アストロアーツHPで、星ナビ2018年11月号の内容が告知されています。発売は本日、10月5日(金)です。

今月の内容は!?

6名の作家が、自分だけの夜空を探して見つけた星絶景をお届けします。そして今年はNASAの設立から60年。人々を熱狂させてきた成果を振り返りました。「天文学の明治維新」後編では、今に続く日本の近代天文学の歩みを紹介しています。。

アストロアーツ・月刊星ナビ2018年11月号
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10206_hoshinavi

表紙

表紙は高砂淳二さんによる、アイスランドの三角山キルキュフェットルと北斗の競演。流れ落ちる水とオーロラの輝きが荘厳な印象です。



■世界の星絶景5「自分だけの星空を求めて」

(写真・文/高砂淳二・小澤太一・齋藤尚敏・山野井 理・中西昭雄・川口雅也) ハワイにベネズエラ、イエローナイフ、サハラの砂、オーストラリア、カリフォルニア…世界のユニークな風景と美しい星空を同時に楽しめる人気シリーズ「世界の星絶景」第5弾です。

この5年間、星ナビ11月号で毎年特集されている「世界の星絶景」シリーズ。6名の個性溢れるフォトグラファーによる世界の星の旅。

(前略)
でもいつかは旅は終わる。また日常に戻る日がやってくる。
だから、忘れないように写真を撮ろう。
何も難しいことはない。三脚を立てて夜を待てばいい。

冒頭の文章(*)がカッコイイ。人はなぜ旅に出るのか、そして旅からノコノコ帰ってくるのか。その旅が残すもの。その旅で経験するもの。たっぷり楽しめます。

(*)この文章は、執筆者の一人でもある「ロマンチストだけどロマンチックではない」「現役最年長の天文雑誌編集者(*)」川口編集長によるものでしょうか^^記事中のプロフィール写真が7年分若いという巧妙な構成も^^

オールカラー38ページ。こういうボリュームとクオリティに溢れた企画記事は雑誌の独断場です。この特集だけでも税込1080円の価値があります。ぜひポチるか本屋で立ち読みしてください。

■走り続けるスペース・フロントランナー「NASA 60年」(解説/小林仁美)

アポロ計画・ボイジャー・スペースシャトル・国際宇宙ステーション…宇宙開発や天文学の分野で世界中の誰もが注目する成果をあげてきたNASAが、10月1日に設立60周年を迎えました。その怒濤の歴史を見つめ直します。

こちらも読み応えのあるオールカラー12ページ。アポロの月着陸、ボイジャーなどの惑星探査、スペースシャトル、ISS、そして宇宙望遠鏡まで。アメリカという国の壮大なフロンティア精神と巨額の予算と人材のパワー。

解説はLPP 京都虹光房の小林仁美さん。天リフの以下記事もどうぞ^^

アカデミズムと社会を繋ぐ・天文学者らによる事業組合「LLP京都虹光房」【編集長突撃レポート(3)】

◎広告ピックアップ

天文雑誌の広告はいつも同じ・・だなんて思っていませんか?!

「シュミット」が新宿に移転、新装OPEN

アキバの天文ショップシュミットが11/3に新宿西落合に移転します。その「店頭在庫一掃セール(10/20〜27)」「新装オープンセール(11/3〜10)」の告知が出ています。シュミットブログによると在庫一掃セールはネット注文無しの店頭販売のみだそうです。旧店舗にも新店舗にも急げ!

マルチフラットナー1.04x今度は実写作例

高橋製作所(スターベース)、今月はスターベース東京のSさんの実写作例。編集子の感想は「なんて広い良像範囲なんだ・・!」^^

星ナビがスタッフ募集中

星ナビの雑誌・書籍編集スタッフが募集中。正社員・契約社員・アルバイト。ご興味のある方はぜひどうぞ。

ビクセンSXP2

ビクセンの定位置、表3見開きが今月からは新製品SXP2に。「近日発売予定」とありますが発売は10月19日です!

◎天リフ独断ピックアップ

目に留まった記事をいくつかご紹介します。

岡山で「せいめい」の鼓動が始まる

岡山に誕生した京都大学の3.8m「せいめい」赤外線望遠鏡(*1)。天文宇宙検定でもおなじみの?平安時代の天文博士・陰陽師の安倍晴明がその名の由来。

7月6日〜7日の集中豪雨で周辺地域やアクセスとなる道路が大きな被害を受け(*2)7/27のの完成記念式典は延期になってしまいましたが、11月から共同利用観測が開始する計画だそうです。

このせいめい望遠鏡を支える3つの新技術と、せいめいの成果として期待されている突発的な現象「γ線バースト」の解説です。

追記10/6)とだひろゆき様より誤りのご指摘がありました。以下訂正しています。

(*1)せいめい望遠鏡の観測波長は可視光域を含む近赤外域までの「0.35-4.2 μm」です。
(http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/psmt/document/Kyoto1208review_01r2.pdf)

(*2)豪雨による天文台施設に対する被害はありませんでした。



※豪雨の日付と記念式典の日付を混同していました。こちらも訂正しています。豪雨被害を受けられた方々には大変失礼をいたしました。お詫び申し上げます。

ビジュアル天体図鑑166. アンドロメダ大銀河最新像

トップ画像がM33なのはさておき^^;さまざまな波長で見たM31の姿に注目。赤外線や電波だと細いリングが見えて可視光と全く異なる姿になるのですが、アマチュアの手が届く1μ程度の近赤外ではこの姿は無理なのでしょうか。こういう姿を撮ってみたいものですね。

天体望遠鏡展示会NEAFに見るDeepな天文趣味

4月にニューヨークで行われた望遠鏡展示会NEAF(Northeast Astronomy Forum)のレポート。マニア向けのディープな機材が中心です。SS-oneトラベラーにレイアウトが似た赤道儀や肉抜きの徹底した50cmF3.5ドブ、反射式の双眼望遠鏡など。

日本からはタカハシとサイトロンジャパンも出展されていたそうです。

ネットよ今夜もありがとう

今月は「なんとなくB.S.R evolution」の「B.S.R e」さんと「けむけむの 明日から本気だす!シーズン2」の「けむけむ」さんです!

星ナビギャラリー

今月のトップ下「最優秀枠」はなんと経験2年の学生(*)の方。他にも学生の方の入選が目に付きました。

(*)「サークルの部員と一緒に」というコメントからの推測

一方で鉄板・老練のベテラン勢も星景に惑星にディープスカイと大活躍。個人的イチオシは日本を代表する変態写真家のM33ナローバンド2枚組でしょうか。

■天文学の明治維新 後編「「今」へつながる天文の礎」」(解説/中村 士)

明治維新によって大きく変化した日本の「天文学」を紹介する特集の後編です。近代天文学へと踏み出した日本がどのように今日のような世界で活躍する組織を築いてきたのか、研究者であり、教育者であり、開拓者でもあった人々を中心に紹介します。

後編は日本初の天文学者寺尾寿さんから、戦後の萩原雄祐さん、畑中武夫さんまで。当時若かった彼らの成果の頂点が1980年に完成した野辺山の45m電波望遠鏡である、とあります。

この次の100年後の世界を私たちは見ることはできませんが、その時代を作るのはまさに今の若い研究者や、宇宙に目を輝かせた子供たちになるのでしょう。将来の天文学がどう発展するのか楽しみです。

■「はやぶさ2」ミッションレポート#2(報告/中野太郎)

10月下旬に予定されているリュウグウへの第1回タッチダウンまであと1か月。9月11日に行われた初回リハーサルと、9月20日の小型探査ローバー「MINERVA-II1」分離の結果をお伝えします。

第1回ダッチダウン(着陸)まであとわずか。着陸地点の選定やこれまでに得られた最新の観測成果などがまとめられています。

まとめ

いかがでしたか?

天リフ編集部の独自レビュー、先月は好評をいただきました。ありがとうございます。今後も続けていきますのでよろしくお願いいたします!

また、今月から目次画像も公開されています。ぜひ書店でもお手に取って見てくださいね。

アストロアーツ・月刊星ナビ2018年11月号
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10206_hoshinavi

 


※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!! https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/10/1811-03.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/10/1811-03-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2018年11月号の内容が告知されています。発売は本日、10月5日(金)です。 今月の内容は!? 6名の作家が、自分だけの夜空を探して見つけた星絶景をお届けします。そして今年はNASAの設立から60年。人々を熱狂させてきた成果を振り返りました。「天文学の明治維新」後編では、今に続く日本の近代天文学の歩みを紹介しています。。 アストロアーツ・月刊星ナビ2018年11月号 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10206_hoshinavi 表紙 表紙は高砂淳二さんによる、アイスランドの三角山キルキュフェットルと北斗の競演。流れ落ちる水とオーロラの輝きが荘厳な印象です。 ■世界の星絶景5「自分だけの星空を求めて」 この5年間、星ナビ11月号で毎年特集されている「世界の星絶景」シリーズ。6名の個性溢れるフォトグラファーによる世界の星の旅。 (前略) でもいつかは旅は終わる。また日常に戻る日がやってくる。 だから、忘れないように写真を撮ろう。 何も難しいことはない。三脚を立てて夜を待てばいい。 冒頭の文章(*)がカッコイイ。人はなぜ旅に出るのか、そして旅からノコノコ帰ってくるのか。その旅が残すもの。その旅で経験するもの。たっぷり楽しめます。 (*)この文章は、執筆者の一人でもある「ロマンチストだけどロマンチックではない」「現役最年長の天文雑誌編集者(*)」川口編集長によるものでしょうか^^記事中のプロフィール写真が7年分若いという巧妙な構成も^^ オールカラー38ページ。こういうボリュームとクオリティに溢れた企画記事は雑誌の独断場です。この特集だけでも税込1080円の価値があります。ぜひポチるか本屋で立ち読みしてください。 ■走り続けるスペース・フロントランナー「NASA 60年」(解説/小林仁美) こちらも読み応えのあるオールカラー12ページ。アポロの月着陸、ボイジャーなどの惑星探査、スペースシャトル、ISS、そして宇宙望遠鏡まで。アメリカという国の壮大なフロンティア精神と巨額の予算と人材のパワー。 解説はLPP 京都虹光房の小林仁美さん。天リフの以下記事もどうぞ^^ https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/09/01/5856/ ◎広告ピックアップ 天文雑誌の広告はいつも同じ・・だなんて思っていませんか?! 「シュミット」が新宿に移転、新装OPEN アキバの天文ショップシュミットが11/3に新宿西落合に移転します。その「店頭在庫一掃セール(10/20〜27)」「新装オープンセール(11/3〜10)」の告知が出ています。シュミットブログによると在庫一掃セールはネット注文無しの店頭販売のみだそうです。旧店舗にも新店舗にも急げ! マルチフラットナー1.04x今度は実写作例 高橋製作所(スターベース)、今月はスターベース東京のSさんの実写作例。編集子の感想は「なんて広い良像範囲なんだ・・!」^^ 星ナビがスタッフ募集中 星ナビの雑誌・書籍編集スタッフが募集中。正社員・契約社員・アルバイト。ご興味のある方はぜひどうぞ。 ビクセンSXP2 ビクセンの定位置、表3見開きが今月からは新製品SXP2に。「近日発売予定」とありますが発売は10月19日です! ◎天リフ独断ピックアップ 目に留まった記事をいくつかご紹介します。 岡山で「せいめい」の鼓動が始まる 岡山に誕生した京都大学の3.8m「せいめい」赤外線望遠鏡(*1)。天文宇宙検定でもおなじみの?平安時代の天文博士・陰陽師の安倍晴明がその名の由来。 7月6日〜7日の集中豪雨で周辺地域やアクセスとなる道路が大きな被害を受け(*2)7/27のの完成記念式典は延期になってしまいましたが、11月から共同利用観測が開始する計画だそうです。 このせいめい望遠鏡を支える3つの新技術と、せいめいの成果として期待されている突発的な現象「γ線バースト」の解説です。 追記10/6)とだひろゆき様より誤りのご指摘がありました。以下訂正しています。 (*1)せいめい望遠鏡の観測波長は可視光域を含む近赤外域までの「0.35-4.2 μm」です。 (http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/psmt/document/Kyoto1208review_01r2.pdf) (*2)豪雨による天文台施設に対する被害はありませんでした。 ※豪雨の日付と記念式典の日付を混同していました。こちらも訂正しています。豪雨被害を受けられた方々には大変失礼をいたしました。お詫び申し上げます。 https://twitter.com/pegapegatod/status/1048183531791376384 ビジュアル天体図鑑166. アンドロメダ大銀河最新像 トップ画像がM33なのはさておき^^;さまざまな波長で見たM31の姿に注目。赤外線や電波だと細いリングが見えて可視光と全く異なる姿になるのですが、アマチュアの手が届く1μ程度の近赤外ではこの姿は無理なのでしょうか。こういう姿を撮ってみたいものですね。 天体望遠鏡展示会NEAFに見るDeepな天文趣味 4月にニューヨークで行われた望遠鏡展示会NEAF(Northeast Astronomy Forum)のレポート。マニア向けのディープな機材が中心です。SS-oneトラベラーにレイアウトが似た赤道儀や肉抜きの徹底した50cmF3.5ドブ、反射式の双眼望遠鏡など。 日本からはタカハシとサイトロンジャパンも出展されていたそうです。 ネットよ今夜もありがとう 今月は「なんとなくB.S.R evolution」の「B.S.R e」さんと「けむけむの 明日から本気だす!シーズン2」の「けむけむ」さんです! 星ナビギャラリー 今月のトップ下「最優秀枠」はなんと経験2年の学生(*)の方。他にも学生の方の入選が目に付きました。 (*)「サークルの部員と一緒に」というコメントからの推測 一方で鉄板・老練のベテラン勢も星景に惑星にディープスカイと大活躍。個人的イチオシは日本を代表する変態写真家のM33ナローバンド2枚組でしょうか。 ■天文学の明治維新 後編「「今」へつながる天文の礎」」(解説/中村 士) 後編は日本初の天文学者寺尾寿さんから、戦後の萩原雄祐さん、畑中武夫さんまで。当時若かった彼らの成果の頂点が1980年に完成した野辺山の45m電波望遠鏡である、とあります。 この次の100年後の世界を私たちは見ることはできませんが、その時代を作るのはまさに今の若い研究者や、宇宙に目を輝かせた子供たちになるのでしょう。将来の天文学がどう発展するのか楽しみです。 ■「はやぶさ2」ミッションレポート#2(報告/中野太郎) 第1回ダッチダウン(着陸)まであとわずか。着陸地点の選定やこれまでに得られた最新の観測成果などがまとめられています。 まとめ いかがでしたか? 天リフ編集部の独自レビュー、先月は好評をいただきました。ありがとうございます。今後も続けていきますのでよろしくお願いいたします! また、今月から目次画像も公開されています。ぜひ書店でもお手に取って見てくださいね。 アストロアーツ・月刊星ナビ2018年11月号 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10206_hoshinavi   ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!編集部発信のオリジナルコンテンツ