ブログ「カメラと星景写真の日々」に2018年ふたご座流星群の観察・撮影ガイドがアップされています。流星群の特長や見方、注意点などが詳しく解説されていて、初級者から経験者まで役に立つ、よいガイドになっています。

カメラと星景写真の日々・2018年のふたご座流星群に備えて撮影と観測 (極大の時間、観測の方角等)について役立つ情報をまとめました。
https://starryheavens.hatenadiary.jp/entry/2018/12/07/200000

天リフではもう補足することもなく、これさえ読んでおけば大丈夫、級の記事ですので、ぜひリンク先を参考になさってください。

とか言いながら、折角なのでいくつか補足しておきます。



流星群の夜のウィルタネン彗星

今回のふたご座流星群ではウィルタネン彗星46Pにも注目です。

東京でみた様子

編集部イチオシのタイミングが、明け方2時〜3時ごろ(*)。ふたご座もウィルタネン彗星も西に傾いていますが、地上の風景を取り込んで広角レンズで流星と彗星を捉えるチャンスです。

(*)もちろん、地上の風景を考えなければ、ふたご座が頭の上にある深夜0時半頃(東京の場合)が一番のチャンスです。

カメラレンズであれば、ISO3200/絞りF2.8または開放/露出時間15秒〜30秒を基本に、ひたすら撮りまくりましょう。空のそこそこ暗い場所であれば、1時間撮ればほぼ確実にどこかのコマに流星が写っているはずです。



14/15の晩のウィルタネン彗星の位置

また、彗星は13/14の夜よりも、14/15の夜の方がすばるとヒアデス星団に接近します。50mm〜100mm程度のレンズであれば、3つの対象を1枚に収めることができます。この中に流星も流れてくれれば・・・平成最後の天体ショーですね!

動画による撮影

高感度の一眼カメラと明るいレンズがあれば、動画で流星を捉えることも可能です。この動画はSONYのα7Sを使用し、昨年のふたご座流星群を編集部で撮影したものですが、小さな流星であっても、緑の尾を引いて美しく流れる姿がとらえられています。

広角レンズであればお好きな方向に、中望遠レンズであれば輻射点に中心を向けて撮るのがオススメ。流星は速い速度で動いているので、フレームレートを遅くしても写る流星の明るさは変わりません。むしろ早いほうが流れる様が高品位に撮れます。

ZHRについて

元記事に「ZHR」のグラフがありますが、これについて簡単に補足しておきます。

ZHRとは、理想的な条件の時に肉眼で見られる1時間あたりの流星数です。「理想的」とは、流星の輻射点が「天頂」にあって、6等星までの星が見える空の条件である場合です。

Wikipedia 天頂出現数(ZHR)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/天頂出現数

ざっくり、この半分くらいが目安になるものと思います。

まとめ

今年のふたご座流星群は条件は最高、しかも「平成最後の」肉眼彗星付き。ぜひチャレンジしてみてくださいね!でも、くれぐれも防寒と凍結路面での運転の備えを万全にしてくださいね!! ふたご座流星群2018ガイドhttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/12/IMG_1724-1024x768.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/12/IMG_1724-150x150.jpg編集部天文現象ブログ「カメラと星景写真の日々」に2018年ふたご座流星群の観察・撮影ガイドがアップされています。流星群の特長や見方、注意点などが詳しく解説されていて、初級者から経験者まで役に立つ、よいガイドになっています。 カメラと星景写真の日々・2018年のふたご座流星群に備えて撮影と観測 (極大の時間、観測の方角等)について役立つ情報をまとめました。 https://starryheavens.hatenadiary.jp/entry/2018/12/07/200000 https://starryheavens.hatenadiary.jp/entry/2018/12/07/200000 天リフではもう補足することもなく、これさえ読んでおけば大丈夫、級の記事ですので、ぜひリンク先を参考になさってください。 とか言いながら、折角なのでいくつか補足しておきます。 流星群の夜のウィルタネン彗星 今回のふたご座流星群ではウィルタネン彗星46Pにも注目です。 編集部イチオシのタイミングが、明け方2時〜3時ごろ(*)。ふたご座もウィルタネン彗星も西に傾いていますが、地上の風景を取り込んで広角レンズで流星と彗星を捉えるチャンスです。 (*)もちろん、地上の風景を考えなければ、ふたご座が頭の上にある深夜0時半頃(東京の場合)が一番のチャンスです。 カメラレンズであれば、ISO3200/絞りF2.8または開放/露出時間15秒〜30秒を基本に、ひたすら撮りまくりましょう。空のそこそこ暗い場所であれば、1時間撮ればほぼ確実にどこかのコマに流星が写っているはずです。 また、彗星は13/14の夜よりも、14/15の夜の方がすばるとヒアデス星団に接近します。50mm〜100mm程度のレンズであれば、3つの対象を1枚に収めることができます。この中に流星も流れてくれれば・・・平成最後の天体ショーですね! 動画による撮影 高感度の一眼カメラと明るいレンズがあれば、動画で流星を捉えることも可能です。この動画はSONYのα7Sを使用し、昨年のふたご座流星群を編集部で撮影したものですが、小さな流星であっても、緑の尾を引いて美しく流れる姿がとらえられています。 広角レンズであればお好きな方向に、中望遠レンズであれば輻射点に中心を向けて撮るのがオススメ。流星は速い速度で動いているので、フレームレートを遅くしても写る流星の明るさは変わりません。むしろ早いほうが流れる様が高品位に撮れます。 ZHRについて 元記事に「ZHR」のグラフがありますが、これについて簡単に補足しておきます。 ZHRとは、理想的な条件の時に肉眼で見られる1時間あたりの流星数です。「理想的」とは、流星の輻射点が「天頂」にあって、6等星までの星が見える空の条件である場合です。 Wikipedia 天頂出現数(ZHR)  https://ja.wikipedia.org/wiki/天頂出現数 ざっくり、この半分くらいが目安になるものと思います。 まとめ 今年のふたご座流星群は条件は最高、しかも「平成最後の」肉眼彗星付き。ぜひチャレンジしてみてくださいね!でも、くれぐれも防寒と凍結路面での運転の備えを万全にしてくださいね!!編集部発信のオリジナルコンテンツ