星空の楽しみ方

「5.26皆既月食ライブリレー」を開催します。

天体望遠鏡や双眼鏡などの光学製品を取扱う株式会社サイトロンジャパン(代表取締役:渡邉晃、本社:東京都新宿区)と天文ファン向けWebメディア「天文リフレクションズ」を運営するリフレクションズ・メディア(代表:山口千宗、福岡県福岡市)は、5月26日にオンラインイベント「5.26皆既月食ライブリレー」を開催します。

5/15をもって締め切らせていただきました。天体望遠鏡などで月食の映像を配信される方が約20名(*1)、自然科学に関心を持つ小学生とご父兄から約70名(*2)のご参加申込みありました。ありがとうございます。

(*1)熱心な天文ファン、ライブ配信を実施予定の公開天文台、天体望遠鏡販売店様など。

(*2)お子様向けにオンラインセミナーを実施されている「探究学舎」様に告知にご協力いただきました。厚く御礼申し上げます。

お申し込みいただいた皆様へ

5月16日夕方にZOOM会議室などのご連絡をメール送信させていただきましたが、いくつかメールの不達が確認されています。「申し込んだのにメールが届いていない方」は、至急「tenrefinfo@gmail.com」までご連絡くださるようお願い申し上げます。

 

YouTube配信は「サイトロンジャパン公式チャンネル」からの配信に変更となっています。

5.5追記。「イベントに参加するには」「月食観察ガイド」「Web会議参加要項」を大幅に加筆しました。

5.15追記。月食に関する各種情報リンクを追加しました。随時更新します。

本ライブとコラボ予定の月食ライブ配信はこちらをご覧ください。そのほかの日本で予定されている主な皆既月食のライブ配信も一覧にしています。

もくじ

イベント概要

5月26日の夕方・日本全国で3年ぶりの皆既月食が見られます。

新型コロナCOVID-19が収束しない中、さまざまな経済活動や文化活動に大きな制約が出ています。そんな中5月26日に「皆既月食」が、日本全国で見られるものとしては2018年7月以来約3年ぶりに見られます。

しかし、4月25日に緊急事態宣言が発出され、各地の公共天文台やアマチュア天文愛好家によって実施される観察会も、開催が予断を許さない状況となっています。

でも、このような時期だからこそ、より多くの人に壮大な天文ショーをお届けしたい。そこで、コロナ禍の中で急速に一般化したWeb会議と動画配信サービスを活用した天体観察イベントを実施する運びになりました。

コロナを吹き飛ばせ。全国の月食の映像をライブでシェアしよう

Web会議システムを使用した皆既月食ライブ中継のイメージ。月のかけ方が異なっていますが、実際はライブなので同じ欠け方になります。

今回の月食では、初めての試みとして「参加型の月食ライブ中継」を開催します。スマートフォンさえあれば、ほぼ全国どこからでもWeb会議に参加し、映像と音声を共有することができます。人々の笑顔だけでなく宇宙の姿もWeb会議で共有できるではないか。そんなコンセプトで今回のイベントを企画しました。

全国各地の天文ファン・写真ファンに広く呼びかけ、お手持ちの天体望遠鏡や望遠レンズを活用し、皆既月食の「今」の映像をカメラに映してWeb会議に参加いただきます。Web会議に接続することができる方なら誰でも参加OK。月食の映像がなくてもかまいません。その場合は「月食や月食の中継を楽しんでいるあなた自身」の映像でご参加ください!

Web会議の映像はYouTubeなどの動画配信サービスを利用し同時配信し、誰でも視聴することができます。

イベントに参加するには

スマートフォンがあれば誰でもライブ中継の発信者になれる

スマートフォンを使用した参加イメージ スマートフォンを支えることができる天体望遠鏡なら、数万円以下の小型の望遠鏡でOKです。

最もシンプルな参加形態では、必要なものはスマホだけです。現在普及している多くのスマートフォンは、皆既月食の姿を映し出すのに十分な能力を持っています。

スマホでZOOM会議に参加するには

まずストアから「ZOOMアプリ」をダウンロードしてインストールする必要があります。逆に必要な事前作業はこれだけです。後は会議室のリンクをタップするだけ。

ZOOM 会議室に接続するまでの流れ。左;ZOOM会議室のリンクをタップしたところ。中:プレビューが表示されるので「ビデオ付きで参加」を選択。右:音声の指定。「WiFiまたは携帯のデータ」を選択。

この状態では、スマホのカメラとマイクを使用して会議室に参加しています。カメラを月に向ければ、それだけで月食の映像が会議に流れることになります。上の画像はスマホのカメラを天体望遠鏡に取り付けて月食を撮影しているところですが、重要な点が一つあります。ZOOMのカメラは全て自動制御。露出をマニュアルで指定することができません。月の映像が小さい場合は、背景の暗い空に合わせた露出になるため、月が露出オーバーになってしまう可能性があります。

iPhoneでZOOM画面共有するまでの流れ。①画面下の「共有」をタップ。②「画面」を選択。③「ブロードキャストを開始」④⑤共有が開始されるとこの画面になります。以降は画面全体がZOOM会議室で共有されます。ここで画面をホーム画面に切り替えてカメラアプリを起動します。

これを避けるには、「画面共有」をONにして、スマホのカメラアプリを起動すれば、カメラアプリ側で露出を制御することができます。

ところが、会議室の中では画面共有ができるのは同時に最大1人だけ。今回の配信では運営で適宜指名した方に画面共有を許可する形になります。この手順は初めての方は少し戸惑うかもしれません。事前に別の日に練習タイムを設定(*)しますので、スマホで画面共有したい方はそこで確認くださるようお願いします。

(*)参加申込みをいただいた後、個別にメールで日程をご連絡します。

イベントにはスマホカメラだけでも参加できますが、小型の天体望遠鏡があればさらに迫力ある映像を配信することができます。小型の天体望遠鏡や双眼鏡をお持ちのご家庭は決して少なくはないはずです。ぜひこの機会に天体望遠鏡を「引っ張り出して」今回のWeb会議に参加してみるのはいかがでしょうか。

デジタル一眼でご自宅のWeb会議システムから参加する

天体望遠鏡をお持ちでない場合も、Web会議のカメラとして使用できるデジタル一眼カメラと、望遠レンズがあれば参加できます。リモートワークの普及に伴い、大半のデジタル一眼カメラはWeb会議システムのカメラとして使用することができます。このカメラに望遠レンズを取り付けて、自分ではなく月に向けるだけです。

カメラファンの間では、よりキレイな映像の映し出せるデジタル一眼カメラをリモートワークのWeb会議で使用される方が増えています。本格的な望遠レンズを持っていなくても、「ダブルズームキット」の望遠ズームを使用すれば、月食の姿をじゅうぶんに写しだすことができます(*)。ぜひこの機会に、ご自宅の庭やベランダから今回の「5.26月食ライブリレー」に参加されてはいかがでしょうか。

ZOOM会議ソフトの左下にあるカメラとマイクの選択ボタン。①カメラのアイコンをクリックすると、②使用できるカメラが一覧から選択できます。③マイクのアイコンの緑色のゲージが音量のモニターです。

基本的には、ソフトをインストールして、USBケーブルでカメラとPCを接続し、ZOOMの会議ソフトからカメラを選択するだけです。これでカメラの映像をWeb会議に流すことができます。

注意することは、シャッター速度やISO感度、絞り値を適切に設定して、月食の映像がキレイに見える設定を探すこと。背景の空がまだ明るい時間帯なら、カメラ任せの自動露出でもOKですが、空が暗くなってくると自動では露出オーバーになりがちです。そんなときはマニュアル露出に設定し、絞り開放でシャッター速度とISO感度で調整してみましょう。

もうひとつ、音声は通常カメラ側のマイクではなく、PC側のマイクが使用されます。ZOOM会議ソフトの音声レベルの表示を見て、音声がちゃんと流れているかどうかを確認しましょう。

100mmの望遠レンズで撮影した皆既中の月。月は小さいですが、地上の建物が入れば雰囲気が出てきます。2014年11月の皆既月食。ISO3200、F2.8、1/13秒。

使用するカメラのレンズですが、月と風景を両方収めるならフルサイズ換算で100mm前後がオススメ。300mm以上の超望遠なら月を大きく写すことができますが、どんな焦点距離でもそれぞれの面白さがあると思います。レンズ1本に決めてチャンスを逃さないように構えるも、状況に応じてレンズを交換するのも、貴方のアイデアと腕次第です^^

動画配信サービスで同時中継

Web会議の様子は、YouTubeの動画配信サービスで同時ライブ配信します。「自宅からでは月食が見られそうにない」方は、実際のところかなり多いと思います。特に今回は「コロナ」で外出には大きな制限が伴うことも予想されます。Web会議に参加しなくても、YouTubeをご視聴いただくだけで、日本全国各地の月食のライブ映像を楽しむことができます。

月食にせよ流星群にせよ、天文ショーの最大の問題は「お天気」。せっかく待ち構えていても、曇ってしまうと何も見ることができません。しかし、全国ライブ中継なら東西南北に長い日本、「きっとどこかは晴れている」はずです。そんな日本各地での「天気の違い」もライブで体験いただけると思います^^;;

こんな人に参加して欲しい!

今回の「5.26月食ライブリレー」の主役は、全国各地からのWeb会議参加者のみなさんです。自ら発信者となって、それぞれの場所からのそれぞれの映像を持ち寄りませんか?

「月食の映像」がなくても参加OKです!このイベントの動画をご視聴いただいている様子など、月食を楽しんでいる姿を共有しましょう!

難しいことは抜きにして、まずは参加してみたい!

高価な機材は必要ありません。スマホだけでもOK。「自宅から月食が見られるかどうかわからない」それでもOK。ライブ配信を視聴したり、何らかの形で月食を楽しんでいる貴方の笑顔がコンテンツです!

私の月食映像を全国の人に見てほしい!

月をある程度大きく写すことのできる天体望遠鏡や望遠レンズをお持ちの方、視界の開けたロケーションから映像を送れる方にとっては、月食の素晴らしい映像を多くの人に届けられるチャンスです!特に地平高度の低い今回は月食の姿を見ることができない方もたくさんいらっしゃることでしょう。

あなたの写真撮影の技術と経験を生かして、プレミアムな映像を全国に配信してみませんか?

観望会やライブ配信をネットワークしよう

全国各地の公共天文台や天文愛好家グループでは、月食の観察会を企画されていらっしゃる方も多いと思います。月食の映像や観察会そのものの映像を全国に配信してみませんか?

皆で映像を持ち寄れば、月食の観察がもっと楽しくなるはずです!天体望遠鏡販売店・星空ガイドなどのプロの方のご参加も歓迎です。

ひょっとしたら、コロナで観望会が「無観客」になってしまう危険もないとはいえません。そんなときは、日本全国のライブ配信視聴者を観客として迎えてみませんか?

参加申込み方法

5/15をもって締め切らせていただきました。多数のご参加申込みありがとうございます。

参加申込みはこちらのフォームからどうぞ!

Web会議(ZOOM会議)への同時接続数は最大50程度にしたいと思いますので、5部構成なので最大の枠は250程度。どこまで埋まるかは主催者にもまだわかりませんが^^; できるだけ多くの方に参加いただければと思います。

Web会議参加者様の中から主催者側で適宜ピックアップして、画面共有による拡大表示や、音声ありの方には簡単なインタビューなどをさせていだだきます。

〆切は5月15日です。お申し込みいただいた人数などによって、接続いただく時間枠を調整し、個別にメールでWeb会議室の接続先や事前接続確認の段取りをご連絡させていただきます。

5.26皆既月食のハイライト

今回の月食は、日本の多くの地域では月が昇ってきた時点で既に欠け始めている「月出月没帯食(*):げっしゅつたいしょく」というカテゴリになります。このため、月食の全経過を観察することができず、地平高度も低く、南東の空が「かなり」開けた場所でないと見ることができません。この意味では「条件が良くない」ということになります。

(*)初出時に「月没帯食」となっておりました。訂正してお詫び申し上げます。また、正確には「月没」ではなく「月入」帯食(げっにゅうたいしょく)と呼ぶそうです。中川昇様、ありがとうございました!

しかし、広く多くの人々に月食を楽しんでいただけるという意味(*)では、実は最高の条件であると考えています。そのハイライトをご紹介します。

ゴールデンタイムの月食

今回の月食は夕方18:44に欠け始め(部分食の始まり)、21:53に欠け終わり(部分食の終わり)ます。その間約3時間強。この時間帯はいわゆる「ゴールデンタイム」です!

満月が空高く条件良く見られる月食では、この時間帯は深夜になってしまい、強い意志で夜更かししなくては見ることができません。ふと思いついて月を見ると、欠けている。そんな体験ができるのは、今回のような「夕方の月食」ならではなのです。

ランドマークとの競演が楽しめる

2018年7月28日の月食、福岡タワーの上に。早朝4:34分ごろ。この時は月が欠けたまま沈んでゆく「月没帯食」でした。

「月が低い」ということは、見慣れた地上のランドマークのすぐ上に月が浮かぶことになります。上の画像は焦点距離100mmの望遠レンズで撮影したものですが、今回の月食の皆既中はこのくらいの地平高度になることが予測されます。

貴方の街の「南東の空のランドマーク」は何でしょうか?感染対策を万全にしてお出かけするのもいいのですが、今回はむしろ「自宅からの南東の空」を記録してみてはいかがでしょうか(*)。

(*) 今年の11月19日にも「ほとんど皆既月食」ともいえる夕方の月食が「東北東」の方角に見られます。それと対比してみるのも面白いでしょう。

「食分」が浅く、皆既時間が短い

2014年の皆既月食、皆既直後の状態。今回の月食ではこんな感じが20分ほど続くことが予想されます。食分の「深い(皆既時間の長い)」月食では月全体が深い赤銅色になりますが、「浅い(皆既時間の短い)」月食では、比較的明るい部分の面積が大きくなります。

皆既月食はかなり時間の長い現象です。長いものでは「皆既中」の状態が1時間45分以上も続きます。それはそれで、地球の影に深く入り込んだ赤銅色の月を長い時間楽しめるのですが、正直いって一般向けには長すぎます^^;;

その点、今回の月食の皆既継続時間は約19分。「わずか19分」という見方もありますが、退屈しないで見続けられる「ちょうど良い(*)」長さだと言えます。

(*)正直いってライブ中継する側とすれば、もう少し全体に短い方が一般向けには良いと思うのですが、そればかりは人間の都合ではどうにもできません^^;;

スーパームーン

地球に対して楕円軌道で公転する月は、地球からの距離が最も近いときと遠いときで約14%異なります。上記の距離は「地球の中心から月の中心までの距離(地心距離)」です。地上からの距離はさらに6000kmほど近くなることがあります。

みんな大好き、スーパームーン。最近のネットメディアやSNSですっかりお馴染みになった「1年のうちで一番大きく見える月」。なんと今回の皆既月食は、2021年で最も大きな満月であるスーパームーンの日と重なります。

上のサンプルを見てもわかるとおり、スーパームーンの月を並べて比べるとその差は歴然です。日本で見ることのできた「スーパームーン皆既月食(*)」は、24年前の1997年9月17日以来。次は12年後の2033年10月8日となります。「一生に一度」というほどは珍しくはありませんが、人生でそう何度も見ることはできない現象だといえるでしょう。


(*5/10補足)「スーパームーン」と「月の大きな皆既月食」

上記説明について以下補足させていただきます。

スーパームーンの定義は?

国立天文台の解説にもあるように「スーパームーン」について明確な天文学的な定義はありません。スーパームーンは占星術(星占い)から生まれました。その元になったのは「月による潮の満ち干」が人間(の運命)に大きく作用しているという考え方です。潮の満ち干は満月または新月の際に最も大きくなりますが、その時に「地球と月の距離がより近いほどその作用が最も大きい」と考え、「地球との距離が最も小さくなる満月または新月」をスーパームーンとした、という考え方のようです。この基準では「スーパームーン満月」が存在しない年ができてしまいます。基準を緩めて、「その年で最も地球に近い満月(ないしは新月)」をスーパームーンとする、という解釈もあります。

くどくなりましたが、占星術的には満月でも新月でもどちらでも「スーパームーン」なのです。その場合「1年の間で最も大きい満月または新月」がスーパームーンとなります。これに照らせば前回の「(日本で見ることのできた)スーパームーン皆既月食」は1997年9月の皆既月食で、次回は2033年10月の皆既月食になります。

大きく見える皆既月食と「スーパームーン皆既月食」はそもそも一致しない

しかし、実は2018年1月31日の皆既月食は、今回の2021年6月26日の皆既月食よりも「大きく見える皆既月食」でした。しかし、2018年の「スーパームーン」は1月2日で、その意味では「スーパームーン皆既月食」ではありません。2001年1月10日の皆既月食もスーパームーンではないのにもかかわらず、1997年9月の皆既月食よりも大きく見える皆既月食でした。

月が大きさと地心距離と測心距離

実は「スーパームーン」の根拠となる「月と地球の距離」は、月の中心から地球の中心までの距離(地心距離)を指しています。しかし私たちが月を見るのは地球の「表面」です。つまり月の見かけの大きさを評価するには、「観測者から月の中心までの距離(測心距離)」でみる必要があります。地球の半径は約6400kmあるため、月を頭上に見上げる深夜では月はその分近く、大きく見えます。今回の月食は月がまだ低い時間帯に起きるため、その分月はより「遠く」に「小さく」見えてしまうのです。それでも今回の月食の見かけの大きさは1900-2050年の150年の中では11番目に近い皆既月食です(計算地点は福岡市)。

「大きな皆既月食」は10年に1回クラスの珍しさ、スーパームーンは縁起物

まとめます。「スーパームーン皆既月食」と「大きく見える皆既月食」は必ずしも一致しません。「前回1997年以来のスーパームーン月食」という表現は間違いとはいえませんが、月の見かけの大きさを基準で考えればちょっと的がずれでいます。しかし、どちらも10年に1回クラスの珍しい現象です。今回くらいに大きく見える日本で見られる皆既月食は次回は2033年を待たねばなりません。心して見上げてくださいね^^ 

月食観察ガイド・「お月さまが低い」今回の皆既月食

今回の月食は、スーパームーンと重なる・多くの人が空を見上げられる早い時間に起きる・など、いくつかの意味で「とくべつ」な月食です。もうひとつ、観察するために注意することが一つあります。それは月が低いこと。それをくわしく見ていきましょう。

月の高さはせいぜい握りこぶし1.5個分

国立天文台・ほしぞら情報(2021年5月)より。 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/05-topics03.html

今回の月食は「月の出」とほぼ同時に始まるため、月食中の月が低いのが大きな特徴です。上の画像は東京からの見え方ですが「食の最大」となる20時19分ごろの月の高さは「15度(*)」ほどしかありません。

(*)日本の島嶼部を除くと、もっとも高いのが東京などの関東地方になります。北海道でもっとも低く、11度ほどになります。

「15度」という角度は、腕をいっぱいに伸ばしたときの握りこぶしの1.5倍ほどの大きさです。多くのご家庭では、南東の空低い今回の月食を見るのは難しいかもしれません。しかし、お月さまはとても明るいので、月の方角が開けてさえいれば、市街地の中であっても晴れていれば月食は観察できます!

自宅から月食は見えるの?その調べ方

では、あなたのお家から月食を見ることはできるのでしょうか?その調べ方をご紹介しましょう。ポイントは「南東の方角」です。

間取り図で調べる

https://www.ac-illust.comより引用

お住まいのお部屋の「間取り図」を探してみましょう。間取り図にはたぶん北の「方位(N)」を示すマークが入っているはずです。南東の方向が見られる窓やベランダはあるでしょうか?水平から「握りこぶし1.5個分」上の空は見えるでしょうか?

もしそうなら、そこが観察ポイント候補です。

アプリで調べる

筆者の自宅からの南東の方角。なんと、ばっちり見えそうです!

 

スマホの「星図アプリ」を使えば、月食のときに月がどの方角に見られるかを調べることができます。上の画像は筆者の自宅のベランダで撮ったものですが、「星図アプリ」の日付と時刻を月食の時刻(2021年5月26日20時19分ごろ)に設定し、アプリを空にかざして月の見えるであろう方角に向ければ、月が見える方角がわかります。

スマホの星図アプリは非常に沢山の種類が出ているのですが、無料で使用できるアプリならこちらがオススメです。

iPhone,iPad 星座表
https://apps.apple.com/jp/app/星座表/id345542655
Android 星座表
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.escapistgames.starchart&hl=ja&gl=US

こちらはiPhone/iPadのみで370円と有料ですが、星空が美しく高機能でオススメです。

スカイガイド
https://apps.apple.com/jp/app/スカイ-ガイド/id576588894

ただし注意点があります。スマホ内蔵の「方位磁石(磁気センサー)」は、建物の鉄骨などの影響を受けやすく、方角が大きく狂って表示される場合があります。正しい方角を間取り図や地図アプリなどで確認しておくとよいでしょう。

時刻が遅くなるほど月は高くなる

出典)http://www.astroarts.co.jp/special/20210526lunar_eclipse/index-j.shtml  こちらの食の時刻は「NASA基準」によるもので国立天文台発表の時刻とは異なります。

月の地平高度については、上の表をご参考に。大事なことなのでもう一度書きますが、今回の月食の間の月はとても低いです。月の高さからみると、今回一番条件がよいのは関東地方です。

なんとなく見えそうな気もするけど、「お月さまが見えるか見えないか微妙」。そんな場合が一番悩ましいですね!今回の月食では、お月さまは「東南東」から昇ってきて、皆既のころは「南東」、月食の終わりごろには「南南東」へと右上に向かって進んでいきます。

月食の最初のころは建物の陰に隠れて見えなかったとしても、時間が経てば見えるようになるかも知れません。お月さまが見えなくてもすぐあきらめず、粘ってみるのもよいかもしれません。欠けた月がこつぜんと姿を現す瞬間は、きっと感動するにちがいありません。

月の高さ・空の明るさは地方によってちがう

一方で、月の出の時刻や太陽が沈んでから空が暗くなるまでの時刻は、地方によって違います。例えば「欠け始め」の時刻では札幌や大阪より西の地方では、月はまだ昇っていませんし、皆既食が始まった時点では一部の地方ではまだ空は少し明るさが残っています。

今回の月食の特徴として、皆既のころの月の高さは地方によってあまり大きな違いがないのに対して、空の明るさは大きく地方によって異なります。上の表は月食の進行と空の明るさを地方別にまとめたものですが、日本ではどの地方でも、皆既の終わりごろでも完全な闇夜にはなりません。

このため、皆既中の月は濃紺の空の上にうかぶことになります。地方毎のこの見え方の違いに注目です。

月食の見かたと見どころ

肉眼で見る

「月が欠けている」ようすを見るのには、肉眼でも十分です。 特に今回の月食は日没後まもない空のまだ明るい時間が長いため、地上の日常の風景の上に浮かぶ月食の姿は肉眼でもたっぷり楽しむことができるでしょう。

肉眼で皆既中の「10円玉のような色」がどのように見えるかは空の明るさ次第ですが、皆既が終わって欠け戻るまでの間はそこそこ高度もあり、一番見やすくなるはずです。最大の問題はお天気です^^;

双眼鏡で見る

サイトロンジャパンの小型双眼鏡「SAFARI 5×21」、7000円弱。月食だけでなく、スポーツ観戦やコンサートなど広く使えます。家電量販店でも購入できます。https://www.syumitto.jp/SHOP/SAB023.html

小型の双眼鏡があれば、月の欠けたようすはずっと見やすくなります。どんな双眼鏡でもOK。特に高級なものである必要はなく、ネットで売っている数千円程度の製品でも十分です。双眼鏡は「ものすごく」いろんな製品があって選ぶのに困るのですが、今回の機会にお求めになるなら、軽くて使いやすい小型の製品か、本格的な星見にも使えるしっかりした製品をオススメします。

本格的な星見にも使える口径42mm8倍、サイトロンジャパン社の「SII WP8x42RA」双眼鏡。約1.5万円。800gとやや大型ですが、完全防水で野外での使用も安心。https://www.syumitto.jp/SHOP/SIBIS2WP0842.html

 

天体望遠鏡で見る

https://www.syumitto.jp/SHOP/862077/1127379/list.html

天体望遠鏡を使えば、みるみる欠けてゆく月の姿や、皆既中の「赤銅色」の不思議な色を大迫力で楽しめます。この月食の機会に本格的な天体望遠鏡を・・・と考えていらっしゃる方もあるかと思いますが、そんな方に逆にオススメなのが上の超小型の望遠鏡、MAKSY60(マクシー60)とNEWTONY(ニュートニー)。「オモチャ」のように見えるかもしれませんが、非常に性能が高くマニアも唸らせる見え味です。

お値段も非常にお手頃ですので、まずこれを1台購入して、ある程度使ってから次のステップを考えるのもよいでしょう。

いや、どうしても本格的なものが欲しい!という向きには、天体望遠鏡専門店でまず実物をじっくり見てみることをオススメします。

カメラで撮影する

スマホで撮影した月。普通にカメラ任せで撮影するとこのように月は露出オーバーで白くつぶれてしまいますが「雰囲気」という意味ではなかなかいい感じです。今回の月は低いので、雲や霞の影響を受けやすくなりますが、逆にスマホでお手軽撮影するのには向いています。

カメラで撮る月は意外と小さく、標準で付いてくるレンズでは豆粒のようにしか写りませんが、それでも「欠けている」ことはハッキリ写すことができます。しかし、問題は露出の設定です。カメラ任せで撮影すると、暗い空に露出を合わせてしまうので、明るく輝いている月は白トビしてしまいます。

皆既中の月は夜景の明るさとのバランスがちょうどいい感じになる場合があります。こんなときはカメラ任せの撮影でも大丈夫。

特に今回の月食の場合、欠け始めは日没直後。ここから月の明るさも背景の空の明るさも、激しく変化していきます。「この設定で撮れば大丈夫」とは専門家でもなかなか言えないところがあります。

月が半分くらい欠けた状態でも、カメラで撮ると地球の影の部分の「赤銅色」を写し撮ることができます。逆に月に露出を合わせると暗すぎてこの色は出てきません。

そこで、身も蓋もない話ですが設定をいろいろ変えて撮ってみることをオススメします。空がまだ明るい時間帯は、空の明るさに合わせた露出設定を基本にして、±3段くらいの幅で撮ってみましょう。空が暗くなるにつれて、カメラの示す適正値では月はより明るく写ってしまうので露出を下げめにします。月が深く欠けてくると、再びカメラの示す適正値を中心に±3段くらいで。デジタルカメラは何枚撮影してもタダです。撮りまくりましょう^^

一つだけ。「満月」の適正露出は、昼間の風景とほぼ同じです(ISO100、F8、1/250秒)。一方で皆既の直前直後では2000分の1ほどにも暗くなります(ISO3200、F8、1/4秒)。これを目安に撮影してみてください(*)。

(*)地平高度が20度のときはこの値に1/2段ほどプラスする必要があります。

タイムテーブル

月食の「欠け始め・終わり」や「皆既月食の始まり・終わり」などの時刻は、基本的に地球のどこから見ても同じ時刻(*)です。

(*)厳密には「視差」と呼ばれる現象でわずかに違いがありますが、誤差の範囲です。また、月食をひきおこす「地球の影」は境目がぼやけているため、計算の際の基準の取り方によって数分程度の違いがあります。

今回の月食の場合、国立天文台の発表値では18時44分に欠け始め、20時9分に皆既食が始まります。20時28分に皆既食が終わり、21時53分に月はまん丸に戻ります(部分食の終わり)。

当日のタイムテーブル。開始は18:20分。オープニングとエンディング+5部構成です。終了は22時過ぎ。4時間にもおよぶ長丁場になりますので、「どの時間帯から視聴しても楽しめる」「ながら視聴をしても負担にならない」ような構成を考えています。

各部は「各界(*)」のゲストをお招きして月食に関するさまざまな話題を語る「トークセッション(10分程度)」と、Web会議参加者のカメラの月食映像をリレーしていく「ライブセッション(30分程度)」の2つ。

(*)どんな「各界」となるかはお楽しみ!!

ライブセッションでは、日本各地で行われている他の月食観察会やライブ配信の映像も織り交ぜていきます。

トークセッションでは、カメラ・ガジェット系のレビュー動画などで絶大な人気を誇るYouTuber・トリセツ編集長のエマークさんをMCに迎え、東京・水道橋の「Live Station Syudio TOMODY」からのライブをお届け。天リフ編集長は福岡からのリモート参加(*)。さらに天文界のレジェンド・月面観察のエバンジェリスト中川昇さんをゲストにお迎えします。

(*)実は東京から参加する予定だったのですが・・緊急事態宣言で取り止めました。

オープニング(18:20〜18:40)

月食開始の15分前にスタート。今回の月食の見どころを簡単に見ていきます。最も月が早く昇ってくる関東地方でも、月の出時刻は18:37ごろ。時間はたっぷりありますので、まったりとスタートします。

トークセッション「見どころ解説ダイジェスト」

この日これから起きる出来事と、その見どころをざっくり解説。今回の月食の全体像を、月がまだ昇ってくる前におさらいしておきましょう。

第1部 月の出リレー(18:40〜19:20)

水平線のすぐ上の満月。月食でもなんでもない日の月の出ですが、ごく低い月は夕焼け同様に赤く染まり、ややいびつな形をしています。

見どころ

最初に月の姿をとらえるのは、どの地点からのカメラになるでしょうか?この時間帯では、南東の空が水平線近くまで開けていないと月の姿を見ることができません。高層ビルの上層階や東側が海に面した海岸が狙い目ですが、そんな場所に簡単に出かけるわけにはいきません。

そこで、全国オンラインライブのメリットを生かして、Web会議の各地のカメラ映像から月の出の姿を逐次とらえてお届けできればと思います。お天気が良ければかなり忙しい時間帯になるかもしれませんが、さてどうなるでしょうか??

西日本の九州・福岡では(*)月の出はぐっと遅くなり、19:12にようやく姿を現してきます。この部が終わる頃には、ほぼ全国から欠けた月が東空に見ることができるはずです。

(*)福岡からの月の出は、福岡市の天文リフレクションズ本社オフィスからの映像をお届けできる見込みです。

トークセッション「月食観察ガイド」

ご自宅からこのライブをご視聴されている方の多くは、おそらく東の空の視界や低空の雲や霞の影響で、まだ月が見られていないことでしょう。これから昇ってくる月を、肉眼や双眼鏡、望遠鏡などで観察したり、スマホや一眼カメラで撮影するための方法を解説します。

第2部 欠けてゆく月(19:20〜20:00)

2018年7月28日の月食。今回の月食では、この画像とはかなり違った印象になると思われます。このくらい欠けているころでもまだ地平高度は10度にもならず、空はまだ少し明るくごく低い状態です。

見どころ

月はどんどん欠けてゆき、地平高度も上がってゆきます。この時間帯でもまだ月は低いので
すが、そこそこ視界の開けた場所なら月の姿が見えはじめる時間帯です。地方によっては空はまだ明るいのですが、逆に地方による空の明るさの違いにも注目です。実はこの時間帯が最も変化に富んだ月を楽しめるかもしれません。

トークセッション「赤銅色の月のひみつ」

月食の「暗いところ」は、なぜ真っ暗ではなくてほんのり赤いの?月に落ちる「地球の影」のひみつを解説します。

第3部 赤銅色の月(20:00〜20:40)

2018年7月28日の月食、この画像での月の地平高度は約8度。地方・時刻にもよりますが、今回の月食ではこの時よりも少し高度が高い(9〜16度)くらいです。

見どころ

皆既食は20:09〜20:28の間。この時間帯は「赤銅色」に染まった月の姿が見られるはず。皆既中の月の明るさは、大気中のチリの状況などによって毎回大きく違います。今回はどんな色と明るさに見えるのでしょうか?

今回の皆既中の月はかなり低く、皆既終了時に最も高度の高い東京地方でも16°ほどしかありません。また、日没時刻の遅い西日本ではまだ空が少し空が明るい状態です。今回は「月食の赤銅色」を純粋に楽しむというよりも、地方によって明るさと色の異なる、空の上に浮かぶ「赤い月」の違いを、ぜひ楽しんでほしいと思います。

トークセッション「欠け際の変化を楽しもう」

今回の月食では、欠け戻る際の月「欠け際」に注目してみましょう。色の違い、明るさを急激に増してゆく月の観察ポイントを解説します。

第4部 欠け戻る月(20:40〜21:20)

2014年11月の月食。このくらい欠けた状態なら、肉眼でも暗い部分の赤銅色を見ることができます。

見どころ

皆既が終わって月の明るい部分の面積がどんどん大きくなる時間帯。月の地平高度も高くなり、今回の月食では月食の「欠け際」の微妙な色の変化を観察するのに最も適した時間帯です。

この時間帯で注目したいのは、欠け際の微妙な色の変化。月の明るい部分は太陽と同じ白色、暗い部分は地球の大気によって夕焼けと同じ赤色になるのですが、その境目はごくわずか青みを帯びるといわれています。これを「ターコイズ・フリンジ(*)」と呼ぶのですが、はたして今回は見られるでしょうか?

(*)ターコイズは「トルコ石」色は水色です。肉眼ではほとんど判別不能に近いのですが、オゾン層で散乱した光によるものだそうです。

トークセッション「月食とスーパームーン」

月食はなぜ起きるのか?スーパームーンの月食ってどのくらい珍しいの?月と地球をめぐるさまざまな事象を解説。月食の一部始終を見とどけた後なら、月と地球の不思議な関係がより興味深いものになるに違いありません。

第5部 そして、スーパームーンへ(21:20〜22:00)

2020年11月の半影月食。矢印の先の少し薄暗い部分では、太陽の「一部」を地球が隠す、部分日食が起きています。200mm望遠レンズで撮影、中央部のみ拡大。

見どころ

欠けた月がふだん通りのまん丸な月に戻ってゆきます。注目は部分月食が終わる21:53の直前の10分間。影の部分が小さくなるほど、視覚的には欠け戻るスピードを早く感じるのです。

実は部分月食が終わった後も、すぐに「いつもの月」にもどるわけではありません。月食中の月の「欠けた部分」は、月から見ると「皆既日食」となっているのですが、この「(月での)皆既日食」が終わってもしばらくは「(月での)部分日食」の状態が続きます(*)。このふだんとは「微妙に違う」月を観察してみましょう。

(*)この状態の月は「半影月食」と呼ばれています。

トークセッション「天体望遠鏡購入ガイド」

次回もっと月食を楽しんでみたいという方のために、天体望遠鏡の使い方と選び方をご紹介します。月食だけでなく今年の夏から秋にかけては木星と土星が見ごろになり、8月には絶好の条件の「ペルセウス座流星群」もあります。ステイホームで楽しめる宇宙体験をこの機会に初めてみてはいかはでしょうか?!

エンディング(22:00〜22:20)

東京から見た2021年に起きる2つの月食の、食の最大の時刻での比較。高度・方位は合わせてあります。11月の月食は今回よりもずっと北よりから月が昇りますが、地平高度は同じくらいです。

トークセッション「次の月食は11月!」

実は今年はもう一回、11月に「ほとんど皆既」の部分月食があります。今回と同じように「月出帯食」で夕方の東空に見られます。その見どころをご紹介します。五ヶ月後の月食にも目が離せません!

まとめ

筆者の好みでは、皆既月食の一番美しい瞬間はわずかに残った明るい部分が白く輝く「皆既の直前・直後」です。2014年の皆既月食から。

いかがでしたか?

皆既月食は平均すれば数年に一度は見られる現象で、さほど珍しいわけではありません。しかし「条件の良い」皆既月食は深夜の遅い時間帯となることが普通(*)なので、その気にならないと見ることができない現象だといえます。

(*)月食は必ず満月の晩に起こります。満月が最も高く昇るのは深夜の0時になります。

それだけではありません。ネット環境へのアクセスや動画撮影・配信の敷居が大きく下がったのはこの5年くらいです。全国各地の映像をライブで同時に見られる、数多くの人と同じ月食の姿を同時に見るという体験が実現すれば、それは史上初ともいえるでしょう!

誰もが手軽にライブで情報を発信できる時代。星空の楽しみ方もそれによって大きく変容するに違いありません。今回のイベントが「同じ空の下」での、多くの人たちのコミュニケーションとエンジョイの場になることを願って、そして当日の晴天を願って!

ぜひ5月26日の夕方は、空を見上げてみましょう!空が・月が見えないときは、YouTubeのライブをごらんください!この宇宙の中の地球、地球の隣人である月。その存在を皆で実感してみませんか?!

ご参加、ご視聴をお待ちしております。

月食に関する各種情報

皆既月食全経過

東京での月食の見え方を「ステラナビゲータ11」を使用して作成しました。月の角度は水平線と平行にしていますので、肉眼での見え方とほぼ同じです。

食の進行は世界のどこでも同じですが、月の出の時刻と空の明るさは地方によって異なります。前半・後半は食分が10%変わるのにわずか6-7分。みるみる欠ける・戻るのがわかるでしょう。

月の出とほぼ同時に欠け始めますが、月の下側から欠けてきます。欠け始めを観察するのはかなり高難度です。皆既〜後半の20時以降が地平高度も高くなり見ごろ。月食が終わった後、2時以降のまん丸な「スーパームーン」にも注目!

国立天文台・ほしぞら情報

日本の天文学の総本山「国立天文台」が公開している月食のページです。

皆既月食(2021年5月)

アストロアーツ

天文シュミレーションソフト「ステラナビゲータ」を開発・販売しているアストロアーツ社の月食特集。

【特集】2021年5月26日 皆既月食 – アストロアーツ 

※公開天文台・施設用解説ポスター(平塚市博物館・塚田健さん作成)

JAPOS(日本公開天文台協会)の「2021年5月26日の皆既月食観測キャンペーン」で公開されている資料です。月食の仕組みから観察の方法まで、各地方別にわかりやすく解説されています。

東京版)札幌版釧路版新潟版名古屋版金沢版大阪版松江版広島版高知版福岡版鹿児島版那覇版があります。塚田健さんのご厚意により、自由に印刷・配布できます。

 


  • Web会議参加に関わる費用等は参加者様の負担となります。
  • 食の開始・終了時刻は注記のあるものを除き、国立天文台発表の情報によるものです。この時刻は計算基準によって数分程度の差があることがあります。月から見た地球の縁は大気の影響でぼやけているのですが、それをどう想定するかが主な違いの理由です。(星ナビ2021年5月号 P37参照)
  • 記事中の画像は、特に注記したもの以外は天文リフレクションズ編集部で撮影または作成したものです。