惑星をベランダで眼視
ベランダで主に眼視。木星をC8、GS-150CC、FOT104で比較。
シーイングは・・・木星を見ると普通のように感じた。川底の石でもないし、ぴったり止まっているわけでもない。時折落ち着けば木星の縞の「モワモワ」がくっきり見えるが、そうでない時間も長い。
一方、月全体を見ると常にどこかがユラユラゆれている。木星を見た時と印象がかなり異なる。
機材毎の比較
あくまで印象。鏡筒は夕方からベランダに寝かせておいたので温度順応はとりあえずしているものと思われる。
すべての比較で松本EMSを使用。
C8とGS-150CCの比較
イーソス6mmを使用。模様のコントラストは同じくらい。細部はC8の方が良く見えるが、気流が安定したタイミングでないとぼやけている印象。倍率はもうすこしかけてもいいくらいに感じた。
ガニメデの影がちょうど木星に落ちるタイミングだった。影の黒点の縁のシャープさはC8>GS-150CC。
ピント合わせはシュミカセの方がやりやすい。GS-150はフォーカスの微動側では動きが小さすぎて合焦一がわかりくくい。粗動側では粗すぎてポイントがつかみにくい。
口径15cmオーバーの場合、木星の4大衛星は「恒星とはなんとなく違う(面積がある)」ように感じる。
C8/GS-150CCとFOT104の比較
FOT104はセレストロン2.5倍バローとイーソス6mmを使用。コントラストの差は歴然でFOT104の方がすっきりしている。シーイングのいい瞬間を除けば普通は「FOT104が一番良く見える」と判断するだろう。
ただし、ガニメデの影の見え方はC8/GS150-CCの方が輪郭が明瞭。FOT104は黒点ではなくやや縁が甘く感じる。コントラストは高いが口径による限界はよく観察すると大口径には負けている。
その他
写真と眼視の切替、EMSとプリズムの切替では、GS-150CCのストロークの短さが不便に感じた。FOT104もシュミカセもストロークが長いのでそのまま合焦するが、GS-150CCは延長筒を付け外ししなくてはならない。シュミカセの合焦範囲の広さは高く評価すべきだろう。
撮影
木星
C8でスマホコリメート。動画でも撮っているが未処理。
月の1枚撮り
α7Sで1枚撮り。ちょうど月の全体が入る。PSのレタッチだけで欠け際と周縁の輝度差は丸められる模様。