変わらないものを見つめ続けること
昨夜は中学・高校のオンライン同窓会がありました。2年に一度ほどリアルで続いているのですが、コロナで中止となりオンライン開催となりました。
その中の出し物として表題のタイトルで30分ほどしゃべる場をもらいました。内容は①星空の魅力を写真と共に語る②「プロの天文中年」としてどうやって生計を立てているのか③なんでそんなことを始めたのか④楽しい老後を過ごすためには、の4つです。
同級生なのでみな同世代。定年を数年後に控え、病気や親の介護などの人生の試練もあり、それらは個々でなんとかやっていくしかありません。そこについては何も言えることはないのですが、星を見つめてきて一つだけ言えること、感じていることを話しました。それがこれです。
自分自身の肉体を含めて、いろいろな物事が変わっていきます。そんな中で「変わらないものを見つめる」こと。時間軸に対して「変わらない」ものの典型が星空です。
もちろん「変わっていく」度合は常に相対的なものです。宇宙も長い時間のレンジでは少しづつ変わっていきます。でも人間の人生のスパンではほとんど変わることがありません。変わらないものを見つめることで、変わっていくものをより実感できる。変わることを恐れず受け入れ、ベストを尽くす。そんな願いを込めたメッセージです。
同級生で発達障害のクラスを担当している先生がいたのですが、「生徒達はいつも純粋で変わらない笑顔を見せてくれる。自分にとっての変わらないものは、まさにそれなんだ」という感想をもらいました。そうなんです。浮世の世界にも、変わらないものは確かにどこかに存在します。変わっていくものの中から変わらないものを見いだす行為こそ、一番大事なことなのでしょう。
というわけで、あと20年は頑張りたいと思います。
「ならまち糞虫館」の館長とも久しぶりに再会できました。今、隣に二号館を建設中だそうです。このならまち糞虫館のデザイン全般を担当した方も同級生で、某家電メーカーのマスクのパッケージのデザインも彼女の手によるものだそうです。