ポラリエでどの程度の機材を追尾できるか。もちろん、さまざまな条件次第であるが、まずは以下の試写をご覧ください。射手座のM8のピクセル等倍画像です。

共通データ:EOS M EF300mmF2.8L IS 絞り開放 Astronomik CLSフィルター コンポジットなし 自宅ベランダにて 極軸目分量合わせ DPPでレベル、カラーバランス補正。
追尾なし、露出8秒。ISO800。ミラーレスのEOS-Mだが、開始直後にシャッターショックなのか、ややぶれている。
日周運動がきれいな線になっておらず上下にゆれている(大気のゆらぎなのか、機材のブレなのかは不明)
恒星時追尾、15秒、ISO800。やや流れているが、まあなんとか許せる範囲だろう。
恒星時追尾、30秒、IS200。はっきり流れてきた。赤緯方向にも赤経方向にも流れている。自宅は福岡の街中なので、F2.8/30秒だとISO200が限界。
というわけで、328クラスの機材でも少なくとも15秒は露出可能であることがわかった。極軸を正確に合わせれば、30秒、1分も可能かもしれない(極望を買ってしまったのでそうでないと困るのだが)
今の時代はコンポジットという技があるので、暗い天体であっても、分単位の露出が可能であることは必要条件にはならない。1分でも200枚コンポジットすれば、10分の20枚コンポジットと同じことである。露出は1分もできればじゅうぶんです。
撮影に使用した機材。
3脚はスリックの913、3脚側の雲台はテレスコ工作工房さんのTK-ALZM2、カメラ側には同じくテレスコ工作工房さんのPCB-EQ2と簡易赤緯軸DU-2を使用している。バランスウェイトはオプションの延長シャフトを付けてもまだ少し足りなかったので、雲台をウェイト代わりに追加している。この構成の詳細はまた別記事で紹介するつもり。
結局、ポラリエ本体に加えて7万円近く追加投資してしまった(3脚除く)。重量も6キロ近くにもなり、ここまでやるなら、最初からスカイメモとかにしておけば良かったと気も激しくする。まあ過ぎてしまったことは仕方ない。手持ちの機材でがんばるのみである(笑
(2015/10記)結局ポラリエ強化パーツは手放してしまい、スカイメモRSを導入しました
とはいえ、未だにポラリエ導入以降、晴天の週末に巡り会えていない。満天の星空でポラリエが活躍する日を、淡々と待つ日々である。。

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