クリックで「トリセツ」連載記事にジャンプします。

「トリセツ」さんでの新しいシリーズが始まりました。

【番外編】天体撮影のトリセツ【第一回】
エントリ一眼・キットレンズで星空撮影:EOS Kiss Mの巻
https://torisetsu.biz/news/2019/0614_w008_tentai2_08.html

「エントリ一眼」「キットレンズ」で星空を撮る、という企画です。

マニアの中での天体撮影では「フルサイズの天体改造一眼に明るい広角レンズ」が定番ですが、世の中にはそうではない「エントリクラス」のカメラが何百万もすでに存在しているわけです。今夜にでも素晴らしい星空が撮れるカメラを持っている人が、日本の人口の10%(適当^^;)ほどもいるってすごくないですか?

というわけで「エントリ一眼」でも「この程度には遜色のない」星空が取れるということを実写で示していこう、というコンセプトです。

記事の内容

第1回はEOS Kiss M。ふだん筆者が常用している「EOS 6D天体改造」と「シグマ24mmF1.4Art」の組み合わせと並べてみました。Kiss Mはホント小さくて軽い!これでもし同じ写りなら断然Kiss Mを選びますよね。

まあ実際には差があるんで、筆者はクソ重い(とはいえ6Dは決して重い部類ではないですが)を使っているんですが、気になるのは「どのくらい差があるのか」です。その違いはぜひ元記事をごらんになって下さい!

若干の記事補足

実写を行った日の全天画像。あまり条件のよい空ではなく、光害をけっこう補正しています。α7S+EF8-15mmF4L

いくつか書けなかった点を補足しておきます。

カメラの出来は素晴らしい

なら書けよ、という話なのですが、このクラスの最新のカメラを実際に使っていないのであえて書きませんでした。デュアルピクセルAFは速いし動作も軽快でサクサク撮れます。その点、露骨に上位機種との差が感じられたEOS Kiss X5と比べると、ホントいい時代になったものです。昼間の撮影においてはもうこのカメラ1台でもいいんじゃないの?とすら感じました。

キットレンズの限界

今回使用したキットレンズは予想していたよりもずっと高性能で、解放から(周辺減光を除けば)十分使えました。昔使用していたEF-S17-85mmF3.5-5.6 ISと比べるとずっと小さいのに性能は勝っているように感じました。

とはいえ、天体用途には(特に広角端以外で)非力であるのは仕方ありません。「F2.8/ISO3200/30秒」あたりが適正露出となる星空の撮影では、F2.8とF3.5は絞り値の差通りの違いが出てきます。

そこで、記事中ではサードベンダーの明るい広角レンズを紹介しています。星空の撮影がメインであれば、AFがない代わりに明るいF値がお手軽価格で得られるサムヤンやラオワのレンズは大いに推奨できます。日本のカメラメーカーの場合「明るいレンズが必要なら、上位のフルサイズ機種をオススメします」的な製品ラインナップになっていて、明るい低価格のレンズの選択肢がかなり限られてしまうのが残念なところです。

長秒露出

APS-C機でもフルサイズと遜色のない画像が得られる撮り方に「長秒1枚撮り(ISO400/F5.6くらいで10分〜30分ほどシャッターを開けっ放しにする)」があるのですが、あいにく対応したリモコンがなく今回は残念ながら見送りになりました。

EOS Mシリーズもそうなのですが、純正品では30秒以上の長秒シャッターを切る外部リモコンが存在しません(*)。これはとても残念。メーカー様にはぜひ対応を検討してほしいものです。

(*)Kiss MはBlueTooth対応しているので社外品ならあるかもしれないのですが。

軽量化のメリット

今回ポラリエに載せて追尾撮影もしています。ポラリエのような小型赤道儀にとっては、カメラの軽さは大きいと感じました。

30秒の地上・星空各4枚のコンポジット。4枚程度では大してS/Nが改善せず没にしました–;;;

APS-Cエントリ機+キットレンズで本気でフルサイズ・高級レンズに対抗するには、もうすこし露出時間と工夫が必要なようです。

この後の連載

望遠端で、昇ってきた月を。小さなセンサーと暗いレンズの場合ノイズはかなり目立ってしまいます。jpeg撮って出しよりもrawで撮って自分でノイズ低減をコントロールする方がよい結果が得られます。そういう意味ではお手軽に撮ってもなんとかなるのはやっぱりフルサイズ+明るいレンズです。 EOS Kiss M 45mm F6.3 ISO3200 5秒

次回以降、フジ・ソニー・オリンパス・パナなど、各社のミラーレス一眼のエントリ機を順次レビューしていきます。基本的に「フルサイズ+高級レンズには負ける」というのは仕方のないことなので、そのことにスポットをおくのではなく安くて軽くて小さいカメラをいかに使って楽しく星空が撮れるかがテーマです。また、どのカメラが一番いいか?というような比較はやらないつもりです。それぞれの人が自分なりの理由でそのカメラを選んだ「後」で、どうやって星空というフィールドで活用するか、を書きたいと思っています。

この先の連載をお楽しみに!

ハッシュタグ#天体撮影のトリセツ

Twitterに投稿されたハッシュタグ「#天体撮影のトリセツ」で記事に対するご質問・ご感想をお待ちしています!もれなくリプライさせていただきます。
また、画像を添えていただければアドバイスもさせていただきます!

 

 

http://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/06/0614_w008_tentai2_08_ogp-1024x538.jpghttp://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/06/0614_w008_tentai2_08_ogp-150x150.jpg編集部新着天体撮影のトリセツクリックで「トリセツ」連載記事にジャンプします。 「トリセツ」さんでの新しいシリーズが始まりました。 【番外編】天体撮影のトリセツ【第一回】 エントリ一眼・キットレンズで星空撮影:EOS Kiss Mの巻 https://torisetsu.biz/news/2019/0614_w008_tentai2_08.html 「エントリ一眼」「キットレンズ」で星空を撮る、という企画です。 マニアの中での天体撮影では「フルサイズの天体改造一眼に明るい広角レンズ」が定番ですが、世の中にはそうではない「エントリクラス」のカメラが何百万もすでに存在しているわけです。今夜にでも素晴らしい星空が撮れるカメラを持っている人が、日本の人口の10%(適当^^;)ほどもいるってすごくないですか? というわけで「エントリ一眼」でも「この程度には遜色のない」星空が取れるということを実写で示していこう、というコンセプトです。 記事の内容 第1回はEOS Kiss M。ふだん筆者が常用している「EOS 6D天体改造」と「シグマ24mmF1.4Art」の組み合わせと並べてみました。Kiss Mはホント小さくて軽い!これでもし同じ写りなら断然Kiss Mを選びますよね。 まあ実際には差があるんで、筆者はクソ重い(とはいえ6Dは決して重い部類ではないですが)を使っているんですが、気になるのは「どのくらい差があるのか」です。その違いはぜひ元記事をごらんになって下さい! 若干の記事補足 いくつか書けなかった点を補足しておきます。 カメラの出来は素晴らしい なら書けよ、という話なのですが、このクラスの最新のカメラを実際に使っていないのであえて書きませんでした。デュアルピクセルAFは速いし動作も軽快でサクサク撮れます。その点、露骨に上位機種との差が感じられたEOS Kiss X5と比べると、ホントいい時代になったものです。昼間の撮影においてはもうこのカメラ1台でもいいんじゃないの?とすら感じました。 キットレンズの限界 今回使用したキットレンズは予想していたよりもずっと高性能で、解放から(周辺減光を除けば)十分使えました。昔使用していたEF-S17-85mmF3.5-5.6 ISと比べるとずっと小さいのに性能は勝っているように感じました。 とはいえ、天体用途には(特に広角端以外で)非力であるのは仕方ありません。「F2.8/ISO3200/30秒」あたりが適正露出となる星空の撮影では、F2.8とF3.5は絞り値の差通りの違いが出てきます。 そこで、記事中ではサードベンダーの明るい広角レンズを紹介しています。星空の撮影がメインであれば、AFがない代わりに明るいF値がお手軽価格で得られるサムヤンやラオワのレンズは大いに推奨できます。日本のカメラメーカーの場合「明るいレンズが必要なら、上位のフルサイズ機種をオススメします」的な製品ラインナップになっていて、明るい低価格のレンズの選択肢がかなり限られてしまうのが残念なところです。 長秒露出 APS-C機でもフルサイズと遜色のない画像が得られる撮り方に「長秒1枚撮り(ISO400/F5.6くらいで10分〜30分ほどシャッターを開けっ放しにする)」があるのですが、あいにく対応したリモコンがなく今回は残念ながら見送りになりました。 EOS Mシリーズもそうなのですが、純正品では30秒以上の長秒シャッターを切る外部リモコンが存在しません(*)。これはとても残念。メーカー様にはぜひ対応を検討してほしいものです。 (*)Kiss MはBlueTooth対応しているので社外品ならあるかもしれないのですが。 軽量化のメリット 今回ポラリエに載せて追尾撮影もしています。ポラリエのような小型赤道儀にとっては、カメラの軽さは大きいと感じました。 30秒の地上・星空各4枚のコンポジット。4枚程度では大してS/Nが改善せず没にしました--;;; APS-Cエントリ機+キットレンズで本気でフルサイズ・高級レンズに対抗するには、もうすこし露出時間と工夫が必要なようです。 この後の連載 望遠端で、昇ってきた月を。小さなセンサーと暗いレンズの場合ノイズはかなり目立ってしまいます。jpeg撮って出しよりもrawで撮って自分でノイズ低減をコントロールする方がよい結果が得られます。そういう意味ではお手軽に撮ってもなんとかなるのはやっぱりフルサイズ+明るいレンズです。 EOS Kiss M 45mm F6.3 ISO3200 5秒 次回以降、フジ・ソニー・オリンパス・パナなど、各社のミラーレス一眼のエントリ機を順次レビューしていきます。基本的に「フルサイズ+高級レンズには負ける」というのは仕方のないことなので、そのことにスポットをおくのではなく「安くて軽くて小さいカメラをいかに使って楽しく星空が撮れるか」がテーマです。また、どのカメラが一番いいか?というような比較はやらないつもりです。それぞれの人が自分なりの理由でそのカメラを選んだ「後」で、どうやって星空というフィールドで活用するか、を書きたいと思っています。 この先の連載をお楽しみに! ハッシュタグ#天体撮影のトリセツ Twitterに投稿されたハッシュタグ「#天体撮影のトリセツ」で記事に対するご質問・ご感想をお待ちしています!もれなくリプライさせていただきます。 また、画像を添えていただければアドバイスもさせていただきます!    編集部発信のオリジナルコンテンツ