この日のもう一つの目的がFOT85にレデューサを使用した撮影。

FOT85は非常に優れた望遠鏡なのですが、よい補正レンズ(レデューサ・フラットナー)を模索中です。今回は、某社の某レデューサを使用。

FOT85+某レデューサ、3min*20 ISO1600 6D(SEO-SP4) SXP ISO400 15sec*20 FlatAidProで飽和復元合成、対数現像

M31。メジャー天体は難しい。明るいのでとりあえず写すのは簡単ですが、クオリティを上げるには露出時間だけでない技術が要求されてしまいます。

この作例ではFlatAidProの「飽和復元合成」を使用しました。5段分ほど露出を少なくした画像を使用して、ハイライトの飽和を押さえることができます。中心部の飛びを押さえ、中間輝星よりもあかるい星のサイズを小さくする効果がありました。

PSで彩度+60、コントラスト+100

長秒のみのスタック直後画像の等倍チャート。若干倍率色収差が見られますが、素直な形状なのでPSの収差補正でかなり低減できます。

PSで彩度+60、コントラスト+100

PSのレンズ補正の「収差補正・レッド・シアンフリンジ」で補正。このツールは、チャンネル毎の画像の倍率を調整するものです。ほとんど倍率の色収差が補正できました。おめでとう^^

フルサイズ端でこのレベルなら十分OKでしょう。

しかし厄介な問題が。画面外に輝星があると、このようにレデューサ内のどこかで反射して、やっかいな光芒が出てしまいます。これはデネブによるもの。

こちらは写野外左上にある土星による光芒。

困りますねえ・・・汎用のレデューサは、レンズの縁の黒塗りが省略されていたり、単純な黒塗装だけで内面反射があったり、セル枠が黒塗りされておらずリング状のムラがあったりで、なかなか全てにおいて完璧な製品に出会えません。

はやくこの旅を終えたい・・・^^;;


この日の記念写真を何枚か。


小石原焼き産業会館ですが、この日は入り口のライトが消灯されず、一晩中こんな感じ・・この日だけでしたが。

夜明け前。プレアデスとヒアデスが昇ってきました。珍しくダークを撮るため、居残り。奥はMさん。