ニコン・キヤノンのフルサイズミラーレスの発表が近いという噂があります。

両社のミラーレスについては編集子はこれまであまり深く考えていなかったのですが、よくよく考えて見ると天文ファンにとってもかなり大きなインパクトを持つことに今さらながら気がつきました。

天体写真においては「ミラーレス」にはいくつものメリットがあります。

EOS5D MarkIII + FSQ106ED、フラット画像を強調

その一つがミラーボックスによるケラレ。上の画像の下部が薄暗くなっているのがそれ。
このケラレは強く強調をかける天体写真ではかなり深刻で、フラット処理を行っても完全に補正するのはなかなか難物です。ミラーレスの場合この問題が緩和される「はず」です。
(例外もあるのですがそれは最後に)



それだけではありません。実は何よりも大きいのは、事実上のユニバーサルマウントの世界が実現することではないでしょうか。マウントアダプタの流行でかなりこのユニバーサルマウントの世界は実現してきているのですが、最後の牙城であった「キヤノンのレンズをニコンのボディに着ける」ことが可能になるのです(*)。

(*)マウントアダプタをサードベンダが出す前提ですが、どこかがきっと出すでしょう。

「ニコンのD810Aはすごくいいらしいんだけど、キヤノンのレンズを全部ニコンに替えるなんて経済的に無理!」という方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか。何を隠そう、編集子もその一人。

D810Aの後継機として、45MPのニコンのミラーレス(「Z」シリーズとの噂があります)の天体用「A」モデルがもしかしたら出るのではないか?と妄想にふけるのでありました。

キヤノンからも60Da以来の天体用モデルを期待したいところですね!

注)本記事は編集部の根拠のない憶測です。何ら正式な情報に基づくものではありません。


 

SONY α7S + FSQ106ED、フラット画像を強調

ちなみに、ミラーレスだからといって「ケラレフリー」ではない例。
SONYのFEマウントは、マウント径が小さくフルサイズ最周辺では上の画像のように最周辺がケラレます。

天体用途的には、ほぼ「補正をあきらめざるを得ない」レベル。この手のケラレは望遠ほど目立ってくるのですが、現状400mmでも大きな声が上がっていないところをみると一般撮影ではさほど問題にならないのでしょう。

  ニコン・キヤノンのフルサイズミラーレスへの期待https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/c344e168b92f38230e22ea6e3714daeb.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/c344e168b92f38230e22ea6e3714daeb-150x150.jpg編集部カメラレンズニコン・キヤノンのフルサイズミラーレスの発表が近いという噂があります。 https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1018778358178447360 https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1018054149965950976 両社のミラーレスについては編集子はこれまであまり深く考えていなかったのですが、よくよく考えて見ると天文ファンにとってもかなり大きなインパクトを持つことに今さらながら気がつきました。 天体写真においては「ミラーレス」にはいくつものメリットがあります。 その一つがミラーボックスによるケラレ。上の画像の下部が薄暗くなっているのがそれ。 このケラレは強く強調をかける天体写真ではかなり深刻で、フラット処理を行っても完全に補正するのはなかなか難物です。ミラーレスの場合この問題が緩和される「はず」です。 (例外もあるのですがそれは最後に) それだけではありません。実は何よりも大きいのは、事実上のユニバーサルマウントの世界が実現することではないでしょうか。マウントアダプタの流行でかなりこのユニバーサルマウントの世界は実現してきているのですが、最後の牙城であった「キヤノンのレンズをニコンのボディに着ける」ことが可能になるのです(*)。 (*)マウントアダプタをサードベンダが出す前提ですが、どこかがきっと出すでしょう。 「ニコンのD810Aはすごくいいらしいんだけど、キヤノンのレンズを全部ニコンに替えるなんて経済的に無理!」という方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか。何を隠そう、編集子もその一人。 D810Aの後継機として、45MPのニコンのミラーレス(「Z」シリーズとの噂があります)の天体用「A」モデルがもしかしたら出るのではないか?と妄想にふけるのでありました。 キヤノンからも60Da以来の天体用モデルを期待したいところですね! 注)本記事は編集部の根拠のない憶測です。何ら正式な情報に基づくものではありません。   ちなみに、ミラーレスだからといって「ケラレフリー」ではない例。 SONYのFEマウントは、マウント径が小さくフルサイズ最周辺では上の画像のように最周辺がケラレます。 天体用途的には、ほぼ「補正をあきらめざるを得ない」レベル。この手のケラレは望遠ほど目立ってくるのですが、現状400mmでも大きな声が上がっていないところをみると一般撮影ではさほど問題にならないのでしょう。  編集部発信のオリジナルコンテンツ