ご無沙汰してます!「天リフ編集長突撃レポート」久々の更新です。今回はなんと北海道まで行ってきました。星景写真といえば北海道、北海道といえば星景写真。自然の大空と広い大地の下、星景写真を楽しむコミュニティ「星景写真@北海道」の写真展です。

星景写真@北海道とは

星景写真@北海道は、星景写真の愛好家の集まるFacebook上の公開グループ。コンセプトは「北海道の美しい景色と星空を投稿する」というもの。投稿者は主に北海道在住者ですが、北海道に通い込んで撮影し投稿される方もいらっしゃいます。北海道在住でなくても参加でき、筆者も一応メンバーとなっています。

現在のメンバー数は600人弱で、Facebookの同系のグループの中では決して「大所帯」というわけではないのですが、非常に活発に投稿が行われているのも特徴。筆者が参加したときはまだ200人足らずだった記憶がありますが、そのころのアットホームな雰囲気そのままの状態で、今日まで続いていると感じています。

今回の写真展の概要

Facebookグループ 星景写真@北海道 合同写真展を開催致します。
1人1点・A2/全紙サイズの、北海道内で撮影された星景写真を展示致します。

日時:2019年4月4日~23日
なお4月20日(土)午後3時より、出展者による作品解説会を実施致します。
予約不要・入退室自由・入場無料ですので、出展者以外の方もお気軽においで下さい。

場所:カメラの川田 ギャラリーK
札幌市中央区南10条西6丁目5-16
http://camera-kawata.jp/cont/nav.html

そんな星景写真@北海道ですが、今回有志20名による写真展が開催されました。別件の取材もあったので、折角の機会ということで会場におじゃましてきました!

「星景写真@北海道」の創始者である西沢さんと西沢さんの出展作「枯れ木に花を咲かせましょう」。100回近く通い込んだ人でさえ見たことがないという「川霧が霧氷となって豊頃町のハルニレに花が咲いた」作品。余談ですが、筆者は西沢さんの素晴らしい全天パノラマ写真を見てパノラマ撮影を始めました^^

会場は札幌市のカメラ店「カメラの川田(*)」さんのギャラリースペース。この日は撮影者による作品解説会があることもあって、会場は人また人。「ここにこんなに人がたくさんいるのは初めて見ました」とグループ創設者の西沢さん。

(*)この記事の作成中に、カメラの川田・川田弘会長が急逝されたとの報がありました。ご冥福をお祈りするとともに、深くお悔やみ申し上げます。

ギャラリー内では早速メンバー間の熱い会話が始まっていました。「あー、この写真すごいよねー」「ありがとう、大きくプリントしたのは初めてだけどキレイで自分でもビックリしているのー」(会話は想像です^^;;)

カメラの川田」さんは札幌では有名な、プロ機材も多数扱う大きなショップ。東京でいえば銀一のようなものでしょうか。ギャラリースペースでは、今回の写真展のように道内のカメラマンによる写真展が常時開催されているようです。この日はカメラ・写真機材メーカー協賛の「大感謝祭」も行われていて、そちら目当てのお客様も多数いらっしゃいました。

ナチュラルで渋い作品が大判プリントで

今回の出展者は20名。各自が「自分のこの1枚!」をセレクトし、大サイズのプリントにして飾られています。大サイズの生プリント作品はなかなかの迫力。特に今回は全員が「つや消しラミネート加工」をされていて、渋い風合いがまた素晴らしい。

「全員に強制したわけではぜんぜんないんですが、希望者を募ったら全員になりました」と西沢さん。「星景写真@北海道」の皆さんは、西沢さんの影響もあって?皆、ナチュラル派・しぶ好みなのです^^

派手な映える写真はサムネイルでウケるのでSNS向けなのですが、大判のプリントで作品の真価が現れるのはナチュラルな渋い作品。ディテールの表現と階調、そしてリアリティ。SNSに集う人たちがプリントで写真展を開くというのが、この趣味の奥深さでもあります。

プリント作品を生で見るのはいつ見ても楽しい。いつまでも眺め続けていられます。プリント作品の写真展を見に行ったことがないという方は、ぜひ一度ごらんになることをオススメします。ネット上のディスプレイ画面では見られなかった、新しい世界がそこにあるはずです。

熱いギャラリートーク(作品解説会)

首都圏在住の菊地さんが、作品「凍てつく夏(上画像枠内)」を解説中。「朝焼けと星空を一緒に撮りたくて1時間(1枚撮りで)流した」「関東の地元では週末はもうカメラを立てる場所もない」というお話に「北海道では想像もつかない」の声が。

もう一つ楽しみにしていたのが作品解説会。「ギャラリートーク」というのは展覧会で作者が自分たちの作品を撮影時の体験談などを交えて解説するものですが、新しい視点の発見や、自分とは違った感性と情熱に触れられる機会でもあります。

楢嶋さんの作品「煌めくコンチェルト(左)」。元々は関東在住でしたが北海道の自然に魅せられて移住されたそうです。「光害も人の営みと思っていて、そのリフレクションを見てもらいたくて縦位置にしました」。「上手い構図ですね、わし座もきれいに入っているし」という評には「意識してませんでした、星座は今もよくわかっていないんです^^;」

お話を聞いていて感じたのが、皆さんの「この1枚」に対する思い入れの熱さ。「いつかこんな写真を撮りたい!」という動機から始まって、カメラを手に入れ、撮影地に通い、「ここで撮りたい!」という場所を見つけ、ようやく好天に恵まれ「ヤッタ!天の川!」という気持ちで撮った「思い出深い」一枚。

對馬さん(右)の作品「冬の摩周湖に懸かる」。2月上旬の摩周湖で3日間粘られたそうです。「温度計は-32°を指していたんですけど、上に上がったらそんなに寒くなくて-27,8°でした」「風がすごく強くて」よく生きていたネーの声が。

もう一つ、撮影に対するバイタリティもすごい。広い北海道、撮影地を求めて往復800kmは当たり前。真冬の-25度もなんのその。車中泊の連泊どんと来い。「北海道は女性が強い」という俗説?に当てはまるからかどうかは知りません^^;;

美瑛在住の荻原さんの作品「マイルドセブンの丘とオリオンの空」。有名な木が切られた件の事情についてもお話しされていました。違法駐車や田畑への進入なども理由の一つですが、老朽化による危険性や、樹木が田畑への日照を遮るなどの問題もあったそうです。自然と人との係わり方は、1面的なものではないと感じました。

最近各所で話題になることが多い「マナー」についても何人もの方が触れられていました。広い北海道とはいえども、超有名スポットでは写真愛好家の行動が地元で問題視されることも多いそうです。守るべきルールを守ったそのその先にある、自分たちは北海道の自然と星空にどう向き合うのか、そんな姿勢と問題意識を皆さん持たれていると感じました。

辻さんの出展作「幻の橋」。有名なタウシュベツ橋、3年間チャンスを待ってようやく撮れた一枚。アプローチも決して近くないスポットだそうですが、それでも多くの撮影者が集まっていたそうです。ライトの点灯が多かったため、人がいなくなるまで5時間も待たれたとのこと。
筆者の一番好きな作品、及川さんの「凍夜の彼方へ」。流氷の上に昇るはくちょう座の天の川と小さな流れ星。ガスに巻かれたような雰囲気が独特の味わい。この時はボイスレコーダーを回せていなくて、トーク内容がなくてすみません。。取材する側としても、いろいろ勉強になりました。

全員の方の作品をご紹介したかったのですが、一部だけになってしまってすみません!!

今後も各地?を巡回予定

今回の写真展で出展された作品群は「合同写真展PARTII」という形で、来る6月2日〜28日まで、芦別市の「芦別温泉スターライトホテル」で展示されるそうです。入館料は800円必要ですが、日帰り温泉入浴付き(日帰り温泉施設内のロビーに展示されるようです)。道内の方、期間中に北海道に旅行されるご予定の方は、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

6/8の講習会の講師のお一人、横山さん。横山さんの作品は大判プリントで美しさが際立つ筆頭格。広い画面の中の小さなモチーフに込められたメッセージを、ぜひ生プリントで鑑賞したい作品です。

また、同ホテルでは、6月8日(土)に一般向けの星空撮影講習会が行われます。講師は「星景写真@北海道」のメンバー、西沢さんと横山さん。こちらもいかがでしょうか^^

左が6/8の講習会でアシスタントを務められる竹崎さん。上が出展作の「星降る里に何思ふ」。普段は登山がメインでカメラはM4/3を愛用。この作品は17mmF1.8で撮影。カレンダーは竹崎さんの別の作品が採用された「星の降る里あしべつ・星の降る里カレンダー2019」、レンズは対角魚眼8mmF1.8。これはM4/3ならではの明るいレンズ。

まとめ

いかがでしたか?

星景写真@北海道」のみなさんの素晴らしい作品とモチベーションに、新鮮な刺激をもらってくることができました。インターネットのSNSから始まったグループですが、リアルの活動とのいい相乗効果が発揮されていて、インターネット時代のローカルコミュニティの一つの理想型を見た気がしました!

帰りの新千歳空港で。4月末とはいえ、北海道の山々は白く雪をかぶった姿。写っている飛行機はANAですが、搭乗したのはピーチ^^ 北海道はLCCが多く乗り入れているので、期間を選べば激安で行くことができます。筆者の場合、福岡往復で1.2万円でした^^

筆者は北海道での撮影はもう3年ちかくご無沙汰なのですが、ぜひまた出かけてみたいと思います!その際はぜひご一緒させてくださいね!>「星景写真@北海道」のみなさま

http://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/05/55608149_1955681027887431_8956929149327376384_o-1024x730.jpghttp://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/05/55608149_1955681027887431_8956929149327376384_o-150x150.jpg編集部新着編集長突撃レポートご無沙汰してます!「天リフ編集長突撃レポート」久々の更新です。今回はなんと北海道まで行ってきました。星景写真といえば北海道、北海道といえば星景写真。自然の大空と広い大地の下、星景写真を楽しむコミュニティ「星景写真@北海道」の写真展です。 星景写真@北海道とは 星景写真@北海道は、星景写真の愛好家の集まるFacebook上の公開グループ。コンセプトは「北海道の美しい景色と星空を投稿する」というもの。投稿者は主に北海道在住者ですが、北海道に通い込んで撮影し投稿される方もいらっしゃいます。北海道在住でなくても参加でき、筆者も一応メンバーとなっています。 現在のメンバー数は600人弱で、Facebookの同系のグループの中では決して「大所帯」というわけではないのですが、非常に活発に投稿が行われているのも特徴。筆者が参加したときはまだ200人足らずだった記憶がありますが、そのころのアットホームな雰囲気そのままの状態で、今日まで続いていると感じています。 今回の写真展の概要 Facebookグループ 星景写真@北海道 合同写真展を開催致します。 1人1点・A2/全紙サイズの、北海道内で撮影された星景写真を展示致します。 日時:2019年4月4日~23日 なお4月20日(土)午後3時より、出展者による作品解説会を実施致します。 予約不要・入退室自由・入場無料ですので、出展者以外の方もお気軽においで下さい。 場所:カメラの川田 ギャラリーK 札幌市中央区南10条西6丁目5-16 http://camera-kawata.jp/cont/nav.html そんな星景写真@北海道ですが、今回有志20名による写真展が開催されました。別件の取材もあったので、折角の機会ということで会場におじゃましてきました! 会場は札幌市のカメラ店「カメラの川田(*)」さんのギャラリースペース。この日は撮影者による作品解説会があることもあって、会場は人また人。「ここにこんなに人がたくさんいるのは初めて見ました」とグループ創設者の西沢さん。 (*)この記事の作成中に、カメラの川田・川田弘会長が急逝されたとの報がありました。ご冥福をお祈りするとともに、深くお悔やみ申し上げます。 ギャラリー内では早速メンバー間の熱い会話が始まっていました。「あー、この写真すごいよねー」「ありがとう、大きくプリントしたのは初めてだけどキレイで自分でもビックリしているのー」(会話は想像です^^;;) 「カメラの川田」さんは札幌では有名な、プロ機材も多数扱う大きなショップ。東京でいえば銀一のようなものでしょうか。ギャラリースペースでは、今回の写真展のように道内のカメラマンによる写真展が常時開催されているようです。この日はカメラ・写真機材メーカー協賛の「大感謝祭」も行われていて、そちら目当てのお客様も多数いらっしゃいました。 ナチュラルで渋い作品が大判プリントで 今回の出展者は20名。各自が「自分のこの1枚!」をセレクトし、大サイズのプリントにして飾られています。大サイズの生プリント作品はなかなかの迫力。特に今回は全員が「つや消しラミネート加工」をされていて、渋い風合いがまた素晴らしい。 「全員に強制したわけではぜんぜんないんですが、希望者を募ったら全員になりました」と西沢さん。「星景写真@北海道」の皆さんは、西沢さんの影響もあって?皆、ナチュラル派・しぶ好みなのです^^ 派手な映える写真はサムネイルでウケるのでSNS向けなのですが、大判のプリントで作品の真価が現れるのはナチュラルな渋い作品。ディテールの表現と階調、そしてリアリティ。SNSに集う人たちがプリントで写真展を開くというのが、この趣味の奥深さでもあります。 プリント作品を生で見るのはいつ見ても楽しい。いつまでも眺め続けていられます。プリント作品の写真展を見に行ったことがないという方は、ぜひ一度ごらんになることをオススメします。ネット上のディスプレイ画面では見られなかった、新しい世界がそこにあるはずです。 熱いギャラリートーク(作品解説会) もう一つ楽しみにしていたのが作品解説会。「ギャラリートーク」というのは展覧会で作者が自分たちの作品を撮影時の体験談などを交えて解説するものですが、新しい視点の発見や、自分とは違った感性と情熱に触れられる機会でもあります。 お話を聞いていて感じたのが、皆さんの「この1枚」に対する思い入れの熱さ。「いつかこんな写真を撮りたい!」という動機から始まって、カメラを手に入れ、撮影地に通い、「ここで撮りたい!」という場所を見つけ、ようやく好天に恵まれ「ヤッタ!天の川!」という気持ちで撮った「思い出深い」一枚。 もう一つ、撮影に対するバイタリティもすごい。広い北海道、撮影地を求めて往復800kmは当たり前。真冬の-25度もなんのその。車中泊の連泊どんと来い。「北海道は女性が強い」という俗説?に当てはまるからかどうかは知りません^^;; 最近各所で話題になることが多い「マナー」についても何人もの方が触れられていました。広い北海道とはいえども、超有名スポットでは写真愛好家の行動が地元で問題視されることも多いそうです。守るべきルールを守ったそのその先にある、自分たちは北海道の自然と星空にどう向き合うのか、そんな姿勢と問題意識を皆さん持たれていると感じました。 全員の方の作品をご紹介したかったのですが、一部だけになってしまってすみません!! 今後も各地?を巡回予定 今回の写真展で出展された作品群は「合同写真展PARTII」という形で、来る6月2日〜28日まで、芦別市の「芦別温泉スターライトホテル」で展示されるそうです。入館料は800円必要ですが、日帰り温泉入浴付き(日帰り温泉施設内のロビーに展示されるようです)。道内の方、期間中に北海道に旅行されるご予定の方は、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。 また、同ホテルでは、6月8日(土)に一般向けの星空撮影講習会が行われます。講師は「星景写真@北海道」のメンバー、西沢さんと横山さん。こちらもいかがでしょうか^^ まとめ いかがでしたか? 「星景写真@北海道」のみなさんの素晴らしい作品とモチベーションに、新鮮な刺激をもらってくることができました。インターネットのSNSから始まったグループですが、リアルの活動とのいい相乗効果が発揮されていて、インターネット時代のローカルコミュニティの一つの理想型を見た気がしました! 筆者は北海道での撮影はもう3年ちかくご無沙汰なのですが、ぜひまた出かけてみたいと思います!その際はぜひご一緒させてくださいね!>「星景写真@北海道」のみなさま編集部発信のオリジナルコンテンツ