九重森林公園(2) 新星景・沈む銀河2題

今回の撮影では、OMDは軽量三脚にアングルプレートのみでポラリエを直づけし、新星景担当です。
広角で60秒露出なので極軸は覗き穴合わせで十分。
強化パーツもなしのシンプルな構成です。
この構成がポラリエの良さを一番発揮できると思っています。
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OLYMPUS EM-5(normal)
M.ZD12mmF2 F2.8 ISO1600 60秒
固定4枚、追尾8枚コンポジット
ポラリエ恒星時追尾

11時を過ぎるといて座の天の川は山の向こうに沈んでしまいます。
たて座からわし座の天の川が名残惜しそうに街灯りの中に消えてゆきます。
傍らではFSQ106EDとα7sが北アメリカ星雲を撮影中。


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OLYMPUS EM-5(normal)
M.ZD12mmF2 F2.8 ISO1600 60秒
固定7枚、追尾9枚コンポジット
ポラリエ恒星時追尾

さらに時間が経過し、はくちょう座の天の川も西に傾きました。

愛車ミニの幌の上にペットボトルが・・・置き忘れてましたw

M.ZD12mmF2は軽くて明るくて良いレンズなのですが、青ハロが出るのは好みが分かれるでしょうね。
星景には、色がにぎやかになって個人的には好きなのですが。
M4/3はセンサーサイズが小さい分、天体には不利と思われがちですが、天体に適した優秀なレンズが多く、これからも愛用していきたいと思っています。

九重森林公園(1) さんかく座M33

先週の土曜日に九重森林公園スキー場に行ってきました。
3月に行った牧ノ戸のすぐ近くです。
22時半頃に現地入りし、朝まで好天に恵まれました。
現在画像処理中で、ぼつぼつアップしていきます。
FSQ106ED+645RD EOS5D3(ノーマル) ISO3200
2min×50 D,Fなし 5コマ毎にデザリング
SXP+GT40+WAT810HX アドバンスユニットオートガイド
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まずは最後に撮ったさんかく座のM33から。
100分露出と自分にしては最長露出の部類です。
非改造なので赤の星雲はかすかにしか写りませんでしたが、
渦巻きはしっかり写ってくれました。
でも、100分も露出しても背景のノイズが気になります。
もう100分くらい必要なのかなあ?
ピントの追い込みも甘かったのでしょうか?
もうちょっとディテールを出したかったところです。
デザリングを5コマ毎に行ったせいか、目立つ縞ノイズは出ませんでした。
(アドバンスユニットでガイドエリアをランダムに少しずらしています)
だいたい10分毎にデザリングすることになるのですが、
今回はFSQ106ED、スカイメモRS、ポラリエの3台体制だったので
結構忙しかったです(´д`)

α7s・バルブ露出時の画質問題その2

α7sのバルブモードの画質問題の追加検証です。

Mモード30秒とBモード30秒の比較画像を撮影してみました。
(参考:前回の記事「α7s・バルブ露出時の画質問題」)

結論から言って、同じ露出時間であってもBモードの画質が(かなり)劣ります。
早急のファームウェアアップによるMモードの露出時間拡大(60秒・90秒・120秒・180秒など)と、画像処理エンジンの改良が待たれます。
左:Mモード 中央:Bモード 右:Bモード長秒時NR ON
α7s(フィルターレス改造)FSQ106ED+645RD (F3.8)
Baardar B366 30秒 camera rawフィルター現像

左がMモード。中央がBモード。
Bモードの場合に微光星が崩される(「星が腐る」
現象は明らかです。

また、某所より推奨のあった、
長秒時NRの効果も合わせて検証してみたのですが(右)
カラーノイズは減るものの、星が腐る現象には変わりません。
長秒時NRの効果はまったく否定しないのですが、
これまでの自分の検証から、
「長秒時NRで消せるようなノイズはCamera rawだけでほとんど除去できる」
と認識しています。
長秒時NRするくらいならその分コマ数を稼ぐ方が得策です。
また、DレンジオプティマイザはOFFにしましたが、
これはONでもOFFでもraw画像には違いはないようでした。
(純正現像ソフトでは現像時にOFF/ONできる)

左:Mモード 中央:Bモード 右:Bモード長秒時NR ON
α7s(フィルターレス改造)FSQ106ED+645RD (F3.8)
Baardar B366 30秒 カメラ内jpeg現像

こちらはカメラ内現像のjpeg画像。
rawの時よりもさらに星が腐っていますね・・・
まあjpegの画質が低いのは当然なので、こちらはご参考までです。


元画像は以下に置いています。ご興味のある方はDLしてご確認ください。
ちなみに、SONYのEXIFでは、BモードとMモードが区別できないようです。
これはこれで困る気がするのですが・・まあ枝葉なので今は静かにしておきます。
/gallery/kuju2015/DSC05576.ARW
/gallery/kuju2015/DSC05578.ARW
/gallery/kuju2015/DSC05579.ARW
/gallery/kuju2015/DSC05576.JPG
/gallery/kuju2015/DSC05578.JPG
/gallery/kuju2015/DSC05579.JPG

九重森林公園スキー場・撮影地魚眼コレクション

同一条件による撮影地の魚眼画像シリーズ。
撮影地の空の暗さ・状態の記録のためのエントリーです。
大分県玖珠郡九重町大字湯坪(クリックで地図を表示します)
この場所の公開に問題がある場合は、鍵コメントにてご指摘下さい。
連絡先付きで非公開の要請があれば、地図リンク・住所表示を削除します。
・牧ノ戸登山口からひとつ山を越えた西側。
・空の暗さ・傾向はほぼ同じで、南東が最も暗い。
・撮影地の標高は1140mで牧ノ戸より200mほど低い。
・車の量は3月の牧ノ戸よりずっと少なかった。
・駐車場は西側に一つ、東側に二つある。撮影地は東側の奥の駐車場。
・東側の建物にLEDの白色灯と赤の非常灯が少しある。
・北東に温泉の湯けむりが出ている。
 (写真左上、10時の方向に出ている雲みたいなもの)
・電線が多いので、星景を撮るには少し邪魔だが視界は開けている。
・スキー場のゲレンデを歩けば、山頂(標高1300m)近くまで行けるものと思われる
F4 60秒 ISO3200 ソフトフィルターなし
DPPでISO1600 30秒相当に露出補正


F4 60秒 ISO3200 ソフトフィルターなし
DPPでISO3200 90秒相当に露出補正


<特に記載のない場合は下記の条件で撮影、処理しています>
EOS5D3 EF8-16mmF4L 絞り開放、30秒、ISO1600
ポラリエ恒星時モードで追尾
ピクチャースタイル風景、トーンカーブ・レベル補正なし、収差補正なし、スタックなし
ソフトフィルター LEE No3
*空の暗い場所では、ISO3200 90秒相当(通常の2.5EV増し)の画像もアップします。

α7s・バルブ露出時の画質問題

今回の波照間遠征で、これまで気づいていなかった衝撃的問題が発覚しました。

α7sの天体撮影でB(バルブ)モードを使用すると、酷い画質になります。
ISOを上げて、Mモードの最長露出30秒で撮るべきです。

追記・8/28)
Mモード30秒とBモード30秒の比較記事をアップしました。
結論からいってやっぱりBでは星が腐ります。

追記・8/18)
○○ーの○○○○○○より回答がありました。
結論から言って、Bモードの画質問題に関する明確な回答はなく、
長秒時NRをONにすることでノイズ処理が最適化されること、
Dレンジオプティマイザが暗部のノイズを引き上げてしまうことが
あることの2点が示唆されたのみでした。

なんとも微妙な回答で失望しています。
長秒時NRとDレンジオプティマイザの比較を実写検証し、
またコメントにもいただいている30秒のB/Mモード比較も
実写検証する予定です。
その上で再度問い合わせ予定です。

8/20. 大人の事情で一部伏字にしました。
追記2・8/18)
2chのデジカメ板でリンクが引用されたようで、アクセスが激増し驚きました。
「星が腐る」の作例がこちらになります。
Eマウントのケラレ問題についても書いていますのでご参考まで。
ピクセル等倍の比較画像を表示
左:Mモード・ISO12800 13秒
右:Bモード・ISO3200 60秒
α7s SIGMA50mmF1.4ART F3.5 camera raw現像
左がMモード、右がBモード。なんですかこれは。
Bモードだと星がぼろぼろじゃないですか。
4倍露出しているのに情報量は・・・1/4くらいじゃないの??
facebookで台湾の方からの情報では、海外では以下の認識が広がっているらしいです。
・α7sのBモードは天体撮影には使えない。
(画像処理エンジンの処理が不適切で微光星が消される)
・同じような動作はかつてのNikon機でもあった。
(現在は解消されている)
・α7sだけでなくαシリーズすべてが該当する
・カメラ側の設定(ノイズ低減設定など)を変えても解決しない。
・Mモード30秒でISOを上げて撮るしかない。
ちなみに、「Bモードでは内部処理が12bitになる」ことは、
マニュアルにも明記された周知の事実ですが、
本問題はこれとは別の問題であると認識されているようです。
大事なことなんで、もう一度書きます。
αシリーズで天体を撮る場合、Bモードは使い物になりません。
raw画像、カメラ出しjpeg画像のリンクを張っておきます。
Mモード・ISO12800 13秒
/gallery/hateruma2015/DSC05539.ARW
/gallery/hateruma2015/DSC05539.JPG
/gallery/hateruma2015/DSC05540.ARW
/gallery/hateruma2015/DSC05540.JPG
Bモード・ISO3200 60秒
/gallery/hateruma2015/DSC05545.ARW
/gallery/hateruma2015/DSC05545.JPG
/gallery/hateruma2015/DSC05546.ARW
/gallery/hateruma2015/DSC05546.JPG
SONY様におかれましては、なんとしてでもこの問題を改良し、
αシリーズを名実ともに最強の高感度カメラとしていただくことを
切望します。
また、なんらかの原因で現行機に対して根本解決が望めないのであれば、
せめてMモードで30秒よりも長時間の設定を可能にしていただきたいです。
D810Aのように900秒まで使えれば理想ですが、贅沢は言いません。
他の事情があるのなら60秒でもいいです。
60秒が使えれば、F5.6くらいの光学系までが実用になってくるので。
個人的感想その1

α7sは素晴らしいコンセプトのカメラです。
重くて大きいフルサイズ一眼レフをあそこまで小さくし、
光学ビューファインダー神話に終止符を打ちました。
自分はあまり使っていないですが、動画性能においては、
フルサイズセンサー最強との評価も多いです。
個人的には、普段撮り用にα7をもう一台買いたいと思っているくらいです。
なのに、この件で知人からは他社機乗り換えが続出していて、
「α7s友の会」の一員としては寂しい限りです。
高性能カメラの市場が縮小する中、
天体のようなニッチマーケットであっても、
個別のニーズに真摯に取り組んでいくことこそが、
カメラ産業が生き残るためにも、必要なのではないでしょうか。
是非とも改善されることを待っています。
そして、もし・・もし、天体バージョンかモノクロセンサーバージョンが出たら・・
即買いします。
個人的感想2

今回の撮影では「ISO3200/60秒」を基本にして撮ったので、
ほとんどが「Mモードで15秒の画質以下」だったことになります。
あああああ・・・
このことをちゃんとわかっていれば、
画質が4倍以上良くなったのかと思うと、
悲しくて悔しくて夜も眠れません。
海上の銀河は、コンポジットなしで雲を止めて十分な画質で撮れたんだ・・・
アンタレス周辺はMモード30秒ならどこまで写っていたんだろう・・・
牧ノ戸のアンタレス・・2時間近く露出したけど、本当なら30分であのくらい撮れたんだ・・・
牧ノ戸のM101、糸島で撮ったときの10倍露出かけたのに大して違いがないように見えたのはこのせいだったのか・・
去年のサトウキビは偶然とは言えMモード15秒で撮ってて良かった・・
こみ上げる悲しみと怒りはさておき、
写真撮影という行為において、失ったチャンスは二度と戻ってきません。
SONY様におかれましては、その事実とメーカーとしての責任を再考いただき、
適切な対処いただくことを切に願う次第です。