのためだけにjpeg画像を同時出力しなければならないし、DSSに食わせるのはrawだけなので、ワークフローが面倒になることこの上ない。
よって、オートガイド導入で歩留まりが上がれば、チェックの面倒もなくなり、画像の品質も上がるはず。
というわけで、今回以下のアイテムを一括導入した。
・ビクセンアドバンストユニット
 →できるだけPCは使いたくない。特にwindows…
・WATEC 910HX
 →現時点で最も高感度なアナログビデオカメラであることを評価。
・タカハシGT-40
 →撮影用にも使えそうなBorg60ED、Borg45EDも考えたが、剛性の高いシンプルな構造を重視。
・タカハシAZ雲台ステージ
 →WATEC 910HXの高感度特性なら不要かも?とも考えたが、ベランダ撮影ではろくに星が見えないこともあるので、念のため。
・タカハシ エクステンダーQ×1.6
 →ガイド性能が上がることで、より長焦点も。
20万近い、かなりの出費!である。
OMD用に40-150F2.8が欲しかったのだが見送り。APOゾナー2/135も当然見送り(笑
ファーストライトはまだ。
それぞれのアイテムのレビューを、ぼちぼち追加していく予定。

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