2月8日、小石原でオリオンを撮影
うかうかしてると、すぐ一週間が過ぎてしまいます。毎日更新はどこに行った!?(←挨拶
月曜日に久しぶりに小石原に出勤しました。「みん100」の撮影のためです。
オリオンの南中は21時前。最後のチャンス。
撮影風景。天リフ超会議のAramisさんのプレゼンを真似して、DレンジオプティマイザLv5でjpeg撮って出し+露出補正のみ。ちょっと青めですが、MINIの「ペッパーホワイト」の色的にはこんな感じでいいかも。
この夜は4時間撮ってさっと帰る予定で。最近は徹夜が辛くなってきて体をいたわることにしました^^;;お天気は当初いまひとつで、雲が出たり消えたり。
展開機材はポタ赤2セット。こちらはAP赤道儀にシグマ105mmF1.4Artでオリオンの下半身。
最近の小石原は南天が少し明るくなってしまい、かなり残念な気分です。以前は南東の空はヒゴタイと変わらないくらいだったのですが。今回のSQMの測定値は天頂で20.7。前回のヒゴタイが21.3くらいなので、0.6等級の差。この差は数字以上に違いがあります。
そこでノーマルのRGBブロードバンドはあきらめて、CBPフィルターを使用しました。赤と青緑の2色カラーになってしまうQBPと比較して、CBPは360〜430nmの青を透過するので、よりRGBに近い色再現になるのではという目論見。
リゲルの青色を見てもわかるように、その狙いはとりあえず当たったようです。QBPでは青い星がシアンに、オレンジと赤い星が茶色っぽくンなってしまうのですが、それよりはずっと自然になりました。
しかし、背景の明るい場所でのワンショットナローバンドは、かぶり処理との闘い。RGBではほぼ決まる「薄明フラット」を入れても、超強調すると同心円のムラが浮いてきます。PS使いの自分は根性あるのみ。
他にも、軸上色収差でRとBの星像径が思った以上に肥大していたとか、光害のせいかナローの割に分子雲がイマイチだったとか、心が折れそうになりました。しかし今回のMVPの「DeNoise AI」のおかげで、なんとか仕上がりまで持ち込むことができました。
DeNoizeAiをかけると、微光星がびっくりするほどシャープに(小さく)なります。その状態で「明るさの最小値(0.2px)」をかけるのが非常に効果的でした。ふだんは画像に応じて3回〜5回ほどかけるのですが(*)、1回だけでかなり背景が締まりました。
(*)明るさの最小値は0.6pxを1回かけるよりも、0.2pxを3回かけた方が汚くなりにくい気がします。
もう1セットは、SWAT-310にサンニッパ。Hαナローバンドです。SONYの20mmF1.8Gは解法でも玉ボケがキレイ。シグマ24mmArtは輪郭が強く周辺でいびつになるのが気に入らなかったところ。これからのレギュラーになりそうです(*)。
(*) 手持ちのレンズの玉ボケ番長はサムヤン35mmF1.4ですが、少し長いのでこういう構図ではやや使いづらいのです。
リザルト。ヒストグラム的には2分では不足(*)で、せめて5分くらいかけたいところなのですが、SWATの4分ノータッチガイドがいまだ成功しません。ずれは赤経方向ではなく主に赤緯方向。たぶん極軸のずれかたわみなのでしょう。さらに、温度変化でピントが大きく狂って(FWHM=4px→6pxくらい)しまいました。
(*)左1/4くらい
かなり残念な画質ですが、Hαでもけっこう魔女横は写るということは確認できました。いつの日かリベンジしたいと思います。前回の「みん100」の実績から見ると、荒れた画像でも参加することには意義があります。比較明・1/人数でブレンドすることにしましょう。
今回小石原で新たな出会いがありました。最近天文を始めたというJUNZOさんです。「こんな面白い趣味があったとは!」とはまるで「たの天」さんのような弁。ご自宅もご近所。チャレンジ精神にあふれた方で、天リフ的にも新展開があるかもしれません。
JUNZOさんの書かれた本。まさに「JUNZOが なかまに くわわった!」的な感じですね^^