一昨日の土曜の晩、小石原に行ってきました。
月出は01時。21時ごろまで曇っていたので撮影できたのは4時間でした。


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EOS6D(SEO-SP4) FSQ106ED+645RD 2min*78
SXP+GT40
2017.2.18 福岡県東峰村小石原

おおいぬ座M41周辺星野。
この付近は淡い淡い星雲が点在していて、カラフルなM41と相まって地味ながらも賑やかな領域です。

覚えたての技を含めあの手この手で強調しまくって淡い部分を絞り出してみました。

2分露出の素材画像(フラットなし)をDPPでざっくり強調したところ。

しかしこの付近の淡いこと・・・この1枚撮り画像を見たときは全くやる気を無くしていたのですが、地道にいろいろやった結果、なんとか「そこに何かある」程度に仕立てることができました^^;

スタック&かぶり補正後の素材画像に、レベル補正して彩度強調した状態。おお、ほのかに星雲が出てきました!
グラデーションマスクでのかぶり取りは地道で時間のかかる作業ですが、この段階まではある意味機械的です。

ここから、レベル補正・トーンカーブ・ローカルコントラスト(明瞭度・HDR)などをねちねちとかけて強調しまくったのが最初の画像です。

強調前の等倍切り出し画像。
この画像を例に処理を試してみます。

まず試しに彩度を+80してみます。
赤と青の星の色がちゃんと残っています。
冷却CCDと比較して「星の色が出ない」といわれるデジタルカメラですが、元画像にはちゃんと色情報は入っているということです。

次に、淡い部分を強調するためにレベルを切り詰めてみます。
淡い部分は出てきましたが、星は最周辺部のハロ以外は、のっぺりとした白い円盤になってしまいました。
これは極端な例ですが、「星の色が出ない」のはたぶんこの状態を指すのではないかと思われます。

こちらは最終画像。
星を肥大化させず色を残し、淡い部分を強調するのが目標。
要するに、「星は元画像の彩度強調のみの状態」で「星雲はレベルを切り詰めて強調した状態」にすること。

今回初めての試みとして、星の色を出すために「(疑似)多段階露光のマスク合成」を試してみました。
M42の中心部などでよく行われている、短秒露光やレベル調整などで輝度を大きく下げた画像の高輝度部分だけをマスク選択して合成して、高輝度部の白飛びを押さえ込む手法です。

備忘の意味もこめてやり方を書こうと思ったのですが・・・
うまく再現できない- -;;;

ポイントは「輝度の異なる複数の画像をどう作るか」「高輝度部の選択マスクをどう作るか(境界をうまくぼかさないと星がリングになる)」なのですが、今回はたまたま一発でうまくいったのですが、もう一回やれといわれてもやれない状態。悲しい。

もう少し手法が整理できればまたブログに書きます。
Google先生に聞けば一発なのかなあ・・

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