オートガイド導入4)Watec 910HX/RC
オートガイドシステムのインプレッション。今回は、ビデオカメラWatec 910HX/RC。
協栄産業で8万円弱。今回構築したガイドシステムで最も高価なパーツ。
一つ前の世代の製品902Hよりも1等級暗い星まで使えるとの噂。
自分は、パソコンを使わないアドバンスユニットでのオートガイドをするためにアナログ型を導入したが、パソコンを使うのであればSBIG ST-iとビデオ用のコンパクトなレンズを組み合わせれば、はるかに軽量なシステムがやや安価に組める。いまでもちょっと悩む。そっちにすべきだったかなー。
CCDサイズは1/2インチ。焦点距離240mmのGT-40と組み合わせると1200mm相当になる。
ガイド鏡への取り付けは、BORG7511(右)を使用して31.7mmスリーブに変換して行う。
背面部。アナログビデオ信号、リモコン用コネクタ、12v電源、動体検出用信号コネクタ。
WATEC910HXには、ビデオ設定操作を本体で行うタイプと、リモコンで行うタイプがある。今回リモコン型の910HX/RCを導入した。リモコンは「OSD」と書いてあるコネクタに接続する。
リモコンケーブルを接続したところ。うーむ。配線のネイキッド感が微妙・・・
結論から言ってリモコン型の導入は大失敗。
使ってみると、露出時間以外の設定はほぼ変える必要がなく、しかも設定変更が必要になるのは最初だけ。
アナログビデオカメラは、電源を入れれば何もせずとも信号を送り始め、電源を切れば以上終了という、とてもシンプルな電子製品なのであった。
ケーブルを外したままでも運用できることが救い。
どこかのブログで「天体で使う場合は本体に触れないで済むリモコン型がいい」と書いてあったのをママ信じてこっちにしたのだが、激しく後悔。
思うに、この製品は元々監視カメラ用途なので、リモコン対応製品の目的は「操作機能を外部に引き出せるコネクタを備えました」なのだろう。
このカメラでどこまで暗い星が使えるか、特にガイドマウントなしでガイド星が捉えられるかが今後の検証ポイント。
追記:2015/2/17
三ヵ月ほど使ってみた感想。
・光害地でもほぼどこに向けてもガイド星が視野内に入る。ガイドマウントは不要。
・カメラの設定は一度やっておけば変更する必要はなかった。通常の運用ではケーブルを外した状態で問題なかった。
・GT-40との組み合わせで、合焦は、対物側を回して行うよりも接眼部のネジを緩めて前後にスライドする方がやりやすい。
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