星空に興味が湧いてきたら・・いろんなことが知りたくなってきます。そんな時にオススメなのが「天文雑誌」。これから見られる流星群や日食・月食などの天文現象の解説や、さまざまな時事ニュース、科学館やプラネタリウムなどのお出かけガイド、初心者向けの入門記事から専門的な特集記事、そして美しい天体写真などの情報が満載。この記事では日本で買える天文雑誌をご紹介します!
星ナビ
2大天文雑誌の一つ。判型が2018年から一回り大きくなり、日本最大(サイズ)の天文雑誌となりました。現役キャリア最長の川口雅也編集人・編集長は天文界の生き字引のお一人でもあります。スタッフ全員が筋金入りの星好き・天文好きで、ライト読者からガチマニアまで、わかりやすく楽しい記事構成が特徴。
弊サイト「天リフ」では、毎月発売日の数日前に「なか見レビュー」を掲載させていただいています。書店での発売よりも少し早く、注目の記事が見られるかも?!「星ナビギャラリー」のトップ2ページは超縮小画像ながら毎月掲載しているので、自信作を投稿された方は掲載チェックにもご利用下さい^^
天文ガイド
1965年創刊、日本で最も歴史のある天文雑誌。星ナビよりもよりアカデミック指向で天体観測に関する情報に強く、各分野の専門執筆陣による毎月の観測情報が充実しています。2018年に中とじから背とじに変更され、本棚への収まりがスマートになりました^^
専門的な学会誌
天文月報
1908年創刊。日本天文学会の発行する学会誌。当然ですが内容は専門的ですが、PDF版のバックナンバーが公開されていて「天文学」の動向を知るには最適。購読は号単位でも可能ですが、日本天文学会の「準会員」になれば毎月配布されるため、バラで買うよりもお得。
天文教育
1998年創刊(それ以前は「天文教育普及研究会回報」)。日本天文教育普及研究会の発行する学会誌。主なテーマは天文教育と天文普及。メンバーは、学校・社会教育施設・研究機関・メーカー・メディアなどに所属する人やアマチュア天文愛好家など多岐に渡っています。
購読には会員になる必要がありますが、1年前以前のバックナンバーはPDFが公開されています。
天界
東亜天文学会(OAA)は京都大学の天文学分野で助教授として
活躍していた山本一清博士を中心に、「天文学の発展を目指して」
1920年(大正9年)に設立された日本で最も歴史のある天文同
好会です。OAAはそれまでプロが中心の日本の天文学の分野で、アマチュア
も一緒になって天文学の研究者と、趣味として星に親しんでいる
人々がお互いに協力していくことを目的として作られました。現在もこの精神は生かされており、全国に多数の観測者・研究者
を輩出するとともに常に観測者への指導と援助を念頭に活動して
います。
創刊84年。日本最古の「天文同好会」である東亜天文学会の発行する機関誌。上記はHPからの引用。東亜天文学会は、歴史的に「天文学」に大きな役割を果たしてきた「アマチュア天文家」のネットワークとして機能してきました。
「天界」も、東亜天文学会に入会すれば毎月送られてきます。年会費は学生会員3000円、一般会員6000円です。
(*)厳密には「天界」は「学会誌」ではありません(学会の一般的定義はWikipediaを参照)。
天文関係の情報がある月刊誌
ニュートン
1981年創刊の一般向け総合科学雑誌。宇宙関係の記事も多く、宇宙関連の別冊が組まれることも。ビジュアルでわかりやすい構成が特徴。
ナショナルジオグラフィック日本版
36カ国で展開する世界最大の科学雑誌、ナショナルジオグラフィックの日本版。日本ではWebサイトやニュース配信にも積極的で、双眼鏡などナショジオブランドの商品展開も。
日経サイエンス
1971年創刊。かつては米国の雑誌サイエンティフック・アメリカンからの翻訳論文が中心の雑誌でしたが、最近では日本語版の独自記事も多くなり、より「ニュートン」に近い構成となりました。
いかがでしたか?ここでご紹介した雑誌は、ほとんど「電子版」もダウンロードが可能。もう紙なのか電子なのかを区別する時代は終わりました。
きちんとした著者が執筆し、プロによる編集を経たコンテンツは、やはりわかりやすく読みやすいものです。
ネットに流れる情報をザッピングするばかりではなく、ここでご紹介したような雑誌を月に1回読んでみるのも有益ではないかと思います!
- 文中の価格、発行日などの情報は2019年6月時点でのものです。
- 文中の雑誌名、出版社名は各社の商標または登録商標です。