八重山の旅(2)最南端の碑・冬の銀河

薄明中は雲が所々にあったものの、天気はまあまあの晴れ。
一晩快晴なら85mmで星野を狙ったのですが、まったくそんな感じではなかったので、星景一本に。


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EOS56D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2
ISo1600 15sec*20パノラマ合成
固定撮影 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

薄明がまだわずかに残る中、西に傾く冬の大三角と天の川。
右下の街灯りは島の中心部の集落。3年前に訪れた時はこれほどでもなかったのですが。


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EOS56D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.8
ISo3200 60sec*4(固定)、60sec*4(ポラリエ恒星時追尾)
プロソフトンA 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

洋上のりゅうこつ座の天の川。こちらは追尾と固定の合成。
左下にかすかに赤く見えているのがηカリーナ星雲です。

思った以上にηカリーナ星雲は低く、地平線付近の雲がなかなか晴れてくれない波照間ではチャンスが少ないのかもしれません。南半球に行ってみたくなってきました^^;;


EOS56D(SEO-SP4)Tamron15-30mmF2.8  F2.8
ISo3200 60sec*4(固定)、60sec*4(ポラリエ恒星時追尾)
2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

15mmで。地平線近くは大気光?のせいもあって、にぎやかな色に被ります。八重山らしいといえば、とてもらしい星空。


この後雲が湧いてきて、最南端の碑を撤収。
自転車をこいで宿に戻って、再度出直し。

宿から少し南側、サトウキビ畑の中の十字路。
からす座の南、道の向こうの雲の中にみなみじゅうじがあるはずなのですが、結局姿を見せてくれませんでした。

EOS5D SIGMA24mmF1.4Art F2.2 ISO3200 20sec 固定撮影
プロソフトンA

同じ交差点から、北斗七星と北極星。粘り倒してやっと撮れた1枚^^;;
ここからの北天も、いつのまにやら明るい灯火が増えてしまいました・・ちょっと残念です- -;;

撤収前にやけくそで記念写真。
すっぽりと雲に覆われると、灯火を反射してこんなにも明るくなってしまいます。

雲に覆われると星明かりが失われて完全な闇になるのが理想なのですが、日本にはもうそんな場所はどこにもありません。波照間はそれに近い数少ない場所だったのですが。

八重山の旅(1) 最南端の碑で・薄明中の星空

絶対的石垣島」のフォトコンの副賞の宿泊券を使うという名目で(笑)またまた沖縄方面に行ってきました。

あいにく天気が冴えず、あまり撮影ができなかったのですが、何回かに分けてリザルトをアップします。

EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.5 ISO1600 15sec
固定撮影 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

まだ薄明の残る空に、傾き始めたおおいぬ座とカノープス。
緯度24°の波照間島では、カノープスはもっと大きく明るく見えるのですが、低空のガスのせいかちょっと力弱い輝き。

波照間は2年ぶり3度目。去年の夏は船が出なくてたどり着けませんでしたが、今回は無事運航。
今回はこの最南端の碑から、海に浮かぶηカリーナと南十字星狙いでしたが、結局叶わず(TT)。


EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.5 ISO1600
15sec*3モザイク
固定撮影 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

こちらはパノラマ合成で。
中央左の45°傾いた十字がにせ十字です。
確かに、南十字っぽく見えますね^^


EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.5 ISO1600
15sec*2モザイク
固定撮影 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

東の空にはアークツールス、木星とからす座。
本土で見るよりもからす座が傾いて昇ってきます。


EOS5D Tamron15-30mmF2.8 F.28 ISO1600 20sec
固定撮影 2017.4.19 沖縄県竹富町波照間島

上の写真の15分程前、もう少し空の明るい時間帯の冬の大三角。
八重山ではこの季節、日没から天文薄明終了まで1時間20分ほどしかありません。空の明るさと色はみるみる変わってゆきます。


日没。18:53ごろ。
この高さで太陽のこの暗さ、透明度はかなり今一つ。

日没の頃から、周囲にたくさんの鳥が飛び回っていて賑やかでした。夜になって巣に戻ってくるのでしょうか。
にぎやかな鳥の鳴き声の中で、空が暗くなって星が出てくるのを待つのは至福のひとときでした。

日没少し前の観測タワー。
20cmの望遠鏡がドームに収まっています。

左が最南端の碑の裏面。
この碑の前では、観光客向けの星空ツアーが毎日行われていて、天の川と記念写真を撮るのが定番になっています。

星景を撮るなら、ここからは少し離れておくのが無難です^^

星空ツアーの真っ最中。
レーザーポインタやLED照明などなんでもありですが、貴重な波照間の観光資源、遠くから温かく見守ります^^

日没ごろの最南端の碑周辺。
このくらい雲が出ていても、10分後には晴れ上がるとか、逆に雨が降り出すとか、八重山の天気はめまぐるしく変わります。

突然のスコールに備えて、大きめのレインカバーは必携です。

花見が岩公園(3) ラブジョイ彗星C/2017 E4

ナローHαの撮影を薄明開始20分前に切り上げ、328に換装してテイルが伸びてきたとの噂のラブジョイ彗星(C/2017 E4)に向けます。

思った以上に明るく、10秒露光の試写で簡単に見つかりました。青緑の彗星色はいつみてもわくわくします^^


2017/4/3 4:34~4:49
α7S(フィルターレス)Baader赤外カットフィルター
EF300mmF2.8LIS  ISO6400 30sec*29  ダーク30
JILVA-170ノータッチガイド DSS 彗星基準スタック

薄明ちょい過ぎまで、15分30枚勝負。
かなり動きの速い彗星なので、彗星核基準でコンポジットしました。
露出時間が短いので、ダークもしっかり撮って引いています^^;
これくらいの短い総露出時間の場合は、α7Sではダーク減算にはそれなりに効果があると感じています。

テイルが細く長いですね〜
同じ夜に撮影された他の方の作品を見ると、この画面のさらに右、倍以上伸びていたようです。

上の画像の等倍切り出し。
面白いのは、彗星のコマがスライムのような水滴状になっていること。他の方の画像でもそうだったので、たぶんその通りなのでしょう。

さらに拡大して顔を描いてみました^^;
色もまさにスライム色w

 

こちらは星&彗星基準でのコンポジット。
元画像では、テールがやや太くなってしまったので、テール部分だけを彗星基準の画像のもので切り貼りしました。
なので、若干?テール付近に流れた星の跡が残っています^^;;

いつも思うのですが、彗星の撮影は一期一会。
今回は「もう10分早く撮影を始めるべきだった」とやや後悔。
でも、ここ数年、6等級の彗星が毎年のようにやってきてくれるので、いい練習になります。

早くウエスト・百武・へールホッブ級の大彗星が来てほしいものです。

 

 

花見が岩公園(2) 夏の銀河Hαナローバンドモザイク開始

最近とんと更新頻度が下がってます^^;
花見が岩公園続きです。


α7S(フィルターレス) SIGMA85mmF1.4Art F2.0 30sec*180
JILVA-170ノータッチガイド Baader Hα7nm
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園

元々この日の目的は、夏の銀河Hαナローバンドモザイクの着手でした。01:00〜04:30までの間にまず2コマ撮りたかったのですが、濃霧に巻かれて撮影地を移動している間に時間が経過し、結局撮れたのはこの1コマだけ。

さそりの上部、へび座〜へびつかい座の領域です。
左下の丸いのがsh2-27。中央右下のへび座μ星付近の淡い部分がなんとか出てきました。

今回撮影したのは、上のざっくりモザイク計画の1枚目、赤色の部分。

85mmレンズの画角は23.9°×16.1°。
なるべくキリのいい角度でモザイクしたいのですが、若干中途半端。赤緯20°単位だとぎりぎりだし、15°単位だとちょっと重なりすぎ・・
適当に引いてみましたが、4*3=12枚。1コマ90分で、総露出18時間になります。

一夏かけて、少しづつ撮りだめしていきたいと思っています。
時間があれば、RGBカラー版も撮影したいのですが、まずはHα版の完成を目指して。。

花見が岩公園(1)天の川のアーチ

天文リフレクションズ」の方の更新が忙しく、最近すっかり更新頻度が下がってしまいましたが、ぼつぼつ更新します^^;;

4/2,3の晩に英彦山のふもと、花見が岩公園に行ってきました。

EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 30sec ISO3200
14枚パノラマ合成 固定撮影
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園にて
Flat Aid Proソフトフィルター効果
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英彦山に昇る天の川。
この日は夜中からいつもの小石原に赴いたのですが、嘉麻峠のあたりから濃霧。小石原もすっぽり濃い霧に覆われていて、霧を逃れて英彦山方面まで移動して撮影しました。

地形的に小石原は霧が溜まりやすいのか、少し移動しただけで霧は晴れて、透明度も最高、素晴らしい星空でした。

EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 30sec ISO3200
24枚パノラマ合成 固定撮影
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園にて

霧が低空にこもって街灯りを蓋してくれた効果もあったのかも。肉眼でも地平線からアーチとなった天の川が見事でした。

EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 30sec ISO3200
24枚パノラマ合成 固定撮影
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園にて
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さらに昇って薄明直前の天の川アーチ。
この日はJILVA-170でさそり座のナローバンドを撮りつつ、24mmのパノラマで天の川アーチをひたすら撮っていました。
30秒24枚で15分程度、ベンチ付近に設置した追尾撮影機材と、てっぺんの祠の横に置いたパノラマ機材を行ったり来たり^^

全天パノラマも撮りたかったのですが、追尾撮影も忙しく、今回は8×3のパノラマがメインになりました。

 


EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.2 30sec ISO3200
14枚パノラマ合成 固定撮影
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園にて

北天。北斗が傾き、カシオペヤが地平線から顔を出してきました。
季節は一回り、北アメリカ星雲とIC1369がこれからですね。

画像処理でかなり輝度を落としていますが、ここからの筑豊の街灯りはかなり強烈。
空の条件が良くないと、西半分は厳しそうです。

 


EOS6D(SEO-SP4) SIGMA24mmF1.4Art F2.8 30sec ISO3200
6枚パノラマ合成 固定撮影
2017.4.3 福岡県田川郡添田町花見が岩公園にて

薄明が始まって20分程経過したころ。
空はうっすら明るくなってきても天の川はくっきり。
薄明に吸い込まれてゆく天の川を眺めるのは至福のひとときでした。

花見が岩公園は英彦山の手前、標高600mほどの小高い岩山のてっぺんにあります。駐車場から歩いて3分ほどですが、途中岩場もあって、てっぺん付近でスリップすると下手すればあの世逝き・・・
下見なしでいきなり夜行くことはお奨めしません^^;;
てっぺんのほこらの手前にもベンチがあってそこそこ東の視界がよいので、ここまでなら安全ですが。
ここからも英彦山に昇る天の川を見ることができます。

奥に小さく見えるのがてっぺんの祠。
左の柵の向こう側は断崖絶壁。
祠に上がるには、右の木立を捲いて上がります。
足場が悪くてすべりやすいので夜はくれぐれも注意が必要です。