オートガイド導入3)タカハシGT-40ガイド鏡
オートガイドシステムのインプレッション、今回はガイドスコープ。
タカハシGT-40。オートガイド専用の望遠鏡である。
剛性の高い箱に、31.7mm接眼部と対物レンズを取り付けたもの。
重量570g。小さくてコンパクトだがずっしりしている。
FSQ106ED+エクステンダー1.6の850mm程度なら十分な焦点距離だろう。
対物レンズの筒を取り外したところ。
けっこうネジのストロークが長いので外すのは大変。
グリスも塗ってあるし、普通は分解して持ち運ぶようなものではないw
31.7mmスリーブの接眼部はボディからの削りだし。2本の固定ネジ以外の可動要素はなく、しっかりとカメラを固定できる。ねじ穴は4カ所に付いているので、取り付け方法に応じて場所を変えられる。
銀色のローレットのついたリングを締め込むことでピント位置に筒を固定する。
しっかり締め込めるので、がたつきがなくなるのがいいところ。
ボディの中を覗いたところ。さすがに迷光防止用のバッフルは入っていないが、ちゃんと黒塗装してある。
ボディを固定するねじ穴はこのように貫通している。
ボディには各種プレート等に取り付けるためのねじ穴が切ってある。
この写真の面は、M5、35mm間隔のねじ穴。
反対側の面には、M8、35mm間隔のねじ穴と、カメラ用1/4インチのねじ穴がある。
タカハシAZ微動ステージに1/4ネジ穴で直接取り付けたところ。
別エントリで書くが、この方法はしっかり固定できないのでおすすめできない。
M6のネジ穴が空いているとよいのだが、M5でもワッシャをはさめばちゃんと固定できた。
この方法が一番軽量で、簡単に脱着できそう。
FSQ106EDにAZ微動ステージ経由で装着したところ。
思いのほか位置が高くなる。一式1.4kg、ややバランスが悪い。
鏡筒のトッププレートに直接取り付けたところ。
この方法が一番背が低くなり軽量。微動なしでガイド星が見つかるならこの方法が一番たわみが少なそう。
だが、脱着がとても面倒。
トッププレートのネジ穴とガイド鏡のボディが干渉するので、鏡筒バンドを外さないと装着できない。
鏡筒への取り付けは何らかのアリガタ・アリミゾ経由で行うのが推奨。
ガイドマウントを装着した状態では、鏡筒がバッグに入らない(涙)
遠征時には毎回ガイドマウントを着脱しなくてはならないのか・・・
ガイドマウントの装着もアリガタ・アリミゾにするとさらに重量が増えるしなあ。
しかしまだ一度も遠征に出ていないSXPとFSQ106EDなのであった。
Commented by HUQ at 2014-11-13 09:32 x
重量の情報、大変参考になりました。
鏡筒の品質は流石タカハシ、そして重きこともやはりタカハシ、という感じでしょうか。
ガイダーの固定ですが、Sunwayfoto のDDH-03i はどうでしょう。
1軸パンクランプですが、作りはしっかりしています。
これぐらいの望遠になってくると、極軸設定がラフだと、ナローバンドの露出時間帯では写野回転が気になってくると思いますから、ガイド星はできるだけ被写体に近い、暗い星を使ったが良いと思います。
暗い星を使うのは、ガイダー1コマあたりの露出時間を長くすることで、シンチレーションによる星のふらつきを平均化して緩和するためです。
HUQさん
情報ありがとうございます。
1軸で微動なしでもパンできるとガイド星の選択自由度が上がりますね。パノラマ雲台、テレスコ工作工房のポラリエ雲台ベースでの使用を検討していたので、こちらも合わせて考えてみます。
ビデオカメラ、今日簡単に試してみたのですが、10mmのアイピースをつけた眼視よりは暗い星まで捉えられました。
これならAZ微動ステージ不要かも。作りがしっかりしているのはいいのですが、結構高さがあるのもあってちょっと失敗かなと思っています。